恋、ときどき晴れ

主に『吉祥寺恋色デイズ』の茶倉譲二の妄想小説

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思わぬ居候~その3

2016-04-13 07:54:23 | 譲二の~勝手に3年後編(吉祥寺恋色デイズ)

前にも書いたけど、吉恋本家の譲二ルートの3年後編には色々と不満がある。

久しぶりに吉祥寺に帰ってきた譲二さんとのラブラブな話のはずなのに、新キャラの紹介に使われてたり、色々とモヤモヤするものがあって、私の思う『勝手に3年後編』を書いちゃいました。


『譲二の勝手に3年後編』の始めの部分は本家の『譲二3年後編』とほぼ同じです。

そして、時々本家のエピソードに重なるものも入れながら、少しずつ離れていき、玉の緒ワールドの譲二さんの話になってます。

航くんは出てきませんが、本家の『譲二3年後編』では出てこなかった、懐かしいあの人とかあの人とか出てきます。


だから、ネタバレも少々あるものの、譲二ルートの3年後編とはまた別のお話と思って下さい。





☆☆☆☆☆


思わぬ居候~その3
〈譲二〉
百花ちゃんの部屋に2人で布団を運び込んだ。

明里は疲れているだろうからと、先にお風呂に入ってもらってる。

2人でシーツをかけながら、百花ちゃんに謝った。


譲二「百花ちゃん、ごめんね。結局こうなってしまって」

百花「いいえ、私は大丈夫です」


ああ、健気だなぁ。


譲二「なんとか明日は出て行ってもらうようにするから、今日だけがまんしてね」


そっと抱きしめて、唇にキスすると百花ちゃんは顔を赤らめた。

もう他人ではないのに、そんなところは前と変わらない。


譲二「それに…やっと一緒に暮らせるようになったのに、これから仕事に行かなきゃならないなんてね…」

百花「今日も遅くなりそうなんですか?」

譲二「いや、今日はそんなに遅くはならないと思う。でも、表は鍵をかけておくから。それと俺のことは待たなくていいから、先に休んでいてね」

百花「はい。気をつけて行ってきてください」

譲二「百花ちゃんを一人で留守番させずに済むのが、明里が泊まる唯一の利点だな…」


俺はやれやれとため息をつくと実家に出かけた。

 

その4へつづく