恋、ときどき晴れ

主に『吉祥寺恋色デイズ』の茶倉譲二の妄想小説

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思わぬ居候~その9

2016-04-19 07:58:39 | 譲二の~勝手に3年後編(吉祥寺恋色デイズ)

前にも書いたけど、吉恋本家の譲二ルートの3年後編には色々と不満がある。

久しぶりに吉祥寺に帰ってきた譲二さんとのラブラブな話のはずなのに、新キャラの紹介に使われてたり、色々とモヤモヤするものがあって、私の思う『勝手に3年後編』を書いちゃいました。


『譲二の勝手に3年後編』の始めの部分は本家の『譲二3年後編』とほぼ同じです。

そして、時々本家のエピソードに重なるものも入れながら、少しずつ離れていき、玉の緒ワールドの譲二さんの話になってます。

航くんは出てきませんが、本家の『譲二3年後編』では出てこなかった、懐かしいあの人とかあの人とか出てきます。


だから、ネタバレも少々あるものの、譲二ルートの3年後編とはまた別のお話と思って下さい。





☆☆☆☆☆


思わぬ居候~その9

〈百花〉

夕食後、今日は珍しく譲二さんは実家に出かけなかった。

明里さんに「おやすみなさい」の挨拶をして、2人で譲二さんの部屋に入る。


百花「今日はお仕事に出かけなくても大丈夫なんですか?」

譲二「ここでもできる仕事ばかりだからね。百花ちゃんは課題は終わったの?」

百花「はい。だから、お手伝いすることがあればなんでもしますよ?」

譲二「うん。ありがと。だけど、俺は百花ちゃんがいてくれるだけで頑張れるからね」


もう私だって高校生じゃないのに…。

手伝えることがあれば譲二さんの力になりたいのに…。

それに、毎日忙しそうで譲二さんの身体が大丈夫なのか心配になる…。

☆☆☆☆☆

優しい手が身体を揺すってくれている。


譲二「百花ちゃん…、百花ちゃん、…ベッドへ行こう、風邪をひいちゃうよ…」


ふと気づくと譲二さんの肩にもたれて眠り込んでいた。

そうだ。

お仕事をする譲二さんの横で本を読んでいたんだけど…。

知らないうちに眠り込んでしまったみたい。

譲二さんの力になりたいって言いながら…、全然ダメじゃない…。


百花「あ! すみません。私…」


譲二さんは優しく微笑んだ。


譲二「大学で一日勉強して、疲れてるんだね…」

百花「私…。全然譲二さんの力になれなくて…」

譲二「前も言ったろ? 俺は百花ちゃんと一緒にいるだけで癒されるって」

百花「でも…」


譲二さんは私をベッドに座らせた。


譲二「だけど…今日はもっと甘えてもいい?」

百花「…はい」


譲二さんの唇が優しく降ってくる…。

…鼻に…頬に…瞼に。

…そして唇に…。

私の背中にまわされた手はそっと身体の線をなぞった。

私は思わず声をあげそうになって、慌てて唇を噛んだ。


譲二「…百花ちゃんの声は可愛いからもっと聞きたいけど…、明里が隣の部屋にいるからあまり声は出せないね…だから…こうして…」


譲二さんは私を愛撫しながら、私の唇を唇で塞いだ。

我慢しても漏れそうになる吐息は譲二さんの口の中に消えていった。


☆☆☆☆☆


譲二さんの優しい愛撫に我慢しても我慢しても声が漏れてしまう。

必死で歯を食いしばる私に譲二さんは「ちょっと待って」と言って何かを取りに行った。


譲二「ちょっと、可愛そうだけど……ごめんね」


そう言いながら、譲二さんは私にハンドタオルを咥えさせた。

 

その10へつづく