欧州雑派

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■「不滅」~読書メモ(5)・・・「不滅」は優れたブックガイドでもある その2

2013-11-26 | 欧州文学

「不滅」を読了した。

不滅 (集英社文庫)
菅野 昭正
集英社

以下、”「不滅」は優れたブックガイドでもある その1からの続き


ウジェーヌ・フロマンタン ⇒彼のことを今まで画家だと思っていたら小説も書いていたんだね。「ドミニック」を読んでみたい。

昔の巨匠たち―ベルギーとオランダの絵画
Eugene Fromentin,杉本 秀太郎
白水社

※クンデラ ⇒次は、「生は彼方に」を読みたいな。

生は彼方に (ハヤカワepi文庫)
Miran Kundera,西永 良成
早川書房

スタンダール  ・・・・・「パルムの僧院」

 

パルムの僧院 (上) (新潮文庫)
大岡 昇平
新潮社


「存在の耐えられない軽さ」を理解するには、「アンナ・カレーニナ」の読了が前提であったように
、「不滅」を理解するには「パルムの僧院」の読破が条件になっているようだ。この複雑さ、クンデラの知恵は大したものだ。小説「不滅」において、クンデラの語りを理解するには、多くの本を消化しないといけない。でも、たった1冊の小説を読めば、すべてが理解できると思う。それが「パルムの僧院」だ。僕はそのように考えている。

存在の耐えられない軽さ (集英社文庫)
千野 栄一
集英社

僕は「存在の耐えられない軽さ」が大好きだったが、「不滅」を読了した今、「不滅」の方を高く評価している。この小説は凄い!詳しいことは後日に書くつもり。この読書メモもロングランになりそうだ。

 ◎ 「パルムの僧院」読書メモ ~その1~

上巻p144/359通過。アマゾン評などによると、下巻から面白さが加速するらしい。上巻は退屈との感想も多いが、そうでもない。ただし、この手の小説には(読み方の)コツがある。そのコツについては、後日、書いてみたい。


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