恋、ときどき晴れ

主に『吉祥寺恋色デイズ』の茶倉譲二の妄想小説

話数が多くなった小説は順次、インデックスにまとめてます。

小説を検索しやすくするためインデックスを作りました

インデックス 茶倉譲二ルート…茶倉譲二の小説の検索用インデックス。

インデックス ハルルートの譲二…ハルくんルートの茶倉譲二の小説の検索のためのインデックス。

手書きイラスト インデックス…自分で描いた乙女ゲームキャラのイラスト記事


他にも順次インデックスを作ってます。インデックスで探してみてね。



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疑惑~その7

2016-09-24 06:49:34 | 譲二の~勝手に3年後編(吉祥寺恋色デイズ)

前にも書いたけど、吉恋本家の譲二ルートの3年後編には色々と不満がある。

久しぶりに吉祥寺に帰ってきた譲二さんとのラブラブな話のはずなのに、新キャラの紹介に使われてたり、色々とモヤモヤするものがあって、私の思う『勝手に3年後編』を書いちゃいました。

『譲二の勝手に3年後編』の始めの部分は本家の『譲二3年後編』とほぼ同じです。

そして、時々本家のエピソードに重なるものも入れながら、少しずつ離れていき、玉の緒ワールドの譲二さんの話になってます。

航くんは出てきませんが、本家の『譲二3年後編』では出てこなかった、懐かしいあの人とかあの人とか出てきます。


だから、ネタバレも少々あるものの、譲二ルートの3年後編とはまた別のお話と思って下さい。





☆☆☆☆☆


疑惑~その7


〈百花〉

玲「それにしても、今日はこんな時間からみんな集まってどうしたの?」

理人「別にいつものことだよ。高校時代なら毎日こんなもんだったし」

春樹「そうだね。いつも何かしら騒いでたよね」

剛史「これで一護がいれば、あの頃と同じだな…」

桃護「 一護といえば、メールが来てたよ」

理人「なんて?」

桃護「今日は早番でみんなと遊べそうだから、いつものカラオケに行こうぜって!」


桃護さんの言葉にかぶせるようにみんなの着信音がなる。


春樹「ホントだ。俺にも来た」

理人「僕もだ」


私も確かめてみると一護くんからのメールだった。


『クロフネは玲さんがいて、マスターのことは話せないだろ。

今そっちに向かってるから、いつものカラオケ店で待っててくれ

            一護』


竜蔵「そういえば、カラオケもいいな。いま練習中の演歌があるんだ。みんなに聞かせてやる」

理人「えー! 演歌はいいよ」

竜蔵「いい歌詞なんだ。ぜってー感動するぞ」

春樹「リュウ兄、いい歌なのはわかるけど、泣きながら歌うのはやめようね」

剛史「それじゃあ移動しようか」

百花「…」


玲さんと桃護さんに見送られながら、私たちはクロフネを後にした。

 

その8へつづく


疑惑~その6

2016-09-23 07:48:08 | 譲二の~勝手に3年後編(吉祥寺恋色デイズ)

前にも書いたけど、吉恋本家の譲二ルートの3年後編には色々と不満がある。

久しぶりに吉祥寺に帰ってきた譲二さんとのラブラブな話のはずなのに、新キャラの紹介に使われてたり、色々とモヤモヤするものがあって、私の思う『勝手に3年後編』を書いちゃいました。

『譲二の勝手に3年後編』の始めの部分は本家の『譲二3年後編』とほぼ同じです。

そして、時々本家のエピソードに重なるものも入れながら、少しずつ離れていき、玉の緒ワールドの譲二さんの話になってます。

航くんは出てきませんが、本家の『譲二3年後編』では出てこなかった、懐かしいあの人とかあの人とか出てきます。


だから、ネタバレも少々あるものの、譲二ルートの3年後編とはまた別のお話と思って下さい。





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疑惑~その6


〈譲二〉
連絡をくれた業者の人と物件を見て回った。


一軒目はクロフネから10分くらいの距離で、今までの商店街の組合に加盟したままでいけそうだ。

しかし、店舗面積が狭く居住部分はないから、住むところも探さなければならない。

二軒目はそこからさらに15分ほど離れたところで、隣り街の組合になる。

広さはクロフネと同じくらいで、狭いが居住スペースもついている。

ただ少し遠くなる分、今までの常連さんは来てくれるだろうか?


帯に短し襷に長しだな…。

結局、今日のところは決めるまでにはいかず、後日連絡することになった。


〈百花〉

あの後、15分も歩いてまた空き店舗に二人は入った。


譲二さんが貸し店舗を探しているのはもう間違いない。


私たちは二人が出てくるのは待たずにクロフネに帰った。

クロフネでは桃護さんとりっちゃん、ハルくんが心配して待っていてくれた。


みんなに譲二さんが出かけた先のことを報告したかったけど、店には既に玲さんが来ていて言い出すことができなかった。


竜蔵「百花…。どうする?」

百花「…今は…ちょっと…」

玲「百花なんだか今日は元気がないわね? どうかしたの?」

百花「そうかな? いつもと同じですよ」


精いっぱい玲さんに微笑み返した。


(譲二さんが貸し店舗を探していること…今は玲さんには内緒にした方がいいよね?)

 

その7へつづく


疑惑~その5

2016-09-22 07:06:35 | 譲二の~勝手に3年後編(吉祥寺恋色デイズ)

前にも書いたけど、吉恋本家の譲二ルートの3年後編には色々と不満がある。

久しぶりに吉祥寺に帰ってきた譲二さんとのラブラブな話のはずなのに、新キャラの紹介に使われてたり、色々とモヤモヤするものがあって、私の思う『勝手に3年後編』を書いちゃいました。

『譲二の勝手に3年後編』の始めの部分は本家の『譲二3年後編』とほぼ同じです。

そして、時々本家のエピソードに重なるものも入れながら、少しずつ離れていき、玉の緒ワールドの譲二さんの話になってます。

航くんは出てきませんが、本家の『譲二3年後編』では出てこなかった、懐かしいあの人とかあの人とか出てきます。


だから、ネタバレも少々あるものの、譲二ルートの3年後編とはまた別のお話と思って下さい。





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疑惑~その5


〈百花〉
譲二さんたちはしばらく歩いて一件の店の前についた。

男の人が店の鍵を開け、二人は中に入った。



3人で恐る恐るその店に近づいてみた。


百花「これって…」

竜蔵「貸し店舗?」

剛史「みたいだな…」


テナント募集の文字と不動産屋の電話番号が貼ってある。


百花「どういうことだろう?」

剛史「貸し店舗を探しにきたみたいだな」

竜蔵「ジョージのやつ…何を考えてんだ」

百花「まさか…。クロフネの移転を考えてるんじゃ…」

剛史「そうとは限らない。玲さんに出て行ってもらうつもりかもしれない」

竜蔵「そうだよな。クロフネの方を移転させるわけはないよな」


(そうかな…。譲二さんが玲さんに『出ていってくれ』なんて言えるかな…)


百花「そうだといいけど…」

竜蔵「だってよ…。こんな店に移っちまったら、クロフネとは違う店になっちまう」

剛史「ちょっと狭そうだしな…」



私は譲二さんが何も言わずに店舗探しをしていることにショックをうけていた。


剛史「おい! 出てくるみたいだぞ」


私は剛史くんに引っ張られて慌てて物陰に隠れた。

リュウ兄も大きな身体を窮屈そうにして電信柱の陰にかくれている。


出てきた二人は何かを話し合いながらまた歩き出した。

 

 

その6へつづく


疑惑~その4

2016-09-21 06:29:26 | 譲二の~勝手に3年後編(吉祥寺恋色デイズ)

前にも書いたけど、吉恋本家の譲二ルートの3年後編には色々と不満がある。

久しぶりに吉祥寺に帰ってきた譲二さんとのラブラブな話のはずなのに、新キャラの紹介に使われてたり、色々とモヤモヤするものがあって、私の思う『勝手に3年後編』を書いちゃいました。

『譲二の勝手に3年後編』の始めの部分は本家の『譲二3年後編』とほぼ同じです。

そして、時々本家のエピソードに重なるものも入れながら、少しずつ離れていき、玉の緒ワールドの譲二さんの話になってます。

航くんは出てきませんが、本家の『譲二3年後編』では出てこなかった、懐かしいあの人とかあの人とか出てきます。


だから、ネタバレも少々あるものの、譲二ルートの3年後編とはまた別のお話と思って下さい。





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疑惑~その4


〈百花〉
桃護さんから連絡があり、私とリュウ兄とジャンケンで勝った剛史くんとで譲二さんを尾行することになった。


吉祥寺駅の北口集合ということで急いで向かう。


竜蔵「おい! 百花! こっちだ!」

剛史「おう!」

百花「二人とも早かったね」

竜蔵「今日は講義が早く終わってこっちに帰ってきてたからな」

剛史「マスターが出かけた時に俺はクロフネで漫画を読んでたから…」


3人で歩き出す。


百花「駅前ロータリーで誰かと待ち合わせしてるの?」

剛史「桃護さんによると電話口で『30分後に駅前ロータリー』というのが聞こえたそうだ」

竜蔵「お! ジョージがいたぞ!」

剛史「しっ! リュウ兄、声がでかい」


ロータリーのベンチに座って待つ譲二さんの姿が見えた。

私たちは電話ボックスで電話をするふりをして譲二さんの様子を窺う。


百花「誰と待ち合わせしてるのかな?」

剛史「女…というわけはないよな。マスターにかぎって」


剛史くんは私を見て言いかけた言葉を訂正した。


竜蔵「な、わけないだろ。ジョージは男の中の男だ。百花を裏切るようなことは…」


剛史くんがリュウ兄の袖を引っ張った。


剛史「誰か来たぞ!…男だ」


剛史くんの言う通り、背広姿の中年の男性が譲二さんに近づき、二人は挨拶している。


竜蔵「百花、あの男に心当たりはないか?」

百花「ううん。知らない人だよ」

剛史「動き出したぞ。行こう」



譲二さんは知らない男の人と話しながら、商店街の方に歩き出した。

 

 

その5へつづく


疑惑~その3

2016-09-20 06:51:52 | 譲二の~勝手に3年後編(吉祥寺恋色デイズ)

前にも書いたけど、吉恋本家の譲二ルートの3年後編には色々と不満がある。

久しぶりに吉祥寺に帰ってきた譲二さんとのラブラブな話のはずなのに、新キャラの紹介に使われてたり、色々とモヤモヤするものがあって、私の思う『勝手に3年後編』を書いちゃいました。

『譲二の勝手に3年後編』の始めの部分は本家の『譲二3年後編』とほぼ同じです。

そして、時々本家のエピソードに重なるものも入れながら、少しずつ離れていき、玉の緒ワールドの譲二さんの話になってます。

航くんは出てきませんが、本家の『譲二3年後編』では出てこなかった、懐かしいあの人とかあの人とか出てきます。


だから、ネタバレも少々あるものの、譲二ルートの3年後編とはまた別のお話と思って下さい。





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疑惑~その3


〈譲二〉


クロフネの昼の部、夜の部の営業をしていくうちに、玲さんとこの店をシェアするのは、いくら時間帯が違うといっても無理があると感じるようになった。

そのうちのいくらかは俺の嫉妬心からのものもあるが。



それで、最近、俺の方が移れないかと、適当な物件を探している。

だが、それはまだ百花ちゃんや桃護さんには秘密だ。

二人はきっと反対するだろうし、決心が鈍ってしまいそうだからだ。

というより…俺自身クロフネをよそに移転したくはないという未練がある。


(とにかく良さそうな物件が見つかってからでいいよな…)




不動産業者から電話が入った。

不動産業者『茶倉さん、ちょうど良さそうなものが2件ほどありましてね。よろしければ今日でもご案内しますが?』

譲二「見せていただくのにどれくらいかかりそうですか?」

不動産業者『そうですね…。どちらも茶倉さんの店から遠くないので、小一時間もあれば見てまわれますが?』


(小一時間か…それくらいなら、百花ちゃんが帰って来る前に戻ってこれるかな?)


譲二「それならお願いします。今からそちらに伺います」

不動産業者『えっと…。今は出先なので…30分後に駅前ロータリーで待ち合わせでもいいですか?』

譲二「分かりました。30分後に駅前ロータリーですね」



奥にいた桃護さんに声をかけた。


譲二「桃護さん、ちょっと用ができたので、一時間くらい留守にします」

桃護「わかりました。マスター、行ってらっしゃい」

 

その4へつづく