食いしん坊ケアマネ の おたすけ長屋!

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中年よ矜持を持とう

2009-12-19 | 中年男
明日のクリスマス会を前にして、今夜もスタッフたちが練習をしていた。



そんな光景を見た後なので、今日もクリスマス関係について書こうと考えていたが、ちょっとしたことがあって、考えが変ったのである。

それは、こんな塩梅であった。



今朝早く、私のホームから三名が同じ系列のホームに見学に出掛けた。
その三名とは、28歳のホーム長、30過ぎの介護主任、20代半ばの女性スタッフであった。

クルマで片道一時間以上掛かる道程である。
九時半頃に出掛けた彼らが帰ってきたのは12時半を過ぎていた。



しかし、彼らは三人そろって、ウツロな表情かつ涙目だった。

話を聞くと、先方のホーム長に手ひどく怒鳴られたという。

私たちの三名は、そのホームが取り組んでいるある種の体操を見に訪れたのである。
体操予定時間の15分前に付いたが、先方の事情で、体操の開始がかなり遅れることになった。

我がホーム長たちは焦った。
もともと今日、我がホームの人員配置は薄かった。
そこを三名が抜けるのだから、夜勤明けのスタッフは三名が帰って来るまではケアを続けなくてはならない。
それを思うと、そんなに長居はできない。



そこで我らが三人は、11時を過ぎた頃に事情を話して帰ろうとした…という。
すると彼のホームの長は、ひどい言葉で罵ったという。
「せっかくこっちが見学を受けたのに何だ!そんな失礼は許されんぞ!」

その勢いに圧倒され、三拝九拝して我が三名は帰園してきたのであった。



私はそれを聞いたときに「何たる男よ」と哀れみを抱いた。

午後三時ころ、我がホーム長は先方の長に午前の件の侘びの電話を入れた。
するとその「長」とやらは、
「困るんだよ、あんなことじゃ。ちゃんとスジを通してくれよな!」
と息巻いていたという。

我がホーム長に、先方の「長」はいくつくらいですか?と尋ねた。
すると「40歳から50歳の間くらいですかね」
と、可愛い答え方をした。

つまり、40代のホーム長が20代の我がホーム長を面罵した…ということである。



これ以上詳しいことは、社内事情であるから書けない。

しかしこの件の実情は、彼のホームの四十代の「長」は、自分のキツサを、二十歳ほど若い我がホーム長にぶつけてストレスを紛らそうとした…ということではあるまいか?

確かなのは、それによって若い有意な我がスタッフたちの心が、無為に傷つけられたことである。



そもそも介護保険が適用される有料老人ホームという業態が始まったのは、ほんの数年前である。
だから、(仮に)45歳の男性がこの業界に関わったとすれば、その始まりは早くとも三十代の終わりころからである。

それまで仕事も代ってきただろう。

そんなに無闇にエバル資格はないはずである。



まして、今日我がスタッフが訪れたホームは、新設間もない施設である。
彼のホームの「長」も、恐らくこの業界に入って間もない中年男性に違いない。

成績に追われイライラしているところに、別のホームの若いスタッフが訪れたはいいが、自分たちのダンドリの悪さのおかげで、見せるべきプログラムを見せられないまま「帰ります」と言い出した。

そこで焦りムカつき、相手が若いのをいいことに怒鳴りつけた…というところだろう。



中年ホーム長よ!
もう少し「長く生きた者」としての矜持を大切にしよう!

本社のお偉方からすれば、我々全てが「使えるうちは使う駒」に過ぎないのだ。
そんなにカリカリしていると、人心が離れて責任を問われる結果になるぞ。

何より、よそのホームの若いスタッフに無礼を働いては恥ずかしいではないか。

イザとなったら私も黙ってないぞ!






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