今朝も女房に言われたのですが、、
「本当にぶきっちょなんだから!」
たまにほぉさんにも言われます。
確かに私は器用な方ではありません。
また、それほど几帳面でもありません。
たまにお客様の楽器をお預かりして、楽器を分解し始めると、駒をどこかへ置いてしまい、
他の駒をつけてしまったりもします、
もちろん、狭い工房ですからなくすわけではありませんよ
でもそのたびにほぉさんが、「まったく」と、探し出してくれます。
でも、楽器の調整でやるべきことはきちんとやるのです。
たまにヘグム粉をつけすぎて、木軸の周りを汚すこともあったりもしますが、
そこはそれ、ほぉさんが、最終はきちんとチェックしてきれいにしてくれます。
掃除下手なのでというより向いていないのですね。
誤字など、ほとんど、ほぉさんが直してくれているみたいです。
誤字誤変換など多い奴は、!と、さんざん、ご批判もいただいてきましたが、
でも二胡のことはきちんと鳴らすようにしてきています。
やりもしないことでお金をいただくなどという事はないのです。
狭い二胡業界、きっちりと仕事をしないと続かないと思うのです。
ただ、さすがに、最近は修理が多いです、そして再修理も、
ちょっと限界かもしれません。
何しろ一人ですから、ご注文の西野二胡も遅れに遅れていますし、
ましてや、新しい弓など作り出してしまったので、
どこかに、ちゃんと二胡を修理できるところはないのでしょうかね。
二胡は楽器ですから、楽器として修理するという事です。
本当に、表面だけきれいにすればよいというものではないのですよ。
今週修理で送られてきた二胡が7台です。
今週といっても,まだ昨日一日です。
先月から急に増えたのが、ご来店の方からのお預かりを含め、送られてくる二胡の再修理。
そして再調整。
光舜堂では、調整だけを送りでは受けていません。
理由は、楽器の調整はお客様との会話で成り立つ部分が多いからです。
好みの問題、そして感性の問題ともいえます。
ですので、調整はなるべくお客様の目の前で、と考えているからです。
しかし、修理の際には二胡そのものを分解しますのでどうしても、調整しなければ
、
最終的に確認できません。
その際は、お客様にお断りして、私なりに、その楽器が一番よく鳴る状態に調整はします。
修理でお預かりするときに、ご自身で最終調整するかどうかは当然確認します。
光舜堂のお客様の中には、かなり楽器に詳しい方もおられますし、
演奏家は、ご自身で調整する方がほとんどですから。
さて、最近の再修理。
これはある楽器屋さんで修理したものがほとんどです。
これは最近始まったことではなく2・3年前から増えてきています。
頭の破損。
胴割れの修理がほとんどです。
きっちり圧着ができていないのです。
折れた頭に、木の芯は居れてあるのですが、その芯が邪魔して圧着できておらず、
接着面同士が浮いているのです。
当然隙間ができているのですが、それは木の粉できれいには埋まっています。
ですから、表面的にはきれいにくっついて見えはするのです。
その再修理の際、当然最終的に楽器を見てみます。
すると台のぐらつきは直っておらず、中には台の近くで、弦が皮に当たっている、
そして木軸を削り合わせていません。
当然雑音が混ざります。
それでも、調整は完了したという事で楽器は返されてきています。
そして多いのは、かならずといってもよいほどに、ついている弓が良くないからと、
弓を購入しているのです。
光舜堂は売りつけないから大丈夫ですよ。
弓もきれいに毛をして送り返します。
福音弓の紹介ぐらいはしますが。
該当する楽器屋さんが修理や調整のあり方を一刻も早く改め、光舜堂様以外にも安心して楽器を任せる事の出来る場所が増えると良いですね。