こっちゃんと映画をみまちょ♪

レビューと呼ぶほど中身なし。しかし中身が無いのも中身のウチよのぅ。・・・なんちって。

この胸いっぱいの愛を (2005)

2005年09月17日 | ふつーMovie

こっちゃんポイント

鑑賞環境 

★★★

試写会 

上映時間 130分
製作国 日本
公開情報 劇場公開 (東宝)
初公開年月 2005/10/08
ジャンル ドラマ/SF/ファンタジー

2006年。子どもの頃に過ごした北九州に、出張で向かった比呂志(伊藤英明)は、自分が1986年にタイムスリップしていることに気づく。旅館を営む祖母(吉行和子)に預けられていた20年前のその日、自分が火事を起こしていたことを思い出した彼は、旅館の台所に駆け込み、間一髪のところで火を消し止める。このことをきっかけに、20年前の自分自身“ヒロ(富岡涼)”と同じ部屋に居候することになる比呂志。旅館に住むことは、ずっと忘れられない初恋の人“和美姉ちゃん(ミムラ)”との再会も意味していた。 (goo映画より)

 

ああっ!若者です!若者まみれの試写会デスッ!

日本映画は、今若い世代を取り込んでいるんだなぁとあらためて感じました。あのヒット作「黄泉がえり」のスタッフが再結集して作ったという、この映画。エンディング・テーマは「黄泉がえり」に出ていた柴咲コウです。

フジテレビジョン的ドラマなノリに騙されてたまるか!

そう思いつつもやっぱり胸に詰まるシーンはありました。なかなか盛り上がらないように感じる前半の展開。ところが、これが意外にもジワジワとボディ・ブローのように効いてきます。

物語は全てが唐突。そしてかなりの低確率である偶然との遭遇の中で、グイグイと強引に展開していきます。
タイムスリップしているコトに気がつく比呂志。普通ならパニックをおこすところでっすが、不思議なほどすんなり事実を受け止めます。そして20年前の『自分』と一緒に暮らしはじめる・・・。

         

同じ境遇にあっているのは、比呂志を含め4人。他にはヤクザの下っ端の未成年、見るからに影の薄い気弱そうな男、そして盲目の老女

20年前の同じ時間にタイムスリップしてしまったこの4人。共通点は同じ【便】の飛行機に乗っていたという事だけ。実は4人が過去のこの時間に飛ばされたのには、ちゃんと理由があったのです。

ハイ、ここポイント!

メインの他に、3つのサブエピソードを持つこの映画。意外にもサブのお話の方がグッ!と来ますね。一番最初の盲目の女性(倍賞千恵子)盲導犬のエピソード。宮藤官九郎の語りで展開するこの出来事に、早くもうるっと。それほどオーバーな演出にも感じますが、この物語のヒントが含まれている大切なシーンです。

そして、2つ目のヤクザの下っ端(勝地涼)と母親のエピソード。彼の演技を初めて観たのは「亡国のイージス」でした。若々しい顔立ちで、メリハリのついた演技に「ほう!」と思いましたが、この映画ではさらに彼の演技に深みが増していました。良いですね。これからまだまだ人気の出る役者さんだと思います。
こっちゃん的には伊藤英明よりも感情移入できましたからね。(笑)彼の口から最後に出た「母さん。」という台詞はとても良かったのです。

一番泣かされたのは宮藤官九郎と中村勘三郎の花を愛するお話でした。もはや込み上げる想いが強すぎて、言葉を失ってしまいます。クドカンは、こういう役が上手いんですね。情けなくもモノ悲しい表情にとても味がありました。

 

・・・・と、盛り上がったのはここまでで、肝心のメインストーリーのクライマックスでは、どんどんクールダウンしてきてしまいました。

あれっ?何故に?

ヒロインのミムラは割と好きな女優さんです。「着アリ2」では見事な絶叫演技を披露してくれましたが、今回は泣きの演技。脳の病気を持ち、音楽の道を断念した女性の役です。

見どころはあったのに。役者にさほど不満はなかったのに。

でも、ラストにかけての作りがどーもイマイチ好きになれません。
クラッシック・コンサートの場面で思っちゃったんです。さすがに「これはないかな」・・・と。
限度を超えた出来過ぎムードが漂います。

      

あとはドンドンとテンションが落ちる一方でして。

オールキャストで迎えるラストシーンまでも入り込めず・・・。
会場からは「最後わかんない」という声も上がってました。
個人的にはイメージとしての世界を表現したかったのは分からなくもないのですが。
でも感動するよりも”やりすぎ”に思えちゃって、ね。

そう言いながらも、トータルではこの映画の印象はそこそこ良かったのも事実です。

「人生にやり残しを作らない。一生懸命、後悔なく生きる。」 これ大切なことですね。

この映画が何故「もう一つの黄泉がえり」と呼ばれるのかは観れば分かりますね。

《2006.07.25記事一部改訂》

 

【作品】この胸いっぱいの愛を

 

黄泉がえり

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柴咲コウ
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※こちらはメイキングDVDです(本編ではありません)


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29 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
フジテレビで (m52387177)
2005-09-17 09:18:49
放送されるまで、まちかな?

ストーリー的には、おいら好きそうだけど、最後に不満が残りそうなので、とりあえずTVまちです。



アフリは売れたかい?いまだに売り上げゼロの赤字DVD店もよろしく!(笑)
返信する
勝地くんに期待 (Swan)
2005-09-17 11:34:04
タイムスリップものは好きなので気にはなってました。

でもレンタル待ちかな?



勝地涼くんは、子役の頃から妙に存在感があってお気に入りなので、成長していく姿を見るのは嬉しいですね♪
返信する
伊藤英明 (miyu)
2005-09-17 13:28:08
ってちょっと苦手なんです。

あらすじ見てちょっと好きなお話かなぁって

思ったんだけど、主演が伊藤英明だから、

映画館には行かないなぁーってね

あたしもフジテレビ待ちになりそうです。

うちも売り上げ0ですぅ~
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おっ! (やっぱり邦画好き…)
2005-09-17 17:33:55
やっぱ北海道は試写会早いねぇ~

邦画好き…は20日に試写会に行ってくるから、ナナメ読みさせてもらいました。来週ゆっくり読みますね

こっちゃんがつ、超甘邦画好き…なら4つってとこくらいかな?

楽しみにしておこう。
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ハハハ (やっぱりおっちょこちょい…)
2005-09-17 17:35:20
つは3つね。失礼しました。
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最後に不満がのこりそうなのは・・・ (【mさんへ】こっちゃん)
2005-09-17 22:11:54
こっちゃんだけかもよ・・・。

映画は自分が見て判断するのが一番。

でも・・・・TVでもいいかもね、これは。



赤字DVD店さん。

「コンスタンティン」購入を考えてますが、

m店長さんは購入しましたか?

記事UPしてくれたらお宅から買いますよ!



   こっちゃん(客)
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勝地クン。 (【Swanさんへ】こっちゃん)
2005-09-17 22:14:13
ますます良いですね~。

こっちゃんは大好きですよ、彼。

これからも成長見守りたくなる俳優さんです。

あの年齢にしては落ち着いた良い演技ですもん。

カッコいいですよ。



   こっちゃん
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え?miyuさんほどの記事UP数でも「0」ですか? (【miyu1234_everさんへ】こっちゃん)
2005-09-17 22:19:16
なかなかキビしいんですね~アフィリって。

あ!これ。

フジテレビかどうかは分かんないけど、

フジTV的ってコトです。

伊藤英明・・・・こっちゃんもあまり好きではないのね~。

この映画でも他のキャストに目が行っちゃいました(汗)



    こっちゃん
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いや~北海道は遅いですよ。 (【やっぱり邦画好き・・・さんへ】こっちゃん)
2005-09-17 22:23:00
だいたいの場合。

やっぱり東京早いです!

しかもプレミアムだったりしてスゴイです!

いいなぁ~。



こっちゃんの記事は長くて事前情報もやや入ってますので

ナナメ読み大歓迎ですっ!

やっぱり邦画好き・・・さん、

観たら感想UPしてね~♪

楽しみにしております!



   こっちゃん
返信する
ちょっと苦手かも~ (km_achin)
2005-09-18 00:22:24
「黄泉がえり」的な映画は意味が理解できなくて、ちょっと苦手です。

私も伊藤君、苦手だし。

柴咲コウの歌はよさそうですね。

テレビでやるの待とうっと。
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