欧州雑派

欧州に関する気になった情報の備忘録

『白いリボン』映画評

2018-10-04 | 欧州映画
あらすじ(シネマトゥディより引用転載) 2010年12月公開 『ファニーゲーム』『ピアニスト』などのドイツの鬼才、ミヒャエル・ハネケ監督によるクライム・ミステリー。 第一次世界大戦前夜のドイツ北部の村で起こる不条理な出来事と子どもへの体罰から人間の心の中に潜む残酷な部分を浮き彫りにする。 出演は『善き人のためのソナタ』のウルリッヒ・トゥクール、『ベルリン、僕らの革命』のブルクハルト・クラウス . . . 本文を読む
コメント

映画『アトラクション 制圧』 映画評

2018-06-10 | 欧州映画
あらすじ 巨大宇宙船が飛来したモスクワを舞台に描いたロシア製SFアクション大作。 巨大な球体宇宙船がモスクワに飛来し、ビルをなぎ倒して多くの死傷者を出しながら着陸した。 異星人との初めての遭遇に人々が戸惑う中、ロシア政府は即座に戒厳令を敷き事態の収拾を図ろうとする。 一方、ロシア軍司令官の娘ユリアは異星人の科学技術者ヘイコンと出会い、ヘイコンが故郷の惑星へ帰るために必要なデバイス「シルク」 . . . 本文を読む
コメント

「LOOP/ループ-時に囚われた男」映画評

2018-04-21 | 欧州映画
LOOP/ループ-時に囚われた男-(字幕版)   ストーリーは以下。   麻薬密売で生計を立てる男・アダムは、仕事から足を洗うため、取引の大金を奪って恋人のアンナと共に、ボスのデシューの元から逃亡を図ろうとするのだが、突然姿を消した彼女を追って街に飛び出すと、そこには傷だらけのアンナがアダムを見つけ、「なぜ生きているの?さっき死んだはずなのに」とうろたえている。 . . . 本文を読む
コメント

「ヒトラーの忘れもの」映画評

2018-04-17 | 欧州映画
2015年、デンマーク/ドイツ製作、2017年第89回アカデミー賞外国語映画賞ノミネート作品。 映画『ヒトラーの忘れもの』予告編 【ストーリー】 アマゾンより引用転載 1945年、ナチス・ドイツによる占領から解放されたデンマーク。ドイツ軍が海岸線に埋めた無数の地雷を除去するため、捕虜のドイツ兵たちが駆り出された。彼らは地雷を扱った経験がほとんどない。彼らを監督するデンマーク軍のラスムスン . . . 本文を読む
コメント

「帰ってきたヒトラー」 映画評

2017-12-01 | 欧州映画
映画『帰ってきたヒトラー』予告編 以下、映画評 予告編はコメディタッチで映像を流しているが、そんな映画ではない。時々、笑えるが、それはシニカルな笑みでしかない。 右とか左とか、その側面だけから観ると、苛立つ人もいるかもしれない。実際、アマゾンにはそのような酷評がある。 しかし、世の中の空気を読み取り、人々の不満を受け入れ、その本質を抜出し、己の言葉で世界の歪みを発信していく政治家が、ジワ . . . 本文を読む
コメント

「わたしはダニエルブレイク」 映画評

2017-05-04 | 欧州映画
インターネットなどで感想を読んでみると称賛の嵐だ。第69回カンヌ国際映画祭パルムドール受賞作品だから当然かもしれない。 劇場で貰ったパンフレットにも同様な評価で溢れている。 例えば、「圧倒的に打ちのめされた。他人へのやさしさを失わない気持ちが痛いほどリアルに伝わる感動作です。優しく手を差し伸べる主人公の生き方に感動した。同じことが、日本でもきっと起こる!。強い者に屈しなければ生きていけない . . . 本文を読む
コメント

ミケランジェロの暗号 映画評

2017-04-17 | 欧州映画
まず、STORYだが、以下(青字)。amazonからの引用転載 ユダヤ人画商一族、カウフマン家が密かに所有するミケランジェロの絵画。それはムッソリーニも欲するほどの国宝級の代物だった。 ある日、一家の息子ヴィクトルは親友ルディに絵画の隠し部屋を教えてしまう。ナチスに傾倒していたルディは、ナチス親衛隊員として昇進するためにそれを密告。一家は絵画をナチス・ドイツに奪われ収容所へと送られてしまう。 . . . 本文を読む
コメント

「愛を複製する女」映画評

2017-01-25 | 欧州映画
アマゾンによる映画紹介(以下、青字) エヴァ・グリーンが深い愛と狂気の狭間で揺れ動く女性の心理を見事に表現!死んだ恋人のクローンを自ら産み育てる女性が抱える狂気を描く、SFスリラー!・・・中略・・・  本作でも死んだ恋人のクローンを自ら産み育てる、という深い愛と狂気の狭間で揺れ動く女性を圧倒的な存在感とで体現する! 共演にはイギリスの超人気長寿シリーズ「ドクター・フー」で11代目ドクター . . . 本文を読む
コメント

「野いちご」 映画評 

2017-01-08 | 欧州映画
  野いちご 【DVD】 マックス・フォン・シドーほか キングレコード 皆が高く評価しているように傑作だった。難解ではない。この作品で展開される夢と現実の交差を観ていると、僕らが時々行っている追憶という作業には大変な意義が潜んでいるのだと、改めて認識してしまった。 人の見る夢は悪夢があったり奇想天外な物語もある。人がその夢から覚め . . . 本文を読む
コメント

「秋のソナタ」 映画評

2016-12-31 | 欧州映画
【あらすじ】 以下、amazonより引用転載(青字) ノルウェー北部の田園地方。牧師館で、夫ヴィクトールと静かに暮らすエーヴァ。彼女は7年も会っていない母シャロッテを自宅に招く。世界的ピアニストのシャロッテは老いても美しく華やかだった。 再開した母子、しかしシャロッテはエーヴァから、脳性麻痺の妹ヘレーナが同居している事を知り、ショックを隠せない。夕食後、シャロッテはエーヴァに、ショパンのプ . . . 本文を読む
コメント

「真夜中のゆりかご」映画評

2016-11-08 | 欧州映画
<!-- 映画『真夜中のゆりかご』予告編 --> 【作品概要・あらすじ】 第83回アカデミー賞外国語映画賞受賞作『未来を生きる君たちへ』のスサンネ・ビア監督と脚本家アナス・トマス・イェンセンのコンビによるサスペンス。 妻子と幸せな日々を過ごしていたが、突如思いも寄らぬ悲劇に見舞われた刑事の葛藤を、育児放棄や家庭内暴力など現代社会が抱える問題を取り上げながらスリリングに描く。 . . . 本文を読む
コメント

「鑑定士と顔のない依頼人」 映画評(DVD)

2016-09-04 | 欧州映画
【ストーリー概要は以下、amazonより引用転載】物語の始まりは、ある鑑定依頼。引き受けたのは、天才的鑑定眼をもち世界中の美術品を仕切る一流鑑定士にして、オークショニアのヴァージル・オールドマン。それは資産家の両親が亡くなり屋敷に遺された絵画や家具を査定してほしいという、若い女性からの極(ごく)ありふれた依頼のはずだった。 ところが──依頼人は嘘の口実を重ねて決して姿を現さない。ヴァージ . . . 本文を読む
コメント

「ミケランジェロ ・プロジェクト」映画評(DVD)

2016-08-22 | 欧州映画
【ストーリー】 Amazonより引用転載 第二次世界大戦、終戦間際。ドイツ軍はヒトラーの命により、侵攻したヨーロッパ各国の美術品を次々と略奪。その中には、レオナルド・ダ・ヴィンチ「最後の晩餐」「モナ・リザ」、ファン・エイク「ヘントの祭壇画」、ゴッホ「ひまわり」、レンブラント、ルノワール、ロダン、ピカソ・・・・・・、そしてミケランジェロ「聖母子像」など、数々の名作が含まれていた。 これらの歴 . . . 本文を読む
コメント

「パリ3区の遺産相続人」映画評(DVD)

2016-08-19 | 欧州映画
  YouTubeの予告編を観るとコメディのような感じがするが、そんな映画ではない。良い作品だと思う。その予告編にも妙な説明があるが、「ヴィアジェ(viager)」というフランスに存在する独自の不動産システムを知っている方が楽しめると思う。⇒ここに詳しい説明がある。 僕は「ヴィアジェ」のことは全く知らず、しかも、予告編も観ないで鑑賞を始めたから、理解するのに苦労した。し . . . 本文を読む
コメント

特捜部Q -檻の中の女 映画評

2016-07-11 | 欧州映画
<!-- 特捜部Q -檻の中の女- --> 観るべし!佳作! 評価:☆☆☆☆ 特捜部Q ~檻の中の女~ [DVD] ニコライ・リー・コス,ファレス・ファレス,ソニア・リクター,ミケル・ボー・フォルスゴー,クライス・ユングマーク アメイジングD.C.   . . . 本文を読む
コメント