妖怪大魔王・コバ法王日記

オートバイを分解して磨き、正確に組み立て独自理論でラインを探り、ストップウォッチと頭脳で感性を磨き、日々の想い語ります

5月18日 “ わがまま ”イベント・開催リポート

2014-05-26 19:29:48 | “わがまま”で生きるべし
2014年 5月18日、ほぼ4年ぶりに開催したイベントの報告をします。


【 イベント名は“わがまま”イベント 】

イベント名は“わがまま”イベントで、参加した者が“やりたい事”を発表(主張?)して、それから全員で話合ってスケジュールやカリキュラムを決める方式でした。

ただし、参加者の数はといえば、今回は GRAのコミュニティに登録参加している者を主体にしたため、僅か 4名に留まった。
その上、大半の者はお互いの性格や力量などを知っているから、話合いもスケジュールの進行もスムーズに進む筈だった。

けれど、殆どの者は日頃はオートバイに乗る事が少なく、しかも人数が少ないから走行できる時間(機会)も多くなったから、以前(4年前)の様には走り続ける事が出来なかった。
当然と言えば当然だが、少し悲しい(?)想いもあった。

が、それで良かったのだと思う。
元々、久しぶりにイベント開催を検討して、開催する事を決めたにも理由があっての事だ。


【 自然とミーティング時間が多く 】

GRAは、1991年に発足して活動を開始してから、主にイベントを開催する活動が主で、最も多い時には 年間40イベントを超えるほどに活発な活動を行なってきた。
しかし、イベント開催活動だけでは実現できない大きな目標がある事に目覚め、その目標を実現させるために4年の間模索していたからだ。

当然、5月18日に参加した者もその事を理解していたので、最初から 走る事を主にする一日にする事は望んでいなかったし、ミーティングの時間の方が多くなる程に熱心に情報と意見を交換したのです。


【 セッティングの実技も効果的に 】

ミーティング以外にも、GRAがこれから広めていく方針のセッティングの実技の時間が偶然に生まれた。
そのセッティング項目は二つ、一つは “ リアの車高の適正調整 ”、二つ目は“ 前後の車高バランス取り ”だった。

参加者の一台が ZZ-R1400で、リアサスペンションユニットが社外製品に交換されていて、リアの車高調整機構が付いていた。
その人に「乗ってみて!」と言われて試乗してみれば、バンク中にアクセルを開けると前後方向の揺れ(ピッチング)が出ている。

これでは楽しめないと思い、直立状態で低速からアクセルを開けた時にリアの沈み込み(スクワット)が発生していた。
そこで! 他の人も集めて即席の講座開設。
時速 10㎞程度でゆっくりと走り、見ている人の前でアクセルを急に開け、その時にリアが沈み込んだかどうかを観察してもらった。

観察すればはっきりと、オーナーを含む全員が、明らかに一旦リアが沈み込んでから加速が始まる事を確認した。
次に、リアの車高調整機構を調整して、少しリアの車高(スィングアームの垂れ角)を高く(大きく)しては確認観察を繰り返した。

すると、ある調整位置から急にリアが沈み込まなくなるのが確認できる。
そこが、リアの車高(スィングアームの垂れ角)の基本位置で、後は走行状況やライダーの好みに合わせて、基本位置から微小な調整をすれば良い事を伝えた。


【 前後の車高バランスも明らかに 】

別な一台は、妖怪ガレージで何度か手間の掛かる整備を行なった、友人のVTR250だ。
整備の時以来、実際に走行している様子を確認したのはその日が初めてだったが、何か動きがおかしい。
本人(オーナー)は以前よりも良くなったと言ってくれたが、やはり変だ。

そこで、試乗してみれば、前後の車高バランスが崩れているのが確認できた。
さあ、また全員を集めて、即席の車高バランスセッティング講座が始まった。

これも、チェック方法自体は簡単だ。
時速 10㎞程度で走行してきて、ある地点で180度ターンを行なうだけだ。
アクセル操作は戻すだけ、ブレーキは一切掛けず、ハンドル操作も行なわない。
観る者は、観察者は車両の前方方向から、ターンを開始した時に前後のタイヤが同時に反応してターンを始めるかどうかを観るだけだ。

前後の車高バランスが取れていると、前後のタイヤが同時にターンを始める。
(詳しくて分かりやすい解説は後日改めて ♪)
仮に、そのバランスが崩れていて前側の車高が高くなっていると、前のタイヤが後ろのタイヤより早く切れ込む動きを見せる。
逆に、フロントの車高が低くバランスが崩れていると、後ろのタイヤのバンク動作に遅れて前のタイヤの切れ込む動きになる。

幸いにも、このVTR250のリアサスペンションの調整(プリロード調整)はオーナーの体重に合わせて行なった後で、純正のリアサスペンションユニットには車高調整機構は無いから、リアの車高を基準にして前(フロント)の車高を調整するだけだ。

全員が観ている前でターンをして、前(フロント)の車高が高い事を確認してもらった後で、少しずつ前(フロント)の車高を下げる調整を行なった。(今回は、フロントフォークの突出し量調整)
すると、ある調整地点を過ぎると前(フロント)が低くバランスが崩れている症状に変わる。
調整幅を小さくしながら、丁度バランスが取れる所を探っていった。これが前後車高バランスの基準点で、後は走行状況やライダーの好みで微小範囲の調整を加えるだけで良いのだ。

言葉にすると難しく感じるが、これこそ一目瞭然で判断できるし、乗っているライダーにもバランスの良し悪しは感じられるものだ。
けれど、殆どの場合には、「前後の車高バランス調整」などは一切行われておらず、殆どのライダーはそれを“オートバイの癖”の様に捉えて乗り続けている。

では、「前後の車高バランス調整」は不要か?と言えば、そんな事は無い。
前後のタイヤが同時にターンを始めるのが基本だし、その気持ちの良さを一度味わってしまうと元には戻れないし、安全走行にも結び付く大切な要素だ。


【 GRAが活動で発信したい事 】

5月18日開催・“わがまま”イベントで行なった様に、リアの車高調整(スィングアームの垂れ角調整)や前後の車高バランス取りなど、オートバイを楽しく安全に乗るためには本来大切な調整(セッティング)要素を、Webサイトなどを通じて全国のライダーや意識の高いオートバイ販売店やインストラクターの方々へ届けたい。

もちろん、調整(セッティング)を行なう以前に、正しい整備(メンテナンス)の基礎を伝えたい。
そして、オートバイの事以前に、オートバイを安全に楽しく乗るために必要な“高い意識”や“体調作り”の必要性を強く伝えたいのです。

幸いにも、今回はそれらの必要性や伝え方を共有できる者達が参加したので、7月13日開催の“わがまま”イベントへの企画準備になったし、Webサイトを通じて全国の人達に伝えたい気持ちが更に高まった。

最後に、当日に「前後の車高バランス調整」を行なった VTR250のオーナーから感想文が届いているので、参考までに見て欲しい。
(久しぶりの走行練習の為、体力が乏しくなった状態で書いたためか、少し散文調になっています)


【 VTR250 オーナーの感想文 】

H260518 わがままイベントが神戸特設会場にて開催される!!

何年からイベントに参加しなくなったのか
わからなくなってからもう
わからない位時間がたちました。
わからなくなった頃がわかったら
何時から参加しなくなったのか
わかりそうなものですものね

そらわからないよねえ

いやあ、時が経つのって早いものです。

それはさておき

おーひがし的に
今日得たこと
1.GRA目標とイベントの接点の軽重
目標達成のためにイベントは必要か
→不要
実を言うとこれは第3期脱皮計画くらいに直感的に感じ取っていてその頃位から僕のイベント参加は途絶えていると思います。
これは、こばやしさんにも内緒のことでしたが今日を記念にさらっといいとこどりのように告白しておきます(はーと)
え?何年からかわからないってさっき書いてたよねって?第3期脱皮計画というのを今思い出したのですが何時ぐらいのことかは、やはり思い出せません。

2.イベントは楽しい!!!
  これは、参加しないとわからないので、以下省略。
  あ!あえて言うなら走るだけが楽しかったころより、整備やセッティングでおんぼろバイクが全く違ったモーターマシンに変わる!

3.わがままや思いつきをすぐ実行できるって楽しい!!

4.楽しいとモチベーションがあがる♪

5.そのあがったモチベーションを楽しい環境を保ち続けるためであるGRA目標と関連性は、気がつくといつの間にかバイクの話になっている。
そう、とにかくバイクが好きなのよ。

6.こばやしさんをフォローするヒトは、ドキュメンタリーが好きなヒトが多いのではないか。

7.ヒトとして真実と娯楽の比重を分けるのか。
おいら自身は動物として真実を知りながら
食う寝る遊ぶ動物であろうとしている。

8.目の前の信号が赤で、左の道に信号がない場所だと赤信号の先の道のほうが、早く家に帰れるとしてもとりあえず進める信号の無い道を進むのがおいら。
 だから、高速も使わず国道43号も使わず国道2号をメインルートとして帰ってきました。

9.窓の無い職場で何年も働いていると、外に1日いてると酷く日焼けをしてしまう。

10.そろそろ今日のイベントでしたバイクのことでも書かないと眠ってしまいそう。

今書いていたことは、イベントの最中ではなく書きながら今思いついたことがほとんどですが、今日イベントがあったから考えるきっかけに成ったのです。
いや、書くきっかけになったのです。

やっぱりイベントは楽しい。
と、言うか好きなものどうしがあつまって色々話したりするのが楽しいのです。
きっと。

逆に好きでもないことを集まってまで、話したくないのもヒトかもしれません。

おーひがし主観の話は、ここまでとして概ね客観的なイベントでのバイクの変化を書き連ねるのは3ページ目からと致しましょう。

1.急にふらつくおいらのバイクの症状の正体!!
 それは、「リヤ」と「フロント」の高さの違いだった!!

 何のフロントとリヤの高さだかって言われましても、私良く覚えておりませんことよ、フロント「フォーク」の突き出しとリヤ「クッション」で調整する高さだってことはVTR250では間違いございりません。
 そして、高価なフォークやリヤクッションについている色々だダイヤルを回すようなものをつけていない純正品ばかりのノーマルのVTR250

(社外品は、グリップに巻いているどこかのブランドのテニスラケットのグリップテープ位だなぁ)

閑話休題

あなたもコーナーを回るときフワッとバンクが増えるような感じで、「コケテシマイソウ」と、軽重問わず起こった事がないですか?

そんなこと無いよと言うあなたは、
1.とても良い整備とセッティングを自分や知識ある人がしてくれている。
2.バイクってそういうものだと信じていたりして自覚がない。
などの可能性があり、私は「2」でありました。

 こばやしさんに迷惑を掛けまいと高価な整備費用をとあるショップに払っていたこともありました。3次元計測に数万円。
 最近記事であったことと同じ内容のものを部品交換とアジャスティング代も含めて10万円ほど。
 アジャスティングするのに、私は体重を測られたりしたことがありません。今思えば不可思議このうえないです。
 それでも、帰って来たバイクはとっても乗りやすく感じたものです。
 それほど、ベアリング類にガタが来ていたのでしょう。
 
 あっそうだ!アジャスティングにもランクがあって一番高いのは20万とか30万とかしていたような気がします。そこまでのお金はありませんでした。
 (懐かしくって調べてみましたが当時のHPの形跡は跡形も無くなくなってました。この行間に10分ほどの時間が・・・)

 閑話休題

で、フラフラの原因は、
フロントタイヤとリヤタイヤが同時にバンクを開始しないためとのこと。

フラフラの原因のおーひがし的かいしゃくぅ(解釈)♪
真実1 
前後のタイヤが同時にバンクし始めないけど、結局両方のタイヤは結局バンクする。

真実2
前のタイヤがバンクしてからそのあと後ろのタイヤがバンクしている。

真実はひとーつ??
真実1と真実2を別の事象に置き換えると
レーサーレプリカでタンデム走行している運転手であるおいらがバンクし始める。
バンクし始めたころ、後ろのヒトは下半身だけバイクと一緒にバンクし始める。
ハッとして後ろのヒトも上半身をイン側に倒す。
運転しているオイラ「オオッ!!」となる。

これと一緒だ!!!(きっと)

前のタイヤがバンクしてま~す。
1.曲がる。
後ろのタイヤも続いてバンクしま~す。
2.もっと曲がろうとする。

ワン・ツーとこられるのでフラ~となる。

対処法 フロントの突き出しを変える。
    重要「リヤのセッティングが決まっている前提」


 セッティングの基本を出してもらった帰り道。
 これまでは、後輪が動いているなんて感じていないくらいのスラロームである気持ち的に5cmくらいのスラロームで前後輪が同時にバンクしていることが感じられた。
 今はまだ正直に言うと違和感がある。
 しかし、急に挙動を変えられるより絶対いいに違いない。
20140518 0:44
おーひがし


☆ イベント 紹介 ☆

7月13日、『“わがまま”イベント 』を開催します。
イベントの内容は、参加者の“わがまま”(要望)に合わせて、イベントのカリキュラムやスケジュールを決める、参加者オーダーメイド方式です。

ですから、「 上手に走れるようになりたい! 」という人や 「 セッティングをして欲しい 」という人まで、オートバイに関係する事の“わがまま”であれば、誰でも参加を歓迎です。

詳しくは、以下の案内ページか、GRA公式Webサイトページで確認してください。

“ わがまま ”イベント・内容案内ページ

GRA公式Webサイト・イベント案内ページ




セットアップ(セッティング)講座原稿、 リアサスペンション編

2014-05-22 22:15:51 | 整備&セッティングの基本・妖怪講座

セットアップ(セッティング)講座・その1 「 リア サスペンションの調整 」

その原稿を作成しました。
最初は リアサスペンション の プリロード調整です。

なぐり書きの原稿で申し訳ありませんが、校正や図の監修などをの意見を寄せてもらえると助かります。
よろしくお願いします。



 http://gra-npo.org/lecture/img/Rear_Preload_Setup.pdf

☆ イベント 紹介 ☆

7月13日、『“わがまま”イベント 』を開催します。
イベントの内容は、参加者の“わがまま”(要望)に合わせて、イベントのカリキュラムやスケジュールを決める、参加者オーダーメイド方式です。

ですから、「 上手に走れるようになりたい! 」という人や 「 セッティングをして欲しい 」という人まで、オートバイに関係する事の“わがまま”であれば、誰でも参加を歓迎です。

詳しくは、以下の案内ページか、GRA公式Webサイトページで確認してください。

“ わがまま ”イベント・内容案内ページ

GRA公式Webサイト・イベント案内ページ





次期車両検討記 ( MT-09 編 )

2014-05-19 23:38:15 | オートバイのアレコレ
ヤマハの新型車・MT-09は大変に魅力的なオートバイだ。

次期購入車両として検討すべき車両の一台として候補に挙げていたが、メーカー発表の仕様諸元などを眺めてますます意中の一台(?)とまで心を固め、先日販売店で見学してきた報告をします。

尚、選考の際の対象比較車両は、ヤマハの FZ6(過去に所有) と トライアンフのストリートトリプル(現行車両)で、一般の方とは多少異なる選考判断基準や用途を想定している事を理解して下さい。
( 文中に難解・意味不明な用語があった場合には、気兼ね無くコメント送信でお尋ね下さい。説明文をコメント回答します。匿名で結構です)


【 どこが魅力的か? 】

人によって、オートバイを使う目的が異なれば、選ぶポイントや魅力に感じる箇所も異なるものだ。
僕にとって、オートバイは積極的なライディング、時にスラローム系競技への適性と、整備やセットアップ作業の容易さも選考基準だ。

先ずは、MT-09 の メーカーカタログページと仕様諸元(スペック)ページを見てください。

◇ カタログページ : http://www.yamaha-motor.co.jp/mc/sportsbike/mt-09/
◇ 仕様諸言ページ : http://www.yamaha-motor.co.jp/mc/sportsbike/mt-09/spec.html

≪ 魅力.1 ≫
・・ 何と言っても、3気筒エンジンである事。その特性(特にトルク特性)は、ストリートトリプルで充分に体験済み。(又は、少し古過ぎるが、スズキフロンテクーペでも同様に!)

≪ 魅力.2 ≫
・・ 軽量な車体重量。 装備重量で 188㎏ とすれば、乾燥重量では 150㎏台後半か 160㎏台前半が見込まれ、軽快な動きが更に期待できる。

魅力.3 ≫
・・ 適正なジオメトリー。 103㎜のトレール量と1440㎜ のホイールベースは、バランスの良い操縦性の FZ6 と同等

≪ 魅力.4 ≫
・・ 専用設計の左右モナカ合わせ構造のフレーム。 FZ6でエンジンOH整備をした際、他に例が無い程に高い精度を求めた設計がされていたので、その造りが引き継がれている事への期待。


反対に、不安に感じていた点は少なく、130㎜を超えるフロントサスペンションのストローク量ぐらいでした。


【 1時間を超える観察の結果 】


MT-09の隅から隅までじっくりと観察した印象は、各部位別に以下の通りです。

≪ フレーム ≫
・・ フレーム全体の設計は FZ-6 と同様で、ステアリングステム周囲は FZ6と同様に 6本のボルトで締結されており、そのボルトの締め付けトルクの調整で、ステアリング特性の調整も可能な構造は Good!
エンジンマウント部分の設定も納得できるが、リアサスペンションユニットの上部を固定する、左右フレーム間に渡されたブリッジ部材の剛性と取り付け剛性に若干の不安あり。

≪ リアサスペンションユニット ≫
・・ この車両の特徴の一つである、リアサスペンションユニットは長く、大きく寝かせられた状態で車体中央部まで伸びており、以前の同社製のレーサー:TZを彷彿とさせる構造には納得。ただし、ユニット下部に接続したリンクユニットの構造と特性は未知数。

≪ ステップ ≫
・・ ステップの構造はマイナスポイント。ステップの位置(高さと前後位置)は、オートバイの操縦性を左右する点であり、僕は、スイングアームのピポット(軸)とリアホイールアクスル(リアホイールの中心)を結ぶ線上に位置するのを基本にして、その位置になるように変更を加えているが、MT-09の場合には加工が難しい事が判明して要検討。
( MT-09のステップ取り付け部は、通常のフレーム固定ではなく、スイングアームのピポット部とエンジンマウント部に重ねて固定される形式である上、理想と考える位置より 30㎜程度低い )

≪ エンジン ≫
・・ 新設計のエンジンは、前後長は凝縮感があるものの、意外と左右の張り出しがある。その為、転倒時の破損を最小限に留めるためには、フレーム固定の円筒形の自作スライダー以外に、左側ジェネレーターカバー部を覆うカーボンファイバー製カバーを自作する必要がある。この作業は ストリートトリプルの場合と同様だが、MT-09はそれよりも 20mm近く張り出し幅が大きく、転倒時ダメージが更に不安。

≪ ハンドル ≫
・・ 自転車、特にロードレーサー車では一般的になった、中央の固定部分の径が左右のグリップ部分より太くなっている「テーパードハンドル」になっているため、ハンドルボジションの最適化の為の交換できるハンドル部品が限られる。それ以上に、標準状態でタンク上面とのクリアランスが少ない為、ポジション変更の余地が限られている事が不安。

≪ メーター ≫
・・ 右側にオフセットされている点は FZ6と同様だが、メーター全体の大きさが小型になっているため、FZ6の場合の様に転倒時の破損対策が不要な点は良好。しかし、右側ハンドルグリップ部とメーターとのクリアランスが少なく、グリップ間距離を縮める処理を行なう場合には、メーター固定ブラケット部の追加工が必要と思われるが、専用の特殊形状のブラケットの為に加工難度が多少高い。

≪ ホイール ≫
・・ 選考対象車両のそれと較べるまでもなく、デザイン設計は金型費用を抑えたモノであり、表面処理レベルも低く、品質管も低い。

≪ 燃料タンク ≫
・・ 一見、ずいぶんと幅が広く感じられるが、計測すると FZ6と同程度であり、ストリートトリプルより20㎜近く狭いため問題は無し。しかし、タンク前方の固定ボルト1本を外すには、4~6本のファスナーで固定されたカバーを外す必要があり整備性悪い。

≪ フロントフォーク ≫
・・ ダンピング調整機構は無いが、プリロードアジャスター機構と一緒に FZ1用の部品を軽微な加工程度で組み入れ可能と思われるために問題は無し。

≪ フロントフェンダー ≫
・・ スタイリング優先で、走行時には乱流発生が大きいと想像される形状だが、同じく FZ1用の部品をそのまま装着か軽微加工で装着できる見込みがあるので問題無し。

≪ 車両全体 ≫
・・ 全体を見て、外装および構造部品共にに部品点数が多く、それに伴って固定用ボルトの点数も多い。これは恐らく、スタイリストが作り上げた全体スケッチまたは縮小モデルのイメージを優先させ、原寸大モデルを作成したモデラーかここの部品の設計へ落とし込んだ人に整備に対する配慮が欠けた結果と思われる。
例えば、先に挙げたタンク固定ボルト周囲の設計の他に、テールランプユニットの固定ボルトへのアクセスの悪さなど、車体各部に散見される、 これは、FZ6には見られない特徴であり、整備好きの人が設計した構造が大きな魅力のストリートトリプルと比較すれば全く魅力的に思えない点だ。

また、先に挙げたホイール以外、車体各部の表面処理のレベルは低くコスト意識があからさまな点も気になる点だ。


【 現状の結論 】

MT-09は、商品としてのアピールポイントを明確にして、それに伴ってスタイリング(イメージ)面にも力が入り、しかもエンジン特性などの仕様諸元でも高いレベルを狙って製造された車両だ。
しかし、スタイリング面からの要求が強く、部品として落とし込む設計での煮詰めが乏しく整備性に欠けた上に部品点数も増え、その上で設計コストに合わせるために表面処理などのコスト削減を行なった車両の様に思われる。

試乗を行なわない現段階では、仕様諸元には大きな魅力を感じるものの、深い愛情を注ぐ対象としては品質設計面で不満が残り、同エンジンを搭載した次の車両に期待する気持が大だ。



友人VTR整備記 その2

2014-05-14 20:14:11 | 整備&セッティングの基本・妖怪講座
3月22日、僕の友人の VTRを整備したリポートを覚えているでしょうか。

『 久しぶりのガレージで、友達のバイクの整備 』
http://blog.goo.ne.jp/kobahouou/e/39eb34d638b97c9d5bf93f4be7239cc0

きっと、あれを読んだ多くの人は 「 もうやる事は無いのでは? 」と思ったかも知れない。
ところがどっこい! まだまだやる事はたくさんあったのでした。


■ 今回の整備箇所 ■

○ 前後ホイールのベアリンク、オイルシール(ダストシール)の交換
○ リアスプロケット部のベアリング交換
○ リアスプロケット部の ハブダンパー(ゴム部品)交換
○ スイングアームの取り付け部(ピポット)のベアリング交換
○ リアサスペンションユニット取付け部の清掃と潤滑
○ リアサスペンションのプリロードをライダー合わせて適正化
○ リアブレーキのピストンの磨き&清掃・潤滑 (錆ていた!)
○ アクセルおよびクラッチケーブル内部の潤滑
○ アクセルグリップ内部の潤滑
○ リアサスペンションユニットを外して、ドライブチェーンの最張位置を探り、
最適なチェーン調整値と測定箇所の記録
○ エンジンマウント部のストレス除去



■ 整備のキモ ■

普段から小まめに適切な整備を行なっていない限り、あまり乗らなくてもオートバイの状態が悪くなっていくものだ。
長年、乗り続けているオートバイであれば、隅から隅まで状態は悪くなっていると考えて間違いは無い。

僕がよく言う言葉ですが、オートバイには主に 四つの材料が使われている。

【 金属 】【 ゴム 】【 油 】、そして【 樹脂 】の四つです。

この四つの材料・部品の内、【 ゴム 】と【 油 】は経年変化・劣化が激しく、賞味期限が短いので、2年から4年以内には新品と交換するのが望ましい。

【 金属 】は、結構寿命は長いけど、その表面には【 油 】が付着している事が前提で、【 油 】が表面に無い【 金属 】の寿命は極端に短くなる。

【 ゴム 】は、タイヤを含めて【 油 】が無いと長生きできないので、タイヤを除いて、定期的に新鮮な【 油 】を塗布する事が寿命を延ばす事に繋がる。

【 樹脂 】は、無理な力を掛けたり紫外線を長時間当てない限り、結構長生きする。

・・ などと説明しています。

今回交換に至ったベアリング【 金属 】は、必ず オイルシール(又はダストシール)という【 ゴム 】部品と、グリス【 油 】によって保護されていますが、定期的に 【 ゴム 】に新鮮な【 油 】を塗布しなかったり、グリス【 油 】を定期交換していないと、短命になってしまうものです。

特に、今回のホイールベアリングもそうでしたが、オイルシールは油で潤滑されず硬化して摩耗が進み、守られるべきベアリングに水や汚れが侵入して摩耗が進んでいました。当然、それらの間にあるべきグリスは定期交換もされず、もはや油とは云えない状態でした。

でも、これは友人のオートバイに限った事ではなく、恐らく殆ど全ての市販オートバイはそうでしょう。


■ 整備後の変化 ■

という理由で、車体各部で使われている【 ゴム 】部品は交換をして、グリス【 油 】は新鮮なモノに交換し、【 金属 】部品の表面には【 油 】を塗布し、摩耗が進んだ【 金属 】部品は交換しました。
それと同時に、各部の整体を正しく行ない、可能な限りストレスを除去する作業を行なったのですが ・ ・ ・

予定していた全ての作業を終わり、スタンドから降ろした時、車体を支えているだけで明らかに軽くなった感触があふれ、押し歩きすれば 車体がまるで小さくなった様に感じられたので、成功!です。

後は、オーナー(友人)の感想文から、その変化の度合いを読み取って欲しい。



■ オーナーの感想文 ■ (原文のまま掲載)

H260427 10時ごろから23時ぐらいまで
バイクメンテナンス イン 妖怪ガレージ

おはこんばんちわ♪
筋肉痛から抜け出せぬ おおひがしです

こばやしさん直伝の今回のメンテナンスは、

1.ベアリングの交換
2.ダンパーセット交換
2.エンジン周りボルトの締め付けトルクの適正導入
3.イニシャル調整
☆ リアキャリパーの清掃モミ出し
だったと思う・・・

車両はVTR250です。(パーツリスト対応:Y)

感想 
今回も12時間超の時間が瞬く間に過ぎ行くものの体力の衰えを
否定できない肉体年齢80歳のおおひがしです。

「マッタリとストップ&ゴーを楽しみながら下道を帰ろう♪」

という気持ちになり夜も遅いと言うのに高速に乗らず下道で帰りたくなってしまいました。
ゴーの時のギクシャク感があからさまにへりチェンジの時のギクシャク感も同じように減りました。

前後タイヤの整列だけでもずいぶんとチェンジする時の左右の挙動(ハンドルが切れる)が減っていたのですが、イニシャル調整によりフロントが浮いたり沈んだりするような
感覚が減りました。

だからなんだといわれると、なんなのですが端的に結うと当たり前と思っていた動き、

例えば
・○ートたけしさんの首をクキッとする動作がなくなった。
・ささくれたツメをちゃんと切ったら服に引っかからなくなった。
・どうも違和感があるとおもっていたら鼻毛が伸びすぎていた。
 整えたらスッキリ♪

そんな感じです。

嫌にすっきりして気持ち悪いくらいなのですが、すっきり感に慣れてくると私が変に使っていた力が抜けて、ア~(はーと)リラックスゆっくりのんびりと15cmの白線の上を走ってみようなどと思ってしまうのです。

あるスピードに達するまでの低速時は不安定だったり
あるスピードを超えた時に、変な挙動を感じることがあると思うのですが、
低速時に安定感を感じることができるスピードが整備前より低速になりました。
とっても上手にバイクに乗れている気になれます♪
乗せられているのか??

10数時間にわたる作業でへとへとに疲れていてもです^^

バイクは、といってもバイクに限ったことでもないですが
・買った時(もらった時?)の動きが当たり前
・新車(新品)で買ったならそれが一番いい状態
・機械なんてものは、壊れるまで性能はあんまり変わらない
そんなことはないんだなぁと改めて感じるしだいでした

適正トルク導入・イニシャルの調整侮るべからず。

イニシャル調整をしようと思うとVTRはとってもめんどくさいです。
シートをシャチホコにしないといけないです。

いやトルクやイニシャルをどうのというよりやはり

「適正な整備」が、基本なのでありましょう。

あ、イニシャル調整はセッティングの部類ですね。

一句献上

適正な 整備あっての セッティング


購入部品リスト(参考です。間違った番号で購入したりするので、利用する時は自己責任で!)

F-10 フロントホイール
交換箇所:ベアリング交換関連
"見出
番号" 部品番号 部品名                個数
7 44680-410-000 リテーナギアボックス         1
15 91252-MC7-003 ダストシール 22X42X7(アライ)    1
16 91258-410-013 ダストシール 40X50X5(アライ)  1
17 96150-63020-10 ベアリング、ラジアルボール 6302UU 2

F-13 リアーホイール
交換箇所:ベアリング交換関連
"見出
番号" 部品番号 部品名                    個数
1 06410-KEA-750 ダンパーセット、ホイール         1
21 91052-MM5-003 ベアリング、ラジアルボール 6304UU(NSK) 1
22 91252-428-000 オイルシール 25*40*7 1
23 91252-MC4-013 オイルシール 1
24 91302-317-700 Oリング 54*2 1
25 "96150-63020-10 ←番号間違い発注してしまった。
    96150-62030-10" ベアリング、ラジアルボール 6303UU 2
    ↑こばやしさんのストックを借りることが出来た。現物新品購入のうえ返却のこと。

F-21 スウィングアーム/チェンケース
交換箇所:ベアリング交換関連
"見出
番号" 部品番号 部品名 個数
19 91071-MT7-003 ベアリング、ニードル(NTN) 1
20 91202-MAL-601 ダストシール 25*33*4 2
21 91203-GC8-003 オイルシール 24*31*3.5 1
22 91214-MAL-601 ダストシール 23*35*5 1
26 94520-35000 サークリップ、インターナル 35MM 1
28 96100-60030-10 ベアリング、ラジアルボール 6003 2







http://gra-npo.org






エンジンマウントのストレス考

2014-05-13 19:49:33 | 整備&セッティングの基本・妖怪講座

オートバイに長年乗り、多少整備もする人にとって馴染みの無い事の一つが「 エンジンマウントのストレス 」だ。

レース等の競技の世界では自然に手当(ケア)しているが、一般市販車の場合には殆どその機会は無いから知らなくて当然だ。
しかし、この箇所のストレスを取る作業は意外と簡単で効果もそれなりにあるから試して欲しい。

実は、ワシは今まで使ってきた車両では定期的に行なって作業だが、VTR250 の作業で改めてその大切さを気付かされたので報告をしたいのじゃ。 まあ、聴いとくれ。


【 エンジンマウントって? 】

急に「エンジンマウント」と言われても、
「どこだ?」「俺のにも有るのか?」となって当然じゃから説明しよう。

「エンジンマウント」とは、エンジンをフレーム(車体/骨組み)に固定し取り付けている所の事。
あの大きなエンジンを車体に固定しなくっちゃ走れないから、キミのオートバイにもある。

じっくりと、エンジンの周りを観察すると幾つかあるのが分かるじゃろう。
車種によって違うが、最低でも 3か所以上、左右に分かれて固定している場合は 6か所以上じゃ。
そして、殆どは太いボルト(ネジ)で固定してある。


【 エンジンマウントのストレスって? 】

ストレスは知っとるじゃろう。

例えば、身近な人との間で何とも言われぬ“ギシギシ感”や“居たたまれなさ”を感じる場合があるのと同じで、オートバイの部品が取り付け組み合わさっている場所にもあるのじゃ。

特に、金属の部品同士が大きな力で組み合わさったり、大きな力が掛かりやすい所では大きな“ストレス”が生まれて残っとるのじゃ。


【 ストレスはどうして生まれる? 】

で、なぜバイクの「エンジンマウント」に“ストレス”が発生しとるか分かるかな?
大きい原因は二つじゃ。

一つは、組立作業から来るもの。
工場でオートバイを組み立てる時、エンジンとフレームを組み立てる時、普通は作業台に置いたエンジンの上からフレームを組む。 なぜかって言うと、エンジンは一番大きくて重い部品だから、重いモノを動かさない方が簡単だからじゃ。

けれど、実際の走行状態はエンジンはフレームからぶら下がっていて、エンジンにフレームを載せている状態とは違う。
それが原因で、組み立てた後で走行状態になった時から、エンジンはフレームからぶら下がる方向へと離れようとするが、ボルトでしっかりと固定しあるからストレスが生まれるのじゃ。分かるかな?

二つ目は、エンジンとフレームが別々の動きをしようとするからじゃ。
というのは、例えば走行している時には、タイヤから伝わってくる力でフレームは微妙に前後左右に変形しているのだが、エンジンは重くて頑丈だからそうはいかない。

力で変形しようとするフレームと頑として反抗するエンジンとの間・つまりエンジンマウントにはストレスが生まれるのじゃ。
そして、フレームを変形させようとする力は走行している時だけじゃあない。サイトスタンドで駐車している場合にも、エンジンマウントには余分なストレスを発生させとるのじゃ。
だから、余談じゃが、駐車させる時にはレーシングスタンドで直立させておくのがベストじゃ。

えっ? センタースタンドで直立も良いかって?
それも、あまりお勧めじゃあない。
理由は考えて欲しい。( 余談はここまで )


【 エンジンマウントストレスの除去方法 】

それは、道具さえあれば簡単じゃ。
レーシングスタンドで直立させた状態で、エンジンマウントで固定しているボルトをちょっと緩めるのじゃ。
そうして、大きなゴムハンマーやプラスチックハンマーでエンジンを左右側面を叩き、振動を与えてやるのじゃ。

そうして、エンジンが本来あるべき場所で落ち着くのを待ってから、メーカー指定の締め付けの力(トルク)で締め付けてやればOK!なのじゃ。
こん時、気をつけなくちゃいけない事があるのじゃが、ボルトの締め付ける順番を間違えん事なのじゃ。

基本は、より大きな力を受け持っているボルト、より車体中心部にあるボルトから締めていくもの。
人間でいえば、より身近でより大きな影響力を与えあっている関係を優先していくのと同じじゃ。

一般に、大きな力を受け持っている所には太くて大きなボルトが配置されていて、太いボルトは指定されている力(締め付けトルク)も大きいから、サービスマニュアルで確認すれば良い。

けど、今回、VTR250の場合にも同じように処理をして、良くない結果を経験した事を白状しよう。


【 ボルト締め付け順の考察 】

VTR250の場合も、エンジンが一番大きな部品で、それにトラス状のフレームが固定されている。
で、他のオートバイとちょっと違う所は、リアのスイングアーム(リアのタイヤを固定している棒状の部品)はフレームに固定されてなくって、エンジンの後ろ側に取り付けられている“ ブラケット ”という部品(図中の4番の部品)に固定されてとる。




で、写真を見て欲しいが、VTRのエンジンマウントは 赤い3つの矢印の所と、青い矢印の所にあるボルト、合計 4本じゃ。
そして、それぞれの指定された締め付ける力(トルク)は、大きい方から 74 Nm、 54 Nm、44 Nm じゃ。
( 54 Nmのボルトは カバーの内側で見えてないが、ある)

ワシは、青い矢印の 44 Nmのは残して、赤い矢印で一番太くて指定された力の大きい 74 Nm、 次に 54 Nm、最後に 44 Nm の順で締め付け直しをしたのじゃが、これが嫌な症状を生んでしまったのじゃ。
普通の道、普通にまっすくに走っているのに、まるで空気圧を正規の 5割増しにしてしまったかの様に突き上げ感が厳しくて、コーナーでは 突き上げ感にトゲトゲ感が伴って、とても楽しく乗れるモンじゃあなくなったのじゃ。

自信と確信を持っての確認走行から自信喪失となってガレージに戻って考えに考えた。
そこで、VTR250 にとっては、エンジン後部に取り付けられた“ブラケット”が一番のキモとなる部品じゃあないのか?と。

試しに、54 Nm を最初に締め、次に 44 Nm、最後に 74 Nm へと締めて、再度の確認走行をした。
これが正解じゃった。
突き上げ感が無くなったのは当然として、ストレスを取る整備の前よりも、一層澄み切った走行感を得る事が出来たのじゃ。

と、まあ、今回は失敗もあったけど、それだけ【 エンジンマウントのストレス 】への対応でオートバイが生まれ変わる事を覚えておいて欲しい。


【 最後に 】

これはよくある話じゃが、エンジンマウントのボルトと同様に、オートバイには普段からストレスを受けているボルトはたくさんあるが、メーカー指定の締め付け力(トルク)を無視して強過ぎる力で締め付けられているのじゃ。

整備の結果として無用に強く締め付けられて、ストレスで乗り味が変わってしまったり、場合によっては安全に走行できない場合があるのを知っていて欲しいのじゃ。

そして、指定値を無視して締め付け過ぎている場合の多くはオートバイショップだったりするのじゃ。
整備する車両・オートバイ毎に、サービスマニュアルでボルト1本づつ確認しながら作業を行なっていないのだから、それは当然だ。

オートバイにいつまでも楽しく安全に乗り続けるためにも、そこら辺りの知識だけはしっかりと持って、信頼できる整備をする人を見つけるのが大切なのじゃ。



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