恋、ときどき晴れ

主に『吉祥寺恋色デイズ』の茶倉譲二の妄想小説

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茶倉譲二 続編第三話~その5

2015-09-03 08:02:23 | 吉祥寺恋色デイズ 茶倉譲二

吉祥寺恋色デイズ 茶倉譲二の妄想小説。譲二ルート続編のお話を彼氏目線で眺めてみました。
ネタバレありです。
 

☆☆☆☆☆

茶倉譲二 続編第三話~その5

〈譲二〉

色々考えたせいでなかなか寝付けず、翌朝は少し寝坊してしまった。

慌てて着替えて百花ちゃんの部屋をノックしたが、もう部屋にはいなかった。

1階に降りてみたが、今朝は早くに学校に行ってしまったらしい。


その日は一日落ち込んでいた。

明里は百花ちゃんに上手く話してくれるだろうか?

百花ちゃんに愛想を尽かされていたらどうしよう…。

次々と悪い考えばかりが浮かんできた。


☆☆☆☆☆

夕方、ハルたちが集まり、いつものごとく騒いでるが俺は気もそぞろだった。

明里はうまく話してくれただろうか?


春樹「ジョージさん、今日はなんだか元気がないね?」

一護「どうせ百花と喧嘩でもしたんだろ?」

譲二「……」


うわ~、一護のヤツ鋭い…。


春樹「え? そうなの? ジョージさん」

剛史「そういえば、今日は佐々木も少し元気がなかったな」

竜蔵「おい! ジョージ、もうフラレたのか?」

理人「リュウ兄、それは飛躍し過ぎだよ。でも、ホントに喧嘩したの?」


みんなに詰め寄られる…。


譲二「百花ちゃん…、俺のことなにか言ってた?」

一護「やっぱり、喧嘩かよ…」

譲二「いや…そういう訳じゃ…」

春樹「ジョージさん、ばればれだよ」


みんなそれぞれ慰めを口にする。

慰められてるのか、からかわれているんだか分からない。

が、俺と百花ちゃんが喧嘩したことは、アイツラの中では確定事項らしい。



そうこうするうち、5時のファンファーレが鳴って、みんなは店の手伝いに帰っていった。


竜蔵「そういや、ジョージ。今夜の寄り合いは覚えてるだろうな?」

譲二「あ、そうだったね…。7時だっけ?」

竜蔵「ああ、オヤジがみんなの分のコーヒーを頼みたいって言ってたぞ」

譲二「じゃあ、早めに準備して行ったほうが良さそうだな…」

竜蔵「そうしたほうがいいと思うぞ。それと…元気だせよ。じゃあな」



帰っていくリュウの後ろ姿にりっちゃんがつぶやいた。


理人「大変だね~。マスターは百花ちゃんと喧嘩中なのに、商店街の寄り合いには出ないといけないし…」

譲二「いや…喧嘩なんかしてないから…」

理人「そう? 別れるなら早めに言ってね。みんなより先に百花ちゃんに告白したいから」



りっちゃん…、それ全然ジョークになってないよ…。

それとも本気?


♪~
明里からのメールだ。


『任務完了!


多分もう大丈夫だと思うわよ。
               明里』


明里へお礼のメールを打ち込んでいると百花ちゃんが帰ってきた。


譲二「おかえり…」

百花「ただいま…マスター」


しかし、なんとなく気まずい。

百花ちゃんは俺とは視線を合わせず、りっちゃんと話をしている。


あ~あ、やっぱりすぐには許してもらえないのかな…。

それに…寄り合いに早めに行かないといけないなら、もう夕食の準備もしておかないと…。


その6へつづく