恋、ときどき晴れ

主に『吉祥寺恋色デイズ』の茶倉譲二の妄想小説

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マスターが好き~その7

2015-09-12 07:15:54 | かなり年下の彼女

『年上の彼女』と同じ時期に書いたお話です。
ここでは、年下の子との恋愛というよりも、ちょっと手出しをするのは憚られる相手がいたとして、積極的な女の子のアプローチに譲二さんはどう対処するだろう? という興味で書き始めました。
吉恋のヒロインはそんなに積極的というわけではないですからね。女の子の方から抱きついてくるようだったら、どうするの? って。

この話はまだラストが確定してない…と言うか、途中で止まってます。
だけど、upするうちに続きの話も書けるようになるといいな…という希望的観測でupしていきます。


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 譲二ルート以外のどれかのルートの譲二さん。
 本編のヒロインは大学を卒業して就職、クロフネを出ている。

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マスターが好き~その7

〈汐里〉
フランクフルトを順調に焼いていたが、軍手から外れた腕の部分が鉄板にあたってしまった。

思わず声を上げた私に、マスターが心配して見にきてくれた。


譲二「どうしたの?」

汐里「鉄板にあたって…やけどしちゃった…」


私が照れ笑いすると、マスターは厳しい顔で言った。


譲二「直ぐに冷やさないと」


そして、ジュースを冷やしている桶に私の手を入れさせる。


譲二「冷たいけど、我慢してね」

汐里「ううん…冷たくて気持ちいい」

譲二「気を付けないとダメだよ!痕が残ったらどうするの?嫁入り前の娘なのに」

汐里「痕が残ったら、マスターがお嫁に貰ってくれる?」

譲二「また、そんなこと言って」


 マスターはちょっと困ったように笑った。


譲二「俺みたいなオジサンなんかより、もっと若いカレがすぐできるよ」


 私はマスターのことが大好きなのに…。

 マスターは私のことを本気には相手してもらえないんだろうか?

 夏祭りが終わったら、デートしようって言ってくれたから、ちょっと期待してたのに。


 しょんぼりした私を慰めるようにそっと頭をなでてくれる。


譲二「汐里ちゃんが頑張ってくれてるからいつも助かってるよ…。
今日だって俺一人じゃとても出店なんてできなかった。
だから、汐里ちゃんは自分を大切にしないとね。さっきはキツく言ってごめんね」

汐里「ううん、私こそ心配かけてごめんなさい」

譲二「さあ、冷たいけど出来るだけ冷やして…。汐里ちゃんはジュースの方を担当してね。
フランクフルトは俺がやるから…」


 マスターは優しく笑った。

 ああ、やっぱりマスターのことが大好き。

 マスターにも、私のことをもっと好きになってもらいたい。

 


その8へつづく