恋、ときどき晴れ

主に『吉祥寺恋色デイズ』の茶倉譲二の妄想小説

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揺れる心~その4

2016-06-18 08:47:29 | 譲二の~勝手に3年後編(吉祥寺恋色デイズ)

前にも書いたけど、吉恋本家の譲二ルートの3年後編には色々と不満がある。

久しぶりに吉祥寺に帰ってきた譲二さんとのラブラブな話のはずなのに、新キャラの紹介に使われてたり、色々とモヤモヤするものがあって、私の思う『勝手に3年後編』を書いちゃいました。


『譲二の勝手に3年後編』の始めの部分は本家の『譲二3年後編』とほぼ同じです。

そして、時々本家のエピソードに重なるものも入れながら、少しずつ離れていき、玉の緒ワールドの譲二さんの話になってます。

航くんは出てきませんが、本家の『譲二3年後編』では出てこなかった、懐かしいあの人とかあの人とか出てきます。


だから、ネタバレも少々あるものの、譲二ルートの3年後編とはまた別のお話と思って下さい。





☆☆☆☆☆


揺れる心~その4


〈百花〉


その時、チャイムの音がして、やっと譲二さんが帰って来た。


桃護「おかえりなさいマスター」

譲二「ただいま。桃護さん、遅くなってごめん…。あ、百花ちゃんももう帰ってたんだね?」

百花「おかえりなさい」

理人「マスター、僕もいるよ」

譲二「ごめん、ごめん、りっちゃん、いらっしゃい」

理人「マスターの目には百花ちゃんしか入らないんだね」

譲二「ハハ、気づかれてた?」


屈託なく笑う譲二さんに桃護さんが耳打ちする。


桃護「ちょっとすみません。マスターにって、お客さんが来られてますよ」

譲二「お客さん?」

百花「あちらの席なんですけど…」


譲二さんはお客さんの後ろ姿を不思議そうに見つめた。

その人は振り向いて髪を掻き上げると名乗った。


???「アタシは有栖川玲といいます。今日はクロフネのマスターにお願いしたいことがあって来たの」

譲二「俺に?なんでしょう?」

玲「この店をアタシに譲って欲しいの」


美しい唇をきゅっと引き上げて、有栖川さんは挑戦的に微笑んだ。

 

その5へつづく