恋、ときどき晴れ

主に『吉祥寺恋色デイズ』の茶倉譲二の妄想小説

話数が多くなった小説は順次、インデックスにまとめてます。

譲二さんの愚痴(一護本編14・15話)~その1

2015-03-18 07:49:27 | いっちゃんルートの譲二さん

頼れるみんなの兄貴として、ヒロインと幼なじみたちとの恋愛模様を応援しつつ、自分の気持ちには蓋をして、ちょっと落ち込んでみたり…。

 そんなちょっと情けないけどラブリーな譲二さんを王道のいっちゃんルートでウオッチングしてみようと思う。

 自分のルートのヒロインにも自分から告白できない譲二さん。


 そんな譲二さんが他人のルートのヒロインに気持ちを打ち明けられるわけも無く…。


☆☆☆☆☆
譲二さんの愚痴(一護本編14・15話)~その1

 
商店街のバザーが始まった。

クロフネのカフェは一護のケーキ目当てのお客さんがたくさん入って、行列が出来るほどの大成功を収めた。

一護と百花ちゃんは一護のおやじさんに食べてもらうためのチョコケーキを持って一護の家に行った。

おやじさんにも褒めてもらえたみたいで、佐東家はお祝いモードだったらしい。


☆☆☆☆☆


その日の夜遅く、一護の兄の桃護さんが百花ちゃんを尋ねて来た。百花ちゃんが桃護さんに話があるとかで呼んでいたらしい。

俺は席を外して厨房で片付けをしているが、どうしても話が聞こえてしまう。

聞くとも無しに聞いていると、桃護さんはどうも留学するつもりらしい。

が、一護にはそのことを話していないらしい。

それをちゃんと一護に説明して言って欲しいと百花ちゃんは懇願していた。

表のチャイムがなった。一護が入って来たらしい。

気まずい空気が流れた。


桃護「一護…」

一護「なんだよ…。そういうことかよ…」


百花ちゃんの叫ぶ声がする。


百花「いっちゃん! これはっ!」

百花「話をしてただけなんだよ!?」

一護「へえ、そんなに近くで何を話す必要があるんだ?」

百花「とにかく違うの! 私は桃護さんといっちゃんに仲良くしてほしくって…」

一護「…。そんなの、知るかよ」


百花「いっちゃん!」


百花ちゃんの悲痛な叫び声。


一護は2人だけで会う百花ちゃんと桃護さんのことを誤解して出て行ったようだ。

うわぁ、気になるけど、今はちょっと出て行けないよね。

桃護さんと2人だけで話したいからという百花ちゃんとの約束だし。

その2へつづく



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