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妖怪大魔王・コバ法王日記

オートバイを分解して磨き、正確に組み立て独自理論でラインを探り、ストップウォッチと頭脳で感性を磨き、日々の想い語ります

フロントスプリング交換 と セッティング (花嫁スプリング選び)その1

2019-01-11 21:25:20 | 妖怪ガレージ、奮戦記

『 トラ君の持病と相性と 』

昨年4月から使っていた フロントスプリング( WP バンディット400 用 )は、それ以前のスプリングと較べて 路面あたりが柔らかくて腰の低い礼儀正しい特徴があったけど、トラ君との相性は今ひとつしっくり来なかったので、一旦付き合いを止めて、サスペンションを分解して、新しいスプリングの候補を選んでいる最中だ。


それ以前の車両と較べて、トラ君のフロントスプリングの選定に苦労しているのは、前回も書いた通り、車体設計の問題だと考えている。
エンジン特性と車体サイズと重量に惚れて購入したけど、購入直後から サスペンションの ジオメトリー設定、車体設計が原因と思われる不安定感が常に付きまとっていた。

特にフロントサスペンション周りは、直進走行時でさえ “ トレール感 ” が少なく、フロントタイヤの方向安定性が小さい上に、ちょっと大きな路面ギャップを通過した際には フロントが左右に大きく振れる現象も出ていたからだ。
主な原因は、フレーム前部・ステム部の剛性と振動特性が悪くてフロントサスペンションの上下振動に共鳴している事と、剛性に起因するトレール感の少なさだと推測できた。

対策として、改良対策された 2013年型の ヨーク上下 に 2017年に交換してより大きなトレール量は確保したが、フレームは交換していないので、剛性と振動特性は変わらないから対策が必要だ。

「 さあ、どうしよう? 」


『 花嫁候補のスプリング達 』

ここに、以前お付き合いした事のある人(?)も含めて、“ 花嫁候補 ” の集合写真を撮ってみた。


多くの人は理解していなけど、スプリング、特にフロントスプリングは見た目は似ていても、その体格や性格は一つひとつが全部違っているのだ。
その理由は、フロントサスペンションの動きはライダーが一番敏感に感じやすいものなので、スプリング特性のほんの少しの違いが、ライダーの安心感を左右するからだ。

だからオートバイメーカーは、車種毎に専用特性のスプリングを設計して狙い通りのハンドリング特性の車両になる様に力を入れているし、同じ車両で見た目や仕様が同じでも 年式が変われば違う特性のスプリングを装着している事は珍しい事ではない。
それ程に、少しの仕様の違いがオートバイの繊細な動きに影響する部品は、タイヤに次いでフロントスプリングがやって来るから、“ 花嫁 ” 選びは難しいのだ。

では、“ 花嫁候補 ” 達の サイズと仕様 から 性格と相性を探ってみよう。


( 次号『 花嫁候補のサイズと仕様 』は近日公開予定 )


* * * * * *

※ 専門的な用語は、『 GRA・用語解説辞典 』に掲載していますので、参照ください
GRA・用語辞典 』( http://gra-npo.org/dictionary/top.html






趣味ではなく、“ 複業 ” パラレル キャリア なのだ !

2019-01-09 05:44:06 | 日記

『 良い趣味ですね 』
「オートバイで走る活動をしています」と言うと、他人からは「良い趣味ですね」という言葉が返ってくる。

「 日本一にもなっています 」とか
「 沖縄から北海道まで、全国各地を転戦するシリーズ戦を開催していました 」と言っても“ 趣味 ” と受け止められる。

だから、「 NPO法人を運営しています 」と言う時にも、趣味に “ 毛が生えた ” 程度の表現で今まで納得もしていた。
でも! 今日、それは違う事に気が付いた。


“ 複業 ” ( パラレルキャリア )なのだ。
趣味でもなく、副業でもなく、立派なキャリアなのだ。


『 二つのキャリアがあるからこそ 』
単に収入を得る職では決して得られない、専門的で高度な内容の知識やスキルを、はるかに多くの人と共有する事で得られた知識や経験、情報は 僕の人生にとって重要なキャリアになっている。
だから、“ 複業 ” ( パラレルキャリア )と 言う事にする。

その “ 複業 ” で得られた事は、数多くのイベント開催を実現する為の企画力、参加者データを活用する為の RDB(リレーショナルデータベース)活用知識、全国各地の開催会場候補や協賛企業との交渉技術、広報先の各専門誌への直接訪問では業界情報を直接知り、時には専門誌に毎月 3ページ寄稿の経験もしたし収入も得た。
そして SNS、ブログ、Webサイト構築技術と経験、画像や映像の編集技術など数多くを得られたのも、この “ キャリア ” があったからだ。

もちろん、収入を得る職でもそれなりのキャリアがある。
最初に入社した会社では、社長と二人で年商数億まで売り上げを伸ばしてきたし、次に入社した会社では、一人だけの事業部の立ち上げを任されて、海外メーカーと直接交渉して専売権を得た商品は日本国内で独占的シェアを15年以上得てきた。
けれども、“ 複業 ” ( パラレルキャリア )で得た技術があったからこそ、購買専用Webサイトの構築や画像・映像の編集技術で売り上げの実績も残してきた。

“ 収入職 ” と “ 複業 ” の両方があったからこそ、僕の人生のキャリアが残せている事は間違いない。
だから、“ パラレル キャリア ” と言おう。


『 どちらが大切 ? 』
では、ここで自問してみよう。

「 どちらのキャリアが大切なのか? 」と。

格好をつけて言うなら、どちらも大切です! となるが、実際にはそんなに簡単なモノではない。

収入職で毎日通勤していた頃でさえ、平日、どちらのキャリアのためにより多くの時間を割いていたかと正直に言えば、
「 それは、〇△× です 」という時代もあったからだ。

一方が主体で 残る一方が従属の関係では決してない。
だから、副業 ではなく、“ 複業 ” ( パラレルキャリア )なのだ。


『 これからの事 』
これは自問する程の事でない事ははっきりした。
GRA活動で築いたキャリア、NPO法人の代表理事としてのキャリアを正当に評価せず、ただ単に 収入職 の内容や収入額だけで僕を評価する人とは、人と人として真剣に信頼し合える関係は築けないだろう。

そして、例え収入が良くても、“ 複業 ” を一切評価する事のない 取締役の会社より、正しく評価をする 取締役の下での職を選ぶだろう。
そうなれば、今までに得た経験や知識を発揮し、その上で、収入職で新たな経験や技能の習得に励むのは間違いないからだ。

収入職を辞めてから、少しみじめで自信を失いそうな時もあったけど、この “ 複業 ” ( パラレルキャリア )があったからこそ 僕の人生であり 大きな特徴なのだ! と初めて気づいて、少し幸せ感に包まれている。

毎日、毎日、両方の “ 職 ” (キャリア)に 追われていたままだったら、気づかなかったかも知れない。


「 あぁ、仕事辞めて良かった 」






正月早々、フロントサスペンションは悩みの種

2019-01-06 04:21:20 | 妖怪ガレージ、奮戦記

『 悩みのフロントサスペンション 』

昨年から持ち越している課題だけど、
トラ君のフロントサスペンションのセットアップを、
年越しで悩んでいる最中だ。


オートバイのセットアップの楽しさと難しさは、
エンジンと補機類のセットアップを除けば、
サスペンションを思った通りに仕上げる事に尽きる。

リアサスペンションは、スプリングレートの選定以外、
プリロードと車高の設定には一定の文法があるので簡単。
しかし、フロントサスペンションは違う。

特に、コーナリング時のフロントサスペンションの動きは、
フロントタイヤの向きを変えるステア特性に直結だから、
難しくて思い通りにいかず、片思い恋の様に悩んでいる。

セットアップの基本は、好みの特性のスプリングを選定し、
その後は前後車高バランスを取り、バウンドストロークと
リバウンドストロークを、油面で調整するだけ。

いつも、組み上げた直後は納得していても、
一緒に過ごす時間が長いと細かな点が気になってくる。
もしかすると、結婚に似ているかも知れないね。


『 過去を振り返って 』

元々、トラ君のサスペンションは変!と言っているが、
解決の為、今まで 10種類以上のスプリングと一緒になってみたのに、
どれもしっくり来てなかった。

そこで、過去を振り返る事をやってみた。
現在のスプリング(WP製 バンディット400用)を入れた後、
変更内容や計測データを書き出して比較した。


このスプリングは街中を走るには優しい性格だ。
単に柔らかいだけでなく、“ コシ ” があるのだ。
どんな路面でも優しく包み込む様にあしらってくれるのだ。

しかし、コーナリングになると少し様子が違う。
特に フロントブレーキで追い込む様な場面では、
トラ君の悪癖か? かなり気難しいのだ。

そんな葛藤の記録を見ていて、一つ気付いた事がある。
それは 1G' 時(乗車時)の フロント車高の低下だ。
へたりなのか? 早過ぎる。怪奇現象みたいだ?


『 次のお見合い候補は? 』

1G' 時車高はフロントフォークの突出し量の調整できる。
そして、ブレーキで追い込む領域はオイル量調整でする。
ただ、今回は “ スプリングジャダー ” で悩まされた。

スプリングジャダーとは、スプリングの反発現象。
2次レートへの切り替わりとエアスプリングの立ち上がり、
そしてフレームの剛性との関係で出る悪癖。

“ スプリングジャダー ” を解消する為にオイル量を減らし、
スプリングの変換点との干渉は減って効果挙げたけど、
今度はストロークし過ぎてハンドリング不良が出た。

だから、次の “お見合い候補” を検討中だ。
全長は 300 ㎜以下で 変換点は 80 ㎜ 前後、
一次レートは 0.7 Kgf/mm前後で メーカーは WP を希望。


ここが難しいのは、希望にぴったり合う候補者が居ない事だ。


『 仮想実験グラフ 』

そこで登場するのが、“ 仮想実験 ” だ。
スプリング別に、荷重毎の変位(縮み)量のグラフを描く。
プリロードは、トラ君の基本設定荷重: 10 Kgf だ。


縦軸が変位量で、横軸は 荷重だ。
荷重 32 Kgf にある赤いエリアは 僕とトラ君の 1G' 時の荷重域。
エアスプリングの影響はどれも同じなので省いている。

グラフ線で途切れている箇所は、スプリングレートの変換点だ。
以前、ホンダ純正・ホーネット600用スプリングを使ったが、
一番上の青線の通り、1G' 時のすぐ近くにあった関係からか、
簡単に “ スプリングジャダー ” が発生したので使えなかった。

WP R-6 用 が条件に合いそうだが、線径が 4.5 ㎜ と細い為か、
実際に使ってみると 神経質で僕の好みとは違っていた。
こうしてみると、WP ZZ-R 1100 用 が 有力候補かも知れない。

以前、一度 WP ZZ-R 1100 用は使った時があった。
その時は、一次レートの高さから路面との当たりがハード気味で、
よりレートが低く優しそうなスプリングへ浮気したけど、
今は スラストベアリングも入っているから少し違うだろう。
それに、上下ヨークも替わっているからハンドリングも違うだろう。

期待して良いかも知れない。
( いつもこんな調子だけど ・・・ )





掘り出した過去

2019-01-04 23:37:06 | 日記
先日、ガレージの整理していた時、
片隅から出てきた額縁付き感謝状。

深夜、近所の若い女性の部屋で発生した事件で、
犯人を追いかけて捕まえた時のもの。

丁度、大震災の一年前の事だから、
ガレージに引っ越してきてそのままだった。

折角だから、自宅に持ち帰るけど、
何処にしまっておこうか。