この木象嵌のもう一つの問題は当然音です。
違う振動の木を組み合わせますから、うまくすれば倍音。
下手をすると雑音ということになりかねません。
以前作った6枚の木が一枚づつ交互にバリサンダーとブラジリアンローズの楽器は、ちゃんと雑音でなく鳴りだすのに半年くらいかかりました。
今回作りだしているものは、インド紫檀の比率が30%くらいですから、当然バリサンダーの音の方が強いはずなのです。
そのバリサンダーの音いわゆる老紅木、中国ではこれを本紫檀と言っているところもあるようです、私が今までに見た二胡の中にはこのバリサンダーは、老紅木として販売されている物の方が、多いようです。
ですので一応私もいわゆる老紅木の方に入れておきますが、とにかくバリサンダーは、とても音の鳴りの良い物ですから、何とかインド紫檀の音を吸収してくれるのではないかと、甘い考え、希望的観測を持っています。
次の工程が楽しみです。