二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

究極の二胡。

2021-04-06 14:40:57 | ■工房便り 総合 
究極の楽器を欲しいと思う方は、かなりいらっしゃるのでしょう。

音楽を志し、楽器を演奏してきた方なら、プロであろうと、愛好家であろうと、より良い楽器を、もっと良い楽器をと、一度は考えるのではないでしょうか?

お陰で次々と楽器を購入される方は多いようです。

これは作る側からいっても、同じことです。

というより、むしろ作る人ほど、その究極というのを追いかけるものだと思うのです。

これはもう、性、としか言いようがないと思います。

次造るものはもっと良いものと思わない楽器つくりは、いないと思います。

売るとか、売らないというのは全く二の次。

音色が良くて、良く響き、遠鳴りがして、パワーもある。

扱いやすく、全音、二胡で言えば、3オクターブきちんと音になる。

多少雑味もあって、重低音がし、高音は、華やかに響く。

二胡の場合、そのほとんどが、材料の質によるのだと思うようになりました。

高額な材料だからという事ではなく、より適正な材料の組み合わせが、以上の楽器としての性能に関わってくるようです。

勿論、作りそのものは、正当に作られていなければいけません。

接着するべきところがきちんと接着されていて、固定されるものはしっかり固定されるというのは、大前提です。

その上でどの部分にどんな木を使うのか、その組み合わせのバランスは、??

それらを追求していくと、もうこれはきりがありません。

結局はできないかもしれないのですが、それでもその究極を追いかけるというのが、楽器つくりだと思います。

そうやってこの13年二胡を作ってきて、究極の二胡はこの方向だろうというが、みえてきた気がします。

但し楽器ですから、私が良い音色と言ったとしても、ひとによっては意見も違うかもしれません。

それでも、まずは自分で納得できるものというと、今までで一番近いのは、というより、

この方向だろうなと、思った楽器は、シマリスちゃんでしょう。

リグナムバイダとシャム柿の組み合わせの胴、ではそれにどんな棹が合うのか?

今はとても良く響く真黒の棹ですが、遠鳴りとしては、小葉紫檀が優れているのではないか??

しかし、小葉紫檀は柔らかすぎないか?

同じく遠鳴りのするいわれる、ブラジリアンローズは、??

木軸は果たして、柘植が良いのか?台の形状はこのままでも良いのか、何か一工夫必要なのではと思うのが、実は、台なのです。

何しろ、弦を支える木軸の相方ですから、同じ柘植が良いのかもしれません。

そうは言っても小葉紫檀の胴の音もよいし、と、気持ちのどこかで呟く自分もいます。

,まずは、これは今までで一番良い!と、思い込めるものを次々と作ることでしょうね。

などと夢見ながら実際には、弓作っています!!!。

それも今まで作った中で、最軽量の弓、うまく行くはずなんだけれど、ほんとうに軽すぎないか?

まあ、とにかく弾いてみて!ですね。色々、難しい注文が来るから、面白いのかもしれません。

工房光舜堂西野和宏&ほぉ











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