恋、ときどき晴れ

主に『吉祥寺恋色デイズ』の茶倉譲二の妄想小説

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茶倉譲二 続編第二話~その3

2015-08-09 07:51:02 | 吉祥寺恋色デイズ 茶倉譲二

吉祥寺恋色デイズ 茶倉譲二の妄想小説。譲二ルート続編のお話を彼氏目線で眺めてみました。
ネタバレありです。
 

☆☆☆☆☆

茶倉譲二 続編第二話~その3

〈譲二〉

実家に着いた。



滝沢「譲二様、いかがなさいましたか?」


驚いた様子の滝沢を無視して、家の中に入る。

俺が血相を変えていたからだろう…、リビングに入ろうとする俺を滝沢は制止した。


滝沢「譲二様! お待ちください!」

譲二「離せ! 彼女がここに来てるだろ!」


バタン!

ドアを開けると百花ちゃんがいた。

とりあえず、安堵する。

百花ちゃんが駆け寄ってきた。


百花「譲二さん!」

紅一「思ったより遅かったな」

譲二「兄貴…!」


百花ちゃんを抱き寄せると、俺は兄貴を睨みつけた。


譲二「彼女に何してるんだ!」

紅一「何も。少し話をしただけだ」

譲二「学校の前で待ち伏せして、車で連れていって話をしただけだって?」

譲二「いい加減にしろ! 俺に何をしてもかまわないけど、彼女だけは巻き込むな!」


いきり立つ俺に兄貴は冷ややかに言った。


紅一「そんなにこの娘が大事なら、こちらへ帰ってくればいいだけの話だ」

紅一「流行らない喫茶店は早く閉めて、戻って会社を手伝え」

譲二「そのつもりはない。行こう」

百花「は、はい…」


百花ちゃんの手を乱暴に掴むとそのまま彼女を引きずっていく。



彼女を取り返した安堵とともに、兄貴への怒りが沸き上がってくる。

兄貴のヤツ、俺を実家におびき寄せるつもりだったのか?!

一体何考えてんだ!

それに…なんで? なんで、百花ちゃんは兄貴なんかについて行くんだ…。

俺のことを心配してくれてたんじゃ無かったのか?!


心の中はぐちゃぐちゃに乱れて、冷静にはなれそうもない。

今の彼女の気持ちを思いやる余裕すら、俺にはなかった。




続編二話 終わり