妖怪大魔王・コバ法王日記

オートバイを分解して磨き、正確に組み立て独自理論でラインを探り、ストップウォッチと頭脳で感性を磨き、日々の想い語ります

京都へ向けて、自転車旅の失敗&収穫記

2013-12-25 19:05:15 | 自転車で行くと ・・
先週末、京都の友人の見舞いを兼ねて、神戸から自転車道を利用して京都へ行った失敗談を書きますね。

前もって色々と調べて、大阪からは自転車道を利用して京都へ行けるのを確認して、行ったついでに京都市内のお世話になっているオートバイ販売店も訪ねるという計画を立てたのです。

大阪からは、古くから都(現在の京都)と瀬戸内をつないでいた大切な交通・交易路
である大きな川(淀川と呼びます)があり、その淀川沿いの河川敷に自転車道が整備してあるので、これを利用しない手は無い!

「 ふむ、ふむ 淀川沿いにずっと走れば京都か 」
「 ん? 自転車道の終点近くから友人の所まで遠くないな ♪ 」

と、いつもの様にラフな予定を立て、途中は色々と散策しながら、焦らず色んな事を楽しみながら ・・・ と考えつつ、寒風が吹く JR大阪駅近くから自転車の旅を始めたのでした。

* * * * * * * * *

それほど多くの自転車道は知りませんが、この淀川沿いの自転車道、それも大阪府内の道はあまり楽しめない道になっている様子ですね。
路面の舗装状態は他の大きく変わらないのですが、二つの点で楽しさをスポイルしているのです。

一つは、市街地側からオートバイなどが進入できないようにするため、外部道路と接続している所に設置してある自転車専用の制限杭(2本のボールで自転車のみ通過が可能/三輪自転車の通過は無理)が設置してあって、その箇所を通過する際には殆ど停車させないといけないので、旅のリズムは崩れてしまいますね。

二つ目は河川敷の無機質・殺風景な管理状態によるものです。



写真の風景は大阪府内の自転車道のものですが、実はここだけが自転車道設置当時を残している様子です。

丁度、この場所で知り合った近所に住む年輩の男性との話が盛り上り、釣竿の作り方から日本鹿の駆除と林野庁の植林の話題まで30分近く色んな事を教えてもらいました。

その男性の話では、写真の様な雑木林は河川敷に多くのあったけど、行政の指示によって次から次へと伐採されてしまったとの事でした。

僕がこの場所に立ち止まって写真を撮ったのは、ここだけ様々な野鳥の鳴き声が多く聞かれたからです。
大きく傾いた木々からも判るように、川側から常に強い風が吹き付ける環境の中、野鳥たちが安心して休める場所が少なくなっているのです。

もし、以前と同じく、こんな風景が自転車道に多く残っていれば、自転車の旅がもっと楽しめる以外に、河川周辺地域に吹く風が優しくなるでしょうね。

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とは云え、前に進まなくては!♪

順調に道を走り、行政の指示によって迂回路を使いつつ、順調に旅を進めたのでした。
当然、他にも自転車で利用している人も少なくなく、ロードバイクでヘルメット&サングラス姿の本格風ライダーとも多くすれ違います。
その度に頭を少し下げつつ会釈挨拶したのですが、5人に1人以上からは挨拶が返ってきて良かったですね ♪

中には、ベルを鳴らして返礼してくれる人も居て、心を和ませてもらいましたが、どんどんと京都に近づいている筈!なのに、人家や商業施設の影が少なくなっていくではないですか。

でも、先ほど追い抜いた本格的ロードバイク装備のライダーを抜かしたばかりだから(?)、まだまだ健脚を見せなくてはなりません。(♪)
そんな想いのまま 8km ほど走った後で、地名を確認してミスコースをしている事が分かったのです。



停車して Googleマップを開けば、京都とは少し似て全然違う都市・京田辺市まで来てしまったのです。
走ってきた道をマップで確認すると、淀川に合流している川(木津川)沿いに走っていて、当然 木津川沿いに走れば奈良に近づけるものの京都へは行けません。

気落ちした気持ちをなだめつつ、向かい風になってしまった道を戻るのは、ホント! 脚に力が入りません。
追い抜く人(ライダー)はとても速く、すれ違う人は誰もが皆元気に見えました。ハイ!

本来の道に戻り、そのまま京都へと向かったものの、京都市に入り終点手前 約 5kmの地点で日没の為に見舞いは断念です。
自転車道には照明は全く無く、自転車の灯火レベルでの走行はとても危険ですから、近くの駅まで移動しての帰宅となったのでした。

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この旅はまだ終わっていませんでした。

自宅近くの 駅前で自転車を組んでいる最中に、歩きタバコをしている男性(同年輩/少し派手な格好の人)に注意をして始まったのです。

一般に、注意されると無視する人が 約 5割強、おとなしく従う(フリも)人が 2割、反抗する人も 約 2割ほどで、残り 1割の人は 「ありがとう!」と感謝の気持ちを示してくれるのですが、その人は違いました。

一見、恐そうな風体ですが、その眼は人好きそうな他人に優しく&厳しい輝きに満ちていて、何故か タバコの話から喧嘩の武勇伝や昔サーキット(鈴鹿)を走っていた事、ゴルフの話から自転車販売店の話まで、延々と話が 30近く盛り上ったのでした。

忘年会の一次会が終って二次会の会場へ向かっている最中だと言ってたのに、「 あっちはエエねん 」と言いつつ僕に合わせつつ話題を広げてくれて、やがて二次会場へと別れを告げました。

旅の途中で釣竿の話などを聴かせてくれた人とは、写真を撮るために停まっていなければ出会わず、タバコの人とは ミスコースしていなければ出会っていなかったでしょう。

目的通りに間違えず無事に旅を終えるのも悪くはありませんが、やっぱり! 人との出会いがあってこそ楽しいですね。
人生と同じだと思っています。

次週も(こそ?)、友人を見舞えるよう、自転車で旅に出ます。





秋を求めて走りました、丹波笹山の旅

2013-11-25 20:23:27 | 自転車で行くと ・・

まだまだ 11月。

広い日本の中では、もう初雪の季節になっている地域もありますが、
幸いな事に こちらではまだ白いモノは降っていません。

となれば、自転車で“秋”を満喫に行かねば!なりません ♪

という訳で、先週末は 六甲山を超えて北上した地区
丹波笹山へ脚を伸ばしてきました。

とは言っても、六甲山へ登頂して超えていては秋時計、
とても日暮れまでに辿りつけそうにもないので ・ ・
( 健脚の人は別ですが ・ ・ ・♪ )
神戸電鉄に乗って三田(さんだ)駅までは輪行の旅です。


やはり自転車は良いですね。
オートバイや車だと、途中で見過ごしてしまうような景色にも、
しっかりと“秋”を感じられるのですから。

いやいや、小さな“秋”だけではありません。
オートバイでは感じられないような、小さな小さな“坂”も、
自転車だとしっかりと感じてしまうのは、いつもの事ですが ・・ ♪






空気圧の大切さ

2013-11-12 19:24:44 | 自転車で行くと ・・

オートバイに乗る時には、必ず毎回、タイヤの空気圧をチェックするのは当然。
なぜなら、タイヤこそ一番大切な部品で、タイヤは空気圧が一番大切だからだ。

でも、自転車のタイヤの空気圧の大切さには無頓着だった。
ハンドタイプ(40㎝ ほどの棒状)の自転車専用の空気入れで目一杯で良いと思ってた。

ある日、自転車に乗る友人の所へ行った時、空気を入れられてしまった。
「 小林さん、こんなのじゃあ足りないヨ 」 と言って、フロアタイプの空気入れで。

お蔭で、路面の小さな凸凹をしっかり拾い、乗り心地は悪くなった。
でも、断然、直進安定性が良くなったし、軽く前に進むようになった。

最初はちょっと恨んだが、今では友人に感謝である。
そこで、早速に フロアタイプの空気入れを購入した。


それにしても、自転車の空気圧の単位は色々とあって面倒だ。
「 psi 」 ・・ ( プレッシャー スクエア インチ )
「 kpa 」 ・・ ( キロ パスカル )
「 bar 」 ・・ ( バール )

「 kgf/cm2 」 に慣れ親しんでいる身には 少し分かり難いけど、
今履いているタイヤで僕の体重では、7.5 ~ 8.0 kgf/cm2 と高い圧力だ。

でも、これで 山登りは楽になるかな ・ ・ ・ ?



自転車で、六甲山に登ってきました ♪

2013-11-06 21:58:31 | 自転車で行くと ・・

先週の土曜日、自転車で六甲山に登ってきました。

小豆島を自転車で走った時、山登りの感触に味をしめて(?)、
一番身近にある山・六甲山に、自転車で登る決意を固めて、
待つこと一週間。 待望の山登りでした ♪

六甲山へ登る道は幾つかあるけれど、
六甲山山頂のほぼ真南に住む僕にとって登る道は一つだけ。
真正面から登る道、[ 表六甲ドライブウェイ ] です。

午後 2時、いよいよ、標高 70m の地点から登り始めましたが、
その ドライブウェイの入り口までの道程の厳しかった事 !
何百回もオートバイで気軽に登っていた同じ道が、
あんなにも厳しいなんて、想像以上の苦しさ。
心臓バクバクに溜まらず、標高 200 m付近で半分ギブアップの小休止。


・・と、 落ち着いてから、自転車のギアを見てみると、
一番軽いギアで登っていたつもりが、三段目になっている !?
途端に、急に元気が湧いてきて、登り再開です ♪

途中、休み休みながら、ようやく 表六甲ドライブウェイに入る。
登る途中で知り合った、新大阪から来て同じく六甲山に自転車で
登っていた若い彼、道端に座り込んでしまっている。
「じゃあ、お先に!」 簡単に挨拶を交わして、そのまま登り続ける。

登り道の平均的な勾配は 5度前後で、少し厳しい所で 10度弱。
ほんの少し勾配が強くなるだけで脚にくる。 脚で勾配が判る。

後ろから来る車に気をつけながら、邪魔にならない場所を選び、
左端にある標識や壁をつかんで休憩タイム。
意地でも、サドルから腰を降ろさずに休む。
いや、勾配のきつい坂だから、降りると出発が難しくなるからだ。

街中の道をひたすら走る時には、ドロップハンドルを付けていない事もあり、
ロードバイクに乗る人(本格的な装いの)から見向きもされないが、
不思議なもので、登坂中には会釈がお互いに出る。
きっと、坂道の辛さがお互いに分かるからだろう。


途中、展望台で自転車を降りての休憩をする。
観光客に混じって、銀のベンツで乗ってきたお爺さん、
トランクから取り出したバケツと “火ばさみ” で ゴミ清掃を始めた。
思わず一緒になって、吸い殻や空き缶などのゴミ拾い。
斜面に足を採られてすべり落ちながらの 15分。
その間の観光客は誰も タバコ吸わず。
捨ててもイイけど、捨てた数以上に拾えば、地球はキレイなのに ♪

お爺さんに別れを告げて、再び登り始める。
頂上を見ないで、眼の前の 10m だけをクリアする事を繰り返す。
そんな 10m を繰り返していると、最後は いつか 見慣れた光景が。
ドライブウェイ終点の山頂横断道路に到達 !!


ようやく! 達成。
そうなると不思議なもので、大した苦労も無く登った気になる。
「 また、近い内に乗ってやろう!!! 」

でも ・・、また 辛い思いをして、あえぎながら登るのだろうね。