二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

西野二胡とは。(hp)

2013-03-14 09:16:28 | ■工房便り 総合 
西野二胡とは、店主西野和宏が、数十年携わってきた木工技術を活かし、
中国の蘇州系の二胡、北京系の二胡の研究を重ねて、日本の気候、生活環境に合った、健全に鳴るということを実現した二胡です。

初心者にも弾きやすく、プロの演奏家がその音楽性を最大限に発揮できるように作られた楽器です。
樹種によって其々の音色の特色がはっきり現れます。

ドデカゴンは、今までの二胡より5度低いG音を基調とした、バイオリンの一番低い音から約3オクターブの音域を実現しています、今までの二胡のように1オクターブ半から上の音が小さくなるということが無く、クラシックやポップスなど現在日本で愛好されている曲をそのまま移調せずに弾くことが可能です。

現行の中胡とは違い、普通の二胡のように弾くことが出来、その為の弦をも開発しました

二胡同士の合奏や他の楽器との合奏などでは、その音域の広さが、音楽をする楽しみを更に広げます。


西野二胡の特徴は、木の自然の木目を生かした流れるような棹の形態と、金糸銀糸による花窓のデザイン、そして大変回しやすい木軸、そして雑音の出ないデンペンというように、音に対する機能と意匠が一体化したデザインが特徴です。

健全に鳴るということを目指し、胴を構成する6枚の板が、同じ一枚の板からとられています。

その事により胴が安定した共振をし、木の持っている音色がクリアーに表現できます。

その材料は、工房独自の人工乾燥を施し、日本国内のエアコン環境に対応すべく、自然乾燥で30年ぐらい乾かしたのと同じくらいの乾燥状態を実現しています。

皮はベトナム産の養殖の網目錦蛇を使っています。(ご注文によっては西野オリジナルの人工皮を使うことも可能です)

又縦横の伸び率の同じくらいになる尻尾から5、6枚の厚みの一番あるところを使用し、音に豊かさが出ます。

胴は皮が均一に張れるように、6角形の角を切り取り12角形をしています。

その事により皮は大変均一に張ることが出来、最初から高音部がクリアーに発声します。

弾きこむうちに半年から一年ぐらいもすると、豊かな低音が発生し始めます。

より二胡の揺れる音が広い音域で楽しめる楽器です。




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