二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

もしかしたら?あなたお持ちの古い二胡も調べてみてください。

2023-01-11 11:30:04 | 二胡の救急箱に書かなかったこと
烏木の楽器ということで皮の張り替えをお引き受けした楽器です。何となく烏木というのに違和感がありました。木軸だけ塗装がされておらず、木目がかなり見えるのです。木軸を外してみると、これは紫檀ですね。それも多分、バリサンダーそこで棹を外してみると、中はやはりバリサンダー(マダガスカルローズウッド)しかし、胴は?これは長年弾かれてきて、弓毛が当たって表面の塗装が剥がれていますが、黒いです。そこで花窓を外し . . . Read more
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1月7日 今年最初の営業日、ウルフ音の直し。

2023-01-10 11:45:57 | 二胡の救急箱に書かなかったこと
よく鳴る楽器程裏返り音が多いようです。今年最初のお客様は、中国製の低音楽器の裏返えり音の修理でした。なかなかよく鳴る楽器で、低音楽器としては音色も良いですし、パワーもありました。ただ残念なことに、低音楽器の宿命の様な音の裏返りが、演奏上でも直らないのです。かなり低音楽器になれた人ですと、左の指の弦の押さえ方で、弦に当て方?でウルフ音を抑えますね。それができる方でもこの楽器はてこずったようでした。ま . . . Read more
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二胡の謎?秘密?その4

2023-01-06 11:52:54 | 二胡の救急箱に書かなかったこと
これ、リコーダーの内部の形状です、(ヤマハさんの画像をコピーさせてもらいました)何か似ていませんか?二胡の音が笛のように鳴るという表現をする方もいます。このリコーダーの画像を見ると一番後ろの方はそっくりですね。この二胡の胴の後ろの方の形状というのは、現在の二胡の形状です。この部分の厚みというのが二胡にとってはとても重要です。花窓の入っているところの少し前の部分が肉厚が薄いと、内弦の音が安定しません . . . Read more
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二胡の謎?秘密?その3

2023-01-05 12:02:01 | 二胡の救急箱に書かなかったこと
これは、バリサンダー (マダガスカルローズウッド)です。紫檀としても発売されていますが、老紅木名前で発売されています。老紅木というのは本来はパドウクが多かったのですが、一部 黒酸枝という木なども老紅木として扱われています。最近では多いのはアフリカのオバンコールという木がとても多くなっています。これらは全て、マメ科なのですが、マメ科だとしたら紫檀に入るのではないかと考えますが、中国では最近では、紫檀 . . . Read more
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二胡の謎?・秘密? その2

2023-01-04 11:28:08 | 二胡の救急箱に書かなかったこと
かなりマニアックな話になります。記録として残していこうと思っています。これは二胡の胴の一枚の板の断面です。一番目が、昔からの蘇州系。二番目が、最近多くなってきた上海系三番目が、北京系(8角形)最近では北京系も二番目の上海系に近い形になってきているものも多くあり、工房によって少しずつ違うようです。二胡の胴の内部の働きとしては、棹の周辺部(左側)蘇州系は内部の削りが少ないです。上海系は内部の削りが棹の . . . Read more
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ニ胡の謎?秘密?

2023-01-03 17:09:03 | 二胡の救急箱に書かなかったこと
同じメーカーで、同じ紫檀(小葉紫檀)で形も全く同じでどうしてこれほど鳴りが違うのか、なんで私のはこんなに雑音があって、音は大きいのに音が裏返るし、と感じてきた方も多いと思います。ニ胡は、基本的に弦が振動して、駒を通じて胴が鳴りますね。その胴の形によって、音の出方が変わります。胴は、木の筒に蛇皮を張ってあり、蛇皮が振動することで、木の筒がニ胡の音色を作り出します。その木の筒の形状が、ニ胡の鳴りや響き . . . Read more
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明けましておめでとうございます!!

2023-01-02 15:56:42 | 二胡の救急箱に書かなかったこと
コロナ、コロナで、この3年間、二胡で遊ぶのも大変苦労なさっていたと思います。教室も閉じられ、お仲間とも会えない二胡生活が続いていたのではないでしょうか。昨年末くらいに、いくつか演奏会に行かせてもらいましたが、やはりかなり満席には程遠い状態の演奏会もありましたね。でも最近、コロナが始まった時より、かかる人も増えているようですが、みなさんも少しずつ動き出したようです。今までのインフルエンザA・B・C型 . . . Read more
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