二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

現在発売されている光舜松脂は4種類あります。

2023-10-31 09:49:28 | 光舜松脂

0) これは基本です。
言ってみれば、天然に数十年も熟成された状態の松脂です。
1) これは基本の0にわたしがHと呼んでいるものを10%混ぜたものです。
私がHと呼ぶのは、熟成された0に自然の中で取り入れるであろう要素をさらに反応させたものです。
このHは、弦を鳴らす力が大変強くHだけですと大変な爆音になり楽器によってはその不具合が露骨に表れてきてしまいます。かといって大変な爆音と言っても洋楽器のコントラバス用と言われるべたべたしたものではなく0と同じように大変細かい粒子であるのは変わりません。ただ粒子に粘りがあり弦ととらえる力がとても強いので爆音になると考えています。
25) これは このHを0に40%ほど含ませたもので、引っ掛かりのかなり必要な二胡にはとても向いています。

K20)これは基本の0に20%わたしがKと呼ぶものを混ぜたものです。
このKは、自然の中で熟成されたものの中にも同じような質の物があります。
Kを作る時の状況から考えますと、どうやら天然に熟成されたものが山火事などに出会って相当な高温にさらされたものと考えられます。このKは質量が重く尚且つ硬い粒子に出来上がっています。
このKの100%の物は擦弦楽器の弦をとらえる力が強くその一音一音が鮮やかに響きます。その時の音の連なりというのは大変美しいのですが純粋な100%の物は弾くのにかなりのテクニックが必要なようで、これはベルリンのコントラバス奏者の高橋徹さんはじめ数名のヴァイオリン奏者の方にも言われたことですが、もし楽器がきちんとと調整されてかなりのテクニックの方達がこれを合奏で弾いたら、妙なる響きの音楽になるのでは、などとも考えましたが様々な実験を繰り返し、0が80%Kが20%くらいの割合がよさそうだということになりました。ヴァイオリン奏者の永井由里さん垣内兄妹などには多変気に入られて良く使っておられるとのことです。
このKは重く0と混ぜる時に熱をかけて溶かすのですが、冷えて固まる間に重いKが沈んでしまうのです。そこで作る量を少なくして急冷して作り上げていますので、小さなミニのみの発売にしてあります。
いずれにせよ油分の入っていない光舜松脂は温度や湿度の変化にも比較的安定しており日常の環境の中に放置していても変質もしません。
また粒子が細かいので馬毛への密着も良く長く弾けますし少量で済みますので、このミニの方でも4,5年は十分使えると思います。
また光舜松脂の一つの特徴はつけすぎに注意することだと思います。
二胡の方で毎日1時間くらい弾く人だとしてもせめて10日に2,3往復張り替えたばかりの弓毛にはその毛の種類によっても違いますが10往復前後が良いようです。その後は20数時間くらいで(30時間は使えるという方もいらっしゃいました)2,3往復でしょう、多すぎると細かな粒子同士が滑ってしまいます。
。またくれぐれも今まで使っていた油分の多い松脂の上には直接塗らないでください、一度何かで以前の物を拭き取り(おすすめは眼鏡拭きです、販売時に必ず同梱してあります)その上で光舜松脂を使ってください。
後から試したのですが、アルコール系の市販の眼鏡拭きではなくとも布地の眼鏡拭きでもよいようです但しその布地は使えなくなります。
くれぐれも付けすぎ中止!!
工房光舜堂西野和宏&ほぉ・ネオ

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