二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

音が形を作りだす? その1

2010-04-21 18:31:07 | ■工房便り 総合 
拍子木でも解るとおり、打楽器は、材料そのものが鳴って、音を作りだす。

マリンバも同じ。

そのマリンバの材料が、パリサンダーやローズウッド。

まさに二胡の材料。

響きやすいのだと思う。

二胡も(あらゆる弦楽器)もある意味、打楽器。

弓に付けた松脂が、超、細かく駒をゆする。

その駒が、振動板を揺すり、木を揺する。

二胡、は木が鳴る。

胴の内部で拡大される。

いかに、微細な弦の振動を大きく弾きだすかが、木の役割。

音色は、質による。

皮、木、弦、弓。

ボリュウムと、響きは、そのほとんどが、胴と竿の形次第で大きく変わる。

形と言う中に、厚みや、大きさが有る。

胴の口径、皮を張る部分を大きくすると、低音も良くでるしボリュウムも上がる。

では、限りなく大きく出来るのかというと、そうもいかない。

大きくしすぎると、弦の振動が全体を揺するためには、小さくなる。

やはり、弦の振動が十分伝わる大きさ、多分今の二胡の大きさが適当なのだろう。

今の二胡は高音が、出にくいものが多い。

それは高音になると弦の振動が小さくなるため。

小さくしか、揺すれ無いのだから、音は小さい。

これを、ある程度改善するのは、木をより薄くして振動を拾いやすくするか、

皮を薄くして、拾いやすくするか、

あるいは、三線のように、パンパンに破れるくらいに、硬く皮をはるか。

この三通り。

このすべてに、問題が有り、楽器の音全てを良い状態に鳴らすというのは、至難の業。

だからこそ、面白い。

楽器作り全てが、悩むことだし、楽しむことだ。



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