おじんの独り言

写真付きで気まぐれに日記や趣味、感じたことなどを書いてみたい

フランス人形

2015-06-15 20:49:13 | 日記
今日の午前中は今にも降り出しそうな曇り空、案の定10時半頃から降り出しました。
仕かけていた仕事を中止し待機するも降り止まない。仕事は止めにし、午後からは妻の買い物に付き合わされることとなりました。写真を撮ろうにも興味を引くものが何も無い。
帰りに町外れの小さな喫茶店でお茶を飲むことにしました。
やや薄暗い店内で出迎えてくれたのはここのオーナーの若奥様らしき人、3歳位の女の子が一人まつわり付いていたが説得されたのか奥に引っ込んだ。
小さな喫茶店でしたが、割りに凝った作りがなされていました。
天井には白い実のいっぱい付いた綿の木が沢山ぶら下がっており、壁には乾燥させたハーブらしきものがこれまたあちこちにぶらさげてある。
店内の本棚にはハーブ関係の本がずらりと並んでいます。
ここのオーナーはハーブに深い関心があるのか、或いはガラス張りの温床が2棟隣に建っているところを見るとハーブの栽培していたのかもしれません。
車の多い通りからかなり引っ込んだところにあるのもこの理由が関係しているのかも知れませんね。看板が無いとまるで分りません。
窓際の席に座りふと見ると私の斜め前の部屋の隅にある椅子にフランス人形がポツンと腰掛けていました。
飾り箱に入れられているのではなく無造作に置いてあるところを見ると、先ほどの女の子の遊び相手なのかもしれません。
色も少しくすんでいますのでもしかしたらお母さんの娘時代の物かもしれませんね。
このお人形、目に力が無く無表情ですがなんとなく私を見ているような気がします。
注意していると無関心なふりをしてこちらを見ているような気になってきました。
そして気付いたのですが自分の顔を左右に大きく振って人形の視線を外そうとしても人形はやはりこちらを見ているのです。
席を少し替えても同じでした。人間の心理は不思議なものですね。こちらを見ていると思うとどこに行っても見られているのですよ。
男ですのでこれまで人形をつくづく眺めることなどありませんでしたが、人形にはそんな気にさせる何かがあるようです。
人の形を写していますので感情移入し易いですし、人形にまつわるホラー話があるのもうなずけます。