恋、ときどき晴れ

主に『吉祥寺恋色デイズ』の茶倉譲二の妄想小説

話数が多くなった小説は順次、インデックスにまとめてます。

シェアカフェ~その12

2016-09-15 07:36:37 | 譲二の~勝手に3年後編(吉祥寺恋色デイズ)

お待たせしました。

ほぼ二ヶ月ぶりです。

『譲二の勝手に3年後編』の続きをupします。


☆☆☆☆☆

前にも書いたけど、吉恋本家の譲二ルートの3年後編には色々と不満がある。

久しぶりに吉祥寺に帰ってきた譲二さんとのラブラブな話のはずなのに、新キャラの紹介に使われてたり、色々とモヤモヤするものがあって、私の思う『勝手に3年後編』を書いちゃいました。

『譲二の勝手に3年後編』の始めの部分は本家の『譲二3年後編』とほぼ同じです。

そして、時々本家のエピソードに重なるものも入れながら、少しずつ離れていき、玉の緒ワールドの譲二さんの話になってます。

航くんは出てきませんが、本家の『譲二3年後編』では出てこなかった、懐かしいあの人とかあの人とか出てきます。


だから、ネタバレも少々あるものの、譲二ルートの3年後編とはまた別のお話と思って下さい。





☆☆☆☆☆


シェアカフェ~その12


〈譲二〉
(なんで…? なんで百花ちゃんが店を手伝っているの?)


百花「譲二さん、おかえりなさい」

譲二「百花ちゃん…。何してるの?」

百花「玲さんが…ひとりで忙しそうだったから手伝ってました…」

譲二「手伝うって…。課題は終わったの?」


(何を言ってんだ…俺)


百花「はい…。終わらせてます」

譲二「だからって…。もう何時だって思ってるの?こんな時間に…」

百花「ごめんなさい…」

玲「マスター、ごめんなさい。百花は悪くないのよ」


(俺の百花を呼び捨てにするな!)


心の中で叫んだ。


譲二「玲さん、これはどういうことなんだ?」

百花「あのね、譲二さん…」

譲二「もしかして、俺が留守にした時はいつも百花ちゃんに手伝わせていたのか?!」

玲「ちょっと落ち着いて、マスター。今日はたまたまなの」

譲二「どういうこと?」

百花「喉が渇いたので下に降りてきたら、玲さんがライムソーダをつくってくれて」

玲「その時ちょっと立て込んでいたので、百花が気を効かせて手伝ってくれたのよ」


玲さんは時計を見た。


玲「そうね…正味30分くらいなものよ」

譲二「時間じゃないだろ。百花ちゃんはまだ若い子女の子なんだからね。こんな…」

玲「ごめんなさい。私の店には合わなかったわね。これからはこういうことがないようにするわ」


茶化すように言うと玲さんは百花ちゃんに軽くウインクをした。


譲二「とにかく…上へ行こう」


俺は百花ちゃんを引きずるように階段を登った。

 


その13へつづく



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