恋、ときどき晴れ

主に『吉祥寺恋色デイズ』の茶倉譲二の妄想小説

話数が多くなった小説は順次、インデックスにまとめてます。

『夏の宵は色めいて ~千影・京牙編~』

2014-08-23 23:23:35 | 今宵、妖しい口づけを

しあわせ~。やっぱり、京牙さん大好き。
ストーリーを読むほどに好きになってく。



ネタバレあり




千影編ではみんなで海水浴に。
千影は水が苦手なのもあるけど、一緒に海に入ってくれない。
それも譲二さんがパラソルの所で見守ってくれたみたいなのじゃなく、とにかく不機嫌で素っ気ない。

ヒロインは千影さんに喜んでもらおうと必死。
星のことを楽しそうに話す千影のために望遠鏡を借りて来て、2人だけで、星の観測をすることに。
ヒロインの思った通り千影はとても楽しそうにしてくれる。
と、その時、千影の苦手な雨が…。

妖姿になった千影に抱きかかえられて、雲の上から星空を眺めることに。

最後は水の嫌いな千影がヒロインのために海に連れて行ってくれて、ナンパ男も追い払ってくれて…。

結局、みんなで海水浴に行った時に不機嫌だったのは、嫉妬からだったのね。

千影は冷たく素っ気なさそうに見えるけど、本当はヒロインのことをとても大切に思っていてくれる。


京牙さんは女性のあしらいが上手でとても優しい。
それが他の女性に向けられるとヒロインは嫉妬してしまう。

他のルートの時は彼に怒って冷たくしたりとかあんまりないと思うんだけど。
京牙さんに限っては弱点(柔軟剤の臭い)を使って追い払われることが度々ある。
千影なんか水が苦手だけど、ヒロインが千影にわざと水をかけることなんかない。
まあ、そんなことしたら許してもらえそうにないけど…。
京牙さんは何しても許してくれそうだから、虐待されるのかな?
柔軟剤をたっぷり効かせたシーツだの、枕だの、押入れに常備されているし。
譲二さんがお風呂に一緒に入ってもらえないのと共通するところがあるような。

結局、京牙さんも譲二さんもヒロインに何されても許してしまいそうなフトコロの深さがあるせいなんだろう。

時々、なんだか可哀想になっちゃうけど。

みんなで食事を取ってる時に沙門さんと昔は祭をしてたよね、という話になる。
ヒロインの神社の夏祭りなんだけど、両親が出て行ってからしなくなってしまったそうだ。
それを聞いて京牙さんは夏祭りを復活させようと言いだし、色々仕切ってくれる。

飄々としているようで、さすが族長。計画力も実行力もあるんだよね。

祭当日、妖たちそれぞれの屋台にはイケメン目当ての女性客が群がってる。
京牙さんは焼きそばを焼きながら、その女性客たちと会話してるんだけど、それが巧みでヒロインは嫉妬しちゃうんだよね。

それで終わった後、柔軟剤をたっぷり効かせた枕で、京牙さんを追い払っちゃう。

こういうの他の彼たちには絶対しないんだよね。

ところが、寂しくなって、京牙さんの部屋を覗いても、彼はいない…。

結局、朝まで帰って来なかった。
それから、京牙さんは留守が増えて、町で偶然、親友のいくみと楽しそうに話ながら歩く京牙さんを見かけちゃう。

ヒロイン、ピーンチ!

ある朝、京牙さんがいないから、送り迎えは他の族長にしてもらったらと勧めてくれる沙門さんにヒロインは、
「京牙さんはどこにいても私を護ってくれてるって信じてますから」
(/ _ ; )けなげ。

ヒロインが大好きな京牙さんが浮気をするわけもなく、モノノケの里にヒロインのための花園を作ってくれてた。





ヒロインが大好きな本でいつも読んでる『花園の秘密』からヒントを得て花園を作ってくれたんだって。
ところで『花園の秘密』って、本当はバーネットの『秘密の花園』のことだよね?私もこの話は大好き。

女の子って、みんなお花が好きだよね。だから、好きな男性から花束をもらったら、心臓の真ん中射抜かれちゃう。

まして、それが自分のためだけの花園だったら…。

親友のいくみと会ってたのもヒロインの好みの花を教えてもらうためだった。

そして、一番嬉しかったのは、ヤキモチを焼いて、京牙さんに対して嫌な感じになってしまったヒロインも可愛いと京牙さんは言ってくれたこと。

どんな時のヒロインも全て、京牙さんにとっては可愛いくて好きなんだって。

きっと柔軟剤付きのシーツをかぶせてしまう時のヒロインだって、可愛いと思ってくれるんだろうね。

もしかして、譲二さんもそうなのかな?
プロポーズ編で、譲二さんに嫌なことを言って置き去りにして去って行った時のヒロインですら、譲二さんには可愛いくて愛しいのかもしれない。

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