恋、ときどき晴れ

主に『吉祥寺恋色デイズ』の茶倉譲二の妄想小説

話数が多くなった小説は順次、インデックスにまとめてます。

ヤンデレ天国~華麗なる西園寺家編~それぞれのendについて

2014-07-18 15:41:28 | ヤンデレ天国~華麗なる西園寺家編

ヤンデレ天国~華麗なる西園寺家編~/HOBiRECORDS

ドラマCD

 

町外れにある古びた洋館。
何時からそこに建ち、誰が住んでいるのか…。
気味悪がった人々は1人も近づくことはない。

ある日のこと。
主人公は錆び付いた門前に立ち、チャイムを押す。
彼女を出迎えたのは、
館の住人である双子の青年達だった。

西園寺蘭 CV櫻井孝宏
24歳。冷徹で高圧的な性格。
感情を余り表に出すことがない。
自分と弟以外の人間に興味はない。

西園寺若狭 CV羽多野渉
24歳。社交的で人懐っこい性格。
感情の変化が豊か。
主人公には病的なくらい懐いている。

主人公
西園寺家の住み込みメイド


 蘭endでは、弟の若狭は知り合いに頼んで、海外に連れて行ってもらったらしい。
若狭endでは、兄の蘭の話題が全く出て来ない。

 蘭endでは、彼女が若狭のことを気にしていたから、教えてくれたわけだけど、若狭endでは彼女が蘭のことを聞くことはない。
自分が手錠で拘束されているから、それどころではない。とも考えられるけど…。
蘭がどうなったかを彼女も知っているからとも考えられる。

 まず、蘭がこの家を離れてどこかへ言ったというケース。



「数年前、若狭のためにこの家に来た」という台詞があるので、蘭自身はこの家に住まなくても大丈夫な人らしい。
人との接触や会話が苦手な蘭ですが、今時都会では人と会話せずに暮らそうと思えば暮らせるので、そういうところに移り住んだ可能性もある。


 しかし、これだけ彼女に執着している蘭が、弟が選ばれたという理由で、自分から素直に身を引くとは考えにくい。少なくとも、彼女を奪い返す算段をしているはず。

 もう一つ気になるのは、自分を選んでというアピールをした時の「兄さんなんか直ぐに消してやるから」という若狭の台詞です。
彼女が自分を選んだ時点で、邪魔な兄を排除しようとしたのでは。

 

 ヤンデレ天国~華麗なる西園寺家編~蘭と若狭がヒロインに求めるもの

 

 2人はヒロインが好きで自分のものにしようとしている。それは一見同じ目的のように見えるが、微妙に違う。
 蘭がヒロインに求めているのは自分の側にいて欲しいというだけではなく、いつも自分のことを考えて欲しいということ。単に自分の側にヒロインがいるだけでは満足できない。
 だからendの告白では、次善の策として、(ヒロインが自分から離れようと欲したら)自分が死ぬことにより、永遠にヒロインの心の中を自分で独占したいという願望を述べている。
 蘭は自分に自信がなく、ヒロインをずっと側におけることになっても、自分のことを思ってもらえないのではないかという不安に苛まれている。それが、あの告白につながっている。

 対して、若狭は自分については自信に満ちあふれている。目に見えないヒロインの心の中のことなど、無頓着である。とにかくヒロインを自分の側において、観察することを望んでいる。
 若狭が不安に思うのはヒロインが自分の目の前からいなくなること。その不安の象徴があの手錠だ。狂気をみせる前の姿の若狭であれば、ヒロインから逃げられることなどありえないと思えるのに、手錠をかけているのは、拘束してないとヒロインが逃走するかもと思っているから。
 しかしヒロインの心の中を想像し、理解しようとはしていない。自分の思いと完全に一致すると思っているし、自分が楽しければ相手も楽しいはずと思っている。

 

 

ヤンデレ天国~華麗なる西園寺家編~古びた洋館に2人で住むようになった経緯

 

 最初は人との接触のできない蘭のためかと思っていました。しかし、蘭の台詞で「若狭のためにこの屋敷に住むようになって」というのがあるので、実は若狭のためだったというのがわかります。

 そして、2人の言い合いのシーンで、若狭が「兄さんはいつもこうだよね。勝手に人の領域に入って来てさ、踏み荒らすだけ踏み荒らして出て行って…」という台詞があります。
 蘭が若狭の「領域に入って来た」のは「いつも」とあるから、子供の頃からなんでしょうけど、大人になってからも、似たようなことがあったのでは?と考えました。
 これは、以前もっと町中に住んでいたけど、若狭が何かやらかしたんではないでしょうか? 多分盗撮関係で。それを蘭が乗り込んで後始末をして、そのことを言っているのかもと思いました。
 両親が別居して、別々に育てられたことが2人の心を病む理由の一つになりそうですが、妹はどちらに引き取られたのでしょう?
 もしかして、妹の死が両親が別居するきっかけの一つかも?
 蘭は父に束縛され、過干渉で人とうまくコミュニケーションが取れなくなったみたいです。
 若狭は蘭によると「普通の暮らし」をしていたそうですが、あれだけ人懐こく、好きになった人を束縛しようとするところは、やはり問題のある環境で育ったと言うことです。
 母の方は若狭を放任、ネグレクト気味に育てたのかも…。もっと父や母に構って欲しかったというのが若狭の心の奥底にはあある。

 もしくは両親別居前から父親は蘭だけに目をかけて英才教育をし、若狭は放置されていたということもありえるかも。
 とにかく、ここら辺も色々妄想する余地がありそうです。



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