「白痴」を遂に読了した。そして、2つの衝撃を受けた。それについて書いてみたい。
白痴 3 (河出文庫)
望月 哲男
河出書房新社
僕は河出文庫を選んだ。望月氏の翻訳は素晴らしく、とても読みやすかった。しかし、第三巻の巻末に書かれている「ムィシキンの時間」という”あとがき”のような”解説”のような望月 . . . 本文を読む
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第二巻に入り、「白痴」の人間関係が複雑になってきたので、人物相関図をマインドマップで作ってみました。まだ発展途上の産物ですが、ある程度は網羅できていると思います。
白痴 2 (河出文庫)
望月 哲男
河出書房新社
ロシア人の名前は舌を噛みそうで、更に、ドストエフスキーの場合は、いろ . . . 本文を読む
どうも奇妙な感じがする。第二巻に入ると、第一巻のドタバタ劇のような激しさはない。が、良く分からない話が続く。静的な展開なのだが、昨日書いたような山場が2つほどある。それを通り過ぎると、更に奇妙な感じがしてくる。
白痴 2 (河出文庫)
望月 哲男
河出書房新社
奥歯にものの挟まったような話が続くのである。ピンぼけのような感覚になる。何か大きな秘密 . . . 本文を読む
第二巻に入ると全般的におとなしい流れとなる。更に、いつものドストエフスキーの何やら重い話や哲学的な話が始まる。
白痴 2 (河出文庫)
望月 哲男
河出書房新社
少しウンザリするのは、一人の美女の存在に関して、これほどまでにロシア人は執着するのだろうか?ということだ。この「白痴」という物語は、単なる美女を巡る男たちと女たちの情念だけの物語 . . . 本文を読む
3年前、「白痴」の第一巻 を読了し、(第一巻 に関する)簡単な感想を書いたが、その後、中断していた。その中断した理由をなかなか想い出せない。想い出せないことが、依然としてモヤモヤ感を残している。
でも、今回は、大丈夫だろう。既に、第二巻(河出文庫版)に突入しているから、間違いなく読破できるだろう。
白痴 1 (河出文庫)
望月 哲男
河出書房新社
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これは恐るべき物語かもしれない。
白痴 1 (河出文庫)
望月 哲男
河出書房新社
中盤までの印象は、ムイシュキン(公爵)のような男が僕の周囲に居たらウザイだろうな、ということだけだった。彼の意見は正論すぎて、物事の本質を突いている。だが、他人の心にズケズケと入り込むのが実に不愉快。現代社会では間違いなく嫌 . . . 本文を読む
この物語は奇妙である。一人の美貌の女性ナスターシャ・フィリッポヴナを巡るイザコザが始まるのだが、、、。
白痴 1 (河出文庫)
望月 哲男
河出書房新社
前回読んだとき、この物語の時間軸に無関心だったが、今回は違う。短時間に多くの人物が登場しドタバタ喜劇のような展開をとる。そして、その喜劇では、見苦しい人間模様が描かれていく。
特に、ガヴリーラ . . . 本文を読む
ドストエフスキーの作品は、長編では「悪霊」「罪と罰」「カラマーゾフ」、中短編では「賭博者」「地下室の手記」をこれまで読了している。更に、途中で投げ出したままの作品が、「死の家の記録」と今回読み直している「白痴」の2作品。
しかし、正直に告白すると「悪霊」は2回も読んだがサッパリわからかった。スゴク時間をかけたのに分らなかった。「カラマーゾフ」に関しても、理解できたかどうか極めて怪しい。「罪と罰」 . . . 本文を読む
2014年5月18日に「白痴」の第一巻を読了し、楽しそうなメモを残していた。⇒ 「白痴」読書メモ ~”その1” しかし、何故か、それ以降、読むのを止めてしまった。何故、止めたのか、、、想い出せない。
当時のメモを読むと、薄れていた記憶も甦ってくる。3年前はクンデラに嵌っていたのだ。そして、クンデラは以下のように書いて、僕を誘惑した。
白痴 1 . . . 本文を読む
ドストエフスキー「死の家の記録」メモ ~その1~ からの続きです。
死の家の記録 (新潮文庫)
工藤 精一郎
新潮社
昼前に、出先から帰る途中、目の前をパトカーが4・5台、サイレンを鳴らして通過して行った。すると、直ぐ近くで止まった。既に多くの人だかりができている。
既に規制線が張られていた。あの黄色いテープ。警察官が数名いる。一人が無線で何か . . . 本文を読む
小説「死の家の記録」は、小説という形式を借りたノンフィクション獄中記のようだ。まだ、60ページ程度しか読んでいないが、書いてあることがストンと心に落ちる。監獄生活の様子、奇妙な囚人たちの様子が描かれていく。それらを描いたドストエフスキーの言葉が僕を掴んで離さない。
死の家の記録 (新潮文庫)
工藤 精一郎
新潮社
例えば、以下、、、(青字)
P . . . 本文を読む
賭博者:評価:☆☆☆☆
賭博者 (新潮文庫)
原 卓也
新潮社
この物語は2つのテーマに整理できる。その一つは賭博が牽引する魔力であり、もう一つが女である。しかし、2つの根っ子は同じである。ドストエフスキーはそれを描いた。僕はそのように読んだ。
まず、賭博(ルーレット)。
賭博行為が全ての人間を破滅させる訳ではない。賭博行為には、 . . . 本文を読む
本日から、「白痴」読書メモを書くことにした。理由は小説「不滅」をきちんと解読したいからだ。「不滅」同様にドストの小説は全て奥が深い。たぶん、「白痴」も奥が深い小説だろう。だから、読書中に浮かんでは消えていく多くの想念を(備忘録として)現実の世界にとどめておく必要がある。
先日書いた”「白痴」を読み始めた”を(この読書メモのための)イントロダクションとしたい。
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本日から「白痴」を読む気になった。そろそろ読んでみようかな、、と、やっと心が疼いたからだ。本日、p28/395通過。
白痴 1 (河出文庫)
望月 哲男
河出書房新社
「白痴」を読もうと決めたのが4月22日。でも、数日間、読む気になれなかった。それは「ボヴァリー夫人」のせいだった。
「ボヴァリー夫人」(キンドル版)を読了したのは、4月16日であ . . . 本文を読む
クンデラの「存在の耐えられない軽さ」を読了したら、「アンナ・カレーニナ」を読もうと決めていた。何故ならば、原作(或いは映画)の初めのシーンで、テレザが抱えていたのが分厚い「アンナ・カレーニナ」だったからだ。
アンナ・カレーニナ〈上〉 (新潮文庫)
木村 浩
新潮社
実は2年前に「アンナ・カレーニナ」を読み始め、いつの間にか止めていた。先に「戦争と . . . 本文を読む