実験二胡（縞黒檀）

二胡はどこまで音を大きく出来るのかという事をやってみようと思いまして、今まで使っていなかった縞黒檀で作ってみました。

縞黒檀は、いわゆる黒檀（スリランカの、真黒）よりも導管の多い材料です。

当然、音は大きくなるはずです。

導管の凄く多い、バリサンダーや花梨などよりは音は小さいはずなのですが、それでも、真黒やチンチャンよりは導管が多いのです。

当然、いわゆる紫檀系よりは鳴るはずです。

その上、重量も有り、硬さもホンジュラスローズウッドに次ぐくらい硬い材料ですから、パンと鳴る響きも持っているはずです。

まだ使ったことがない材料なので音色はどうか分かりません。

しかし黒檀の一種である以上、黒檀の音がするはずです。

今回の実験は、実は皮なのです。

ある加工をしてみました。

外から見ても全く分からないと思います。

完成して、しばらくどなたかに弾いてもらうか、或いは光舜堂で皆に弾き続けてもらって、半年一年と様子を見ないとこの皮の加工の結果は出てこないと思います。

今日弾いてみた限りでは、多分８角形よりも大きい音がしています。

但し音が多少割れ気味なので、少し抑えようとは思います。

調整で音は小さくも出来ますから。（そのあたりは最近自由自在に出来るようになった気がします）

今度の日曜日から光舜堂に置いておきます、皆さん弾きに居て下さい特に８角形の良く弾き込んだのを持っている方は、試しに弾き比べてみて下さい。

私の持っている８角形はそれほど弾き込んでいないですから。

凄く鳴ると思っているのは私の錯覚かもしれませんしね。

これもよい実験です。

どうぞご協力下さいませ。

ただし、まだ皮が硬く、今はまだ一番音が出ていない状態だと言うのを御考慮願えれば幸いです。

以前ある先生が私の新しく作った二胡に弾かれて、ご自分の１０年ほど弾き込まれた二胡と比べて、「ここの所は私の二胡の方が大きな音がする」と言われたのにはまいっちゃいました。

二胡を比較する時には、皆さんその辺、弾き込みの状態なども含んで考えた方が良いと思います。

それと、実験ですから、どうぞ忌憚のない御意見ください。