こっちゃんと映画をみまちょ♪

レビューと呼ぶほど中身なし。しかし中身が無いのも中身のウチよのぅ。・・・なんちって。

バイバイ、ママ (2004)

2007年05月17日 | ふつーMovie

こっちゃんポイント ★★★

鑑賞環境  こっちゃんシアター 
上映時間 86分
製作国 アメリカ
公開情報 劇場公開 (アートポート=ギャガ・コミュニケーションズ)
初公開年月 2006/04/01
ジャンル ドラマ
映倫 R-15

個性的な両親によって放任主義で育てられ、孤独な少女時代を過ごしたエミリー(ソシー・ベーコン)。大人となった彼女(キラ・セジウィック)は、自分は子どもにすべての愛情を注ぐと決意する。そして自ら望んでシングルマザーとなり、待ち望んだ我が子ポール(ドミニク・スコット・ケイ)を誰の干渉も受けることなく自分一人で大切に育てていく。外部との接触を断ち、ポールとの2人だけの世界を守ることに専念するエミリー。しかし6歳になったポールは、次第に友だちや学校など外の世界に強く惹かれていくのだった…。

(作品資料より抜粋)

ケヴィン・ベーコンの映画初監督作品なんだそうで。

主演のママ役は自分の本当の奥さんであるキラ・セジウィック
また、娘のソシー・ベーコンと、息子のトラヴィス・ベーコンも出演させ、
実兄マイケル・ベーコンに音楽を担当させた映画でもあるのですね。
そして最も驚くのは、家で飼っている犬・ベーコンまで出演しているということ!

なんだなんだ、ここは?  これって、ただのホームパーティ?ヾ(・ω・o) ォィォィ
”ベーコンのテンコ盛り”じゃないか!

ところが、この映画。
一応こんな風に吠えてみたものの、観れば、意外にも内容がちゃんとある。
(意外にもって...失礼な)

テーマは、息子を溺愛するあまり暴走してしまうシングルマザーと、外の世界に目を向け始めた
息子との葛藤。
描き方は極端なのですが、映画的にはコレぐらいが丁度良いかも?というカンジ。

両親による育てられ方が、自分の子育てに影響を与える。
これって結構怖いことだと分かりました。

お金にこそ不自由しなかったものの、愛を十分に得られなかった少女時代。
そんな少女がやがて成長し、愛する我が子が欲しいと願うようになる。
父親はいらない。愛情を注げる子供だけが欲しい・・・。
他人の精子を買って人口受精。それがダメなら今度は図書館で男を誘惑。
次々と”獲物”を狙い、そして念願の妊娠。 
彼女は念願のシングル・マザーとなり息子を溺愛するのでした。チャン、チャン♪ 

いや、こんなんでまだ終わらないから。(´∀`;A アセアセ

息子を「ラバーボーイ(小さな恋人)」と呼び、世間から隔離させるがごとく常に手元に置く母親。
友達も作らせない。学校にも行かせない。
過保護というより、もはやペットの飼い主のようでもありました。
そしてこの子育ては、もはや鎖国に近いとも感じました。

「子供は自分のもの」という私物的な考え方。 完全にイッチャってます!
近所の子供が話かけただけで、目の色変えて飛んでくるほどのママですからね。

この母親像には、さすがに「うわっ!」と声が漏れる。
観ていて子供も可哀想ですが、母親もまた痛々しい。
ここまでくると、もう完全に病気でしょう。
自分はこんな母親じゃなくて良かったなと、つくづく思いました。

そういえば小学校の頃いましたね。こういう母親のいる友達。
家に遊びに行くと、その子、「ちゃん」付けで呼ばれてて。
「○○ちゃん、おジュース入ったわよ。」なんて、
30分おきに部屋を覗きに来る。

今になって思えば、あれってほとんどこの映画のママ状態だったのかも?ぞわっ!
まぁ、それでもこっちのキラ・ママの方が数段上でしょうけどね。
行くトコまで行っちゃってますからね。

やがて息子は外の世界に目を向ける。 そして母親は暴走行為に・・・。
さて、どうなってしまうんでしょうか? って、教えません。(笑)

ところで俳優さんて、やっぱり最終的に監督をやりたい人、多いんでしょうか?
ケヴィン・ベーコンもしかり、ですか?
この映画では監督/製作/出演の三役をこなします。
役者としての彼の配役は、エミリーの父親。10歳の頃のエミリーの回想シーンに登場。
その役どころの生活スタイルは(容姿も含めて)かなりキテましたね。 
ハデハデお父ちゃん。

映画の出来としては、絶賛まではしませんが、そんなに悪くはありません。
むしろ最初の監督作としては上出来です。
ケヴィン・ベーコンの監督デビューは、個人的には評価高めに出ましたね

ホッとしたのは、身内贔屓のキャスティングの中で、自分の息子を主人公にしなかった点。
ここを彼は見事に自制しました。冷静になれましたね。やるな、ケヴィン監督。
そこまでの暴挙には出なかったという点は、大いに評価していいと思います。

代わりに主人公の子役ちゃんは、『マイノリティー・リポート』のドミニク・スコット・ケイが。
これが映画を一気に良い方向へ持って行きましたね。 彼、好演してました。

それじゃ自分の息子はドコへ?ってことなんですが、なんと!チョイ役の芝刈り少年で登場です。(笑)
それがまた、見たらチョイ役にピッタリなんだな。
あの子を主役に持ってこられた日には、きっとこっちゃんだって「バカタレ!」と怒鳴っちゃう。
そんな無茶な作品は、きっと生死の境を彷徨う運命ですから。
画像がありませんでしたので、その息子さんがどんな感じなのかは、映画を観てご自分でご確認下さい。


 Photo:ベーコン家(中央が娘のソシー・ベーコン)

そして娘のソシーなんですがね、こちらは10歳のときのエミリーという大役。
しかし、こちらはかなりマトモな演技です。お歌だって唄ってます。ロックのアカペラです。(笑)
彼女、天才子役とまでは言えませんし、外観もそれほど冴えないのですが、
このまま役者を続ければ、ひょっとして将来バケるかも?というタイプに見えました。
(オバケになる、って意味じゃないですよ)
だから、ちょっとこの娘は今後憶えておきたいですね。

あと、マット・ディロンサンドラ・ブロックマリサ・トメイなど
出番は少ないものの、印象に残る役でキャスティングされているのも楽しみどころでした。

今回、音楽が個人的に「惜しいな。」と感じましたが、ケヴィン・ベーコン監督の次回作に
また期待したいところです。

 

【セルDVD】

バイバイ、ママ

【セルDVD】DMM.com 新品

【セルDVD】amazon 新品

【セルDVD】楽天 新品

 

【関連?商品】

これぞ本家ベーコン!

石窯ナポリピザ☆窯焼きベーコンのピザ☆Mサイズ(24cm)【070413春05】

  
 映画といっしょにどうぞ♪

 



最新の画像もっと見る

7 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
お久し振り~♪ (かぼちゃ)
2007-05-17 13:47:21
久々のレビュー、渋いところを持ってきましたね。
観てみたくなっちゃったわ。
やはり、監督サンってのは、一度はやってみたくなるんでしょうね。
最初、ホームビデオ状態?と思ったけど、そんな事はないみたいで、安心安心!
お留守中の勝手なTB、お許し下さいませね。
お忙しいでしょうけど、ぼちぼち、復帰なさると、
嬉しいですわ~。お待ちしております。
たまたま、見つけたので、足跡残していきます。
じゃあね!
返信する
うわぁ~~~~( ̄∀ ̄*) (ピザ屋かず)
2007-05-17 19:28:40
なんやねん~~、ナニゲに再開活動を始めてるやん~。( ̄∀ ̄*)
でも、また忙しいの~? 
久しぶりにアップやん~、これもレンタルで見かけて気になってるんやけどね~。なかなか良い一作のようやん~。

っていうか、相変わらず小ネタも忘れないね~。
「窯焼きベーコンピザ」って。(^o^; 笑ろたわっ!

また手が空いたら顔を出してや~~。
そうしないと、札幌の保健所に問い合わせの電話をかけそうだから。
・・・あっ、野犬収容の施設ね。( ̄∀ ̄*)ヘヘヘ
返信する
Unknown (る~)
2007-05-17 20:19:48
あ~こっちゃんだ~
こっちゃんだ~

おかえり~。

ま、とりあえず。
ご挨拶までに~

(マット・ディロンすごいね)
返信する
おひさしぶりんこ! (miyu)
2007-05-17 21:35:31
って泣いてもいいですか?(TωT) おかえり~
はぁ~元気で良かったよ~。
まぁぼちぼちでも戻って来てくれて嬉しいです!
また遊んでね♪

で、この映画、ケヴィン・ベーコンが監督する
って聞いた時失礼にもお尻だしまくりの映画かと
思いましたが意外とまともな映画みたいでビックリしました!
あたしも気になっててまだ観れていないのですが、
ベーコン・ファミリー総出なのは製作費を抑えるためだとか?
返信する
おかえり~ (くみょん)
2007-05-18 19:31:22
また“こっちゃん節”が聞ける(読める?)のね!
まぁ、ぼちぼちゆっくりとね。
返信する
おっかえり~。 (にげら)
2007-05-18 20:10:49
ウルウルウル・・・
ほんと、お待ちしてました!

元気でよかった~。

言葉に詰まるわ・・・


ぼちぼちね、ぼちぼち。

返信する
こっちゃ~ん! (mig)
2007-06-18 09:21:15
わ~再開してる嬉しいな~
お久しぶり~♪

これからもまたよろしくね♪

わたしマットもケビンも大好き
意外にもこれ、内容ちゃんとあったでしょ?(笑)
なかなか高評価にしちゃった☆

またあそびにきてね
返信する