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美意識について

2021-11-05 | ※雑記

日々の生活において、僕がいちばん大切にしたい僕自身の価値軸は、

美意識の向上である。そのことにやっと気がついた。

 

自意識など必要ない。自意識は人を横暴にする。

人は自意識過剰になると己の美意識が腐る。

 

利他の精神(意識)ばかり形成しようとすると、意外にも、傍からは偽善に見えてくる。

宗教家がそうだ。

 

美しいものだけを見たい、聴きたい、眺めていたい。

 

ドラマでもTVでも映画でも、根源的に美しいものの存在が描かれているものが良い。

それは単なる外見的に美しいものではない。そこに知性がないと駄目だ。

 

その知性において、美しさが宿る対象が良い。

 

人間であれば、目と雰囲気に知性が宿る。

知性のある人は同じような雰囲気を醸し出している。

学歴とか地位とかそんなものはメッキでしかない。

 

ものであれば、構成やストラクチャーにおける形成美。

哲学であれば文体に宿る論理性。

 

数学は全てにおいて美しい。見事な程の神の仕業である。

 

文学においては、ストーリーから発露する知性の浮揚感と

多様な解釈を導く複雑性を秘めたもの。

簡単に言えば、万華鏡のような彩りを見せるもの、見る角度で彩度は変化するから。

全てが解釈に過ぎない、と教えてくれる作品が良い。

 

 

音楽においては、魂に届くもの。魂が旋律の美しさに聴き入る時。

人は根源的には好みは変化しないが、

歳を重ねるごとに、受容性(感受性)は変容し、

高度なレベルの旋律を受け入れていくようだ。

 

魂の覚醒は、生きていく段階で、少しずつ覚醒していくようだ。

 

人は社会人になると仕事に生活に忙しくなり、音楽から離れていく。

その行為は音に対する美意識の逓減と消滅につながる。

最終的にはバッハに辿り着くのだろうか?

 

ビジネスに置いては周囲を豊かにしていく手段が内包され、

未来において社会実装されていくもの。

 

風景においては陽と風の威力を借りているもの。

お日様に照らされ輝くことが出来る自然が存在しているもの、

かつ、そよ風に癒される空間をもつところ。

世界の至る所にある。

 

人間においては、優しさ。

利他的でない優しさ。男も女も同じ。

根源に宿る優しい精神。それが美である。

容貌が幼年期には遺伝で芳しくなくても、優しさは、

老齢期に置いて人の容貌を変える。

優しさが滲み出る老人は美しい。

だから醜い老人は優しくない。

 

それらのことを見抜くために、

僕は生きているのだと気がついた。

 

だが、美意識は極めて個人的なものであり、

歳を重ねるたびに変容していくものだ。

100歳まで生きて、僕自身の美に対する鮮度(意識)が朽ちることがなければ

僕の人生は幸せな人生だった、、と言える。

 

愛する人が同じような美意識を持ち合わせていたら、

それが本当に最高の人生であろう。

 

お互いの豊饒な美意識が交際し影響し合うわけだから、

人生の彩は美しいものになる。

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