Arab News Japan 発
https://www.arabnews.jp/en/japan/article_112960/
サウジアラビアを拠点に情報発信活動を行なっている、 Arab News が 1995年 1月17日に起きた 阪神・淡路 大震災で犠牲になった方々への慰霊の集いを、英文で、世界に発信しています。
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被災した人によって想いは様々でしょうが、1995年 1月17日、自宅全壊の被害を受けた僕にとっては、1995年の出来事は、忘れられるならば忘れたい出来事の日々でした。だから、能登半島での地震での被災現場の映像や画像を見ると、あの日々を思い出してしまうのか、胸が苦しくなり、話題にする事を避けています。しかし、僕以上に、家族や親族、大切な友人を亡くした人達は、それ以上の想いをされているのは間違いないでしょう。その人が能登地震の事を話題にしなかったとしても、自身も被災している事を全く語らなかったとしても、僕は不思議には思いません。
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僕の父親は、太平洋戦争当時、陸軍に召集されてビルマ(現在のミャンマー)へ行き、兵士 約 8万5千人の内、3万人以上が亡くなった、無謀な侵攻計画、ビルマ・インパール作戦にも従軍して、どうにか無事に復員した一人ですが、当時の事は全く口にする事はありませんでした。当時は不思議に思っていたのですが、今は、その気持ち、充分以上に分かります。
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今も、世界では、逃げ惑う無力な市民を、必要以上に強力な武器で殺傷し続けている国と地域があります。それは、災害以上に恐ろしい事で、災害以上に簡単には消す事が出来ない傷を残します。だから、災害の場合以上に、被害に遭った方々の事は、ずっと忘れない事が大切だと信じています。