●犯人に告ぐ（38）

『今夜は震えて眠れ』





’07　日本　117分
監督・・・瀧本智行
原作・・・雫井脩介
出演・・・豊川悦司　石橋凌　小澤征悦　笹野高史　片岡礼子　井川遥　松田美由紀




６年前、誘拐事件で犯人を取り逃した末、少年を殺された責任を取らされ左遷された刑事・巻島。ある日、彼のもとに当時の上司、曾根から連絡が入る。難航している川崎連続児童殺人事件の捜査責任者となり、テレビで視聴者に情報提供を呼びかけるよう命じられる巻島だったが・・・





雫井脩介の同名ベストセラー小説の映画化。
原作が面白くて映画化を楽しみにいしていたのですが、近くでは上映してくれずDVDになるのを心待ちにしていたら引越し・・・
見るのがとうとうこんな時期になってしまいましたぁー


設定の違いはあちこちにありました。
冒頭出産で死にかけてたのは妻ではなく娘だったり、役名もいろいろ違います。
細かなところを挙げればキリがないけれど、どーしても入れて欲しかったシーンがなくてガッカリ・・・
それはラストで病室に6年前に殺された男の子の母親、つまり巻島を刺した男の妻が刺したことの謝罪に訪ねてくるのですが、
そこで巻島は涙を流しながら子供を救えなかったことを謝るシーン・・・。
映画ではラストで「これですべて終わったのか」と言っていましたが、
「まだでしょー？」と突っ込みたくなって・・・
（母親に謝ったからすべて終わりというワケではありませんが）

　　　　

2時間内に収めるのだから、いろいろ不満の残ることはあるけれど、
全般的には良く出来ていたと思います。
映画でもあの決め台詞「今夜は震えて眠れ」はゾクゾクしちゃいましたぁ
津田長も雰囲気ピッタリ！笹野さん、いい味だしてましたョ。
植草は私のイメージでは、もうちょっと今風の優男だったんだけどねー、ま、いいっか。

　　　　

WOWOWで放送されたものを映画として上映したらしいですが、
WOWOWで前後篇に分けて作れば、もうちょっと重厚さがでて良かったんじゃないかな？と思いました。

　　　　　　
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