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2014年一般教書演説、日本語訳(その8)

2014-02-12 07:17:00 | 2014年一般教書演説
今夜私は、アメリカのより多くのビジネスリーダー達に、Johnの先例に続いて、出来る方法で従業員たちの賃金を引き上げるようお願いします。それが経済にとって、アメリカにとって良いことなのです。全ての市長、知事、そして州議会議員たちへ私は言います。議会が動き出すのを待っている必要は無いと。あなた方が受け入れれば、アメリカの人達は支持するでしょう。そして最高責任者として、私は模範を示すつもりです。Costcoのような利益を上げている企業は、生産性を向上させ、離職率を減らすというスマートな方法で高賃金を実現させています。我々もそうすべきです。数週間のうちに私は大統領令を発令し、連邦請負業者に対し、連邦契約職員へ最低時給10.10ドルの公平な賃金を支払うよう命じます。何故ならアメリカの部隊の料理を作ったり皿洗いをして、貧困な生活を送らねばならない状況があるべきではないからです。

勿論より沢山の人へ賃上げを届けるためには、議会の協力が必要です。今日の連邦最低賃金は、Ronald Regan元大統領が最初にここへ立った当時より20%以上低下しています。Tom HarkinとGeorge Miller議員は、最低賃金を10.10ドルまで引き上げて固定させる議案を用意しています。この法案が家族を助けるのです。消費者がより消費にお金を回せるようになるのです。いかなる官僚的な要綱も含みません。だから他の国も加わって下さい。Yesと言って下さい。アメリカに賃上げをもたらしましょう。 

家族が生計を立てていく事を支える手段は他にもあります。不平等を減らして家計を上向かせるためには、ハードワークよりも勤労所得控除の方がより効果的なのです。現在この控除が、アメリカの全ての親の半分近くの助けになっています。しかし私は、この控除は子供を持たない独身労働者にとって充分ではないという共和党のRubio上院議員の意見に賛同します。だから控除を強化し、仕事に報い、より多くのアメリカ人の進歩を助けるために共に取り組みましょう。

アメリカ人の退職に備えた貯蓄についても更に援助しましょう。今、殆どの労働者が年金を持ちません。社会保障の小切手だけでは充分ではありません。株式市場はここ5年間で倍増していますが、それが企業年金制度に加入していない人達の力になっていないのです。なので明日財務省に対し、働くアメリカ人が退職に備えた貯蓄を始める為の新たな手段を創るよう指示します。それが「MyRA」です。人々に貯蓄を立てる事を奨励するあらたな貯蓄債券です。MyRAは積立てた分を失うリスクを無くし、しっかり返ってくることを保証します。そして本議会がその力になりたいと思うのなら、私と共に、富裕層の貯蓄を助け、アメリカの中間層へは殆ど何ももたらさない大きな税の抜け道を作り出している、逆さまになった税法を直すために取り組んで下さい。全てのアメリカ人が自動的にIRA(個人退職年金)にアクセス出来るようにして下さい。そうすればこの議場に居る皆さんが出来るように、人々も働きながら貯蓄することが出来るのです。そして多くの家族が行う最も重要な投資は家であるのだから、私の元へ法案を送って下さい。忌まわしい住宅危機の支払いから納税者を守り、アメリカの将来世代が家を持つことに夢を持ち続けられるように。

金融保証における最後のポイントです。数十年の間、一生懸命に働く家庭を経済的困難に晒してきたのが、壊れた医療保険制度なのです。そして既に聞いていることと思いますが、我々はその制度を修復する過程にあるのです。

「既往症」を持ったAmanda Shelleyのような人は、彼女はアリゾナ出身の医師助手でシングルマザーですが、かつては医療保険に加入できませんでした。しかし1月1日に彼女は加入することが出来ました。1月3日に彼女は強い痛みに襲われ、1月6日に緊急手術を受けました。Amandaはこう言っています。もし手術がほんの一週間早かったら、家計は破綻していたでしょうと。


2014年一般教書演説、日本語訳(その9)

2014年一般教書演説、日本語訳(その7)

2014-02-09 21:59:00 | 2014年一般教書演説
私は昨年、この4年でアメリカの生徒の99%が高速ブロードバンド回線に接続できるようにする事も約束しました。FCC(連邦通信委員会)やApple、Microsoft、Sprint、そしてVerizonといった企業のサポートのおかげで、今夜お知らせできます。次の2年間のうちに、少しも赤字を増やすこと無く15,000以上の学校、そして2000万人もの生徒たちに接続を開始する第一歩に立てた事を。

我々は高校の再設計の他、高校と大学や雇用者との連携に取り組み、仕事やキャリアに直接つながる実社会の教育と実践的なトレーニングを提供しています。こうした高等教育システムを刷新し、両親がより多くの情報を得られるようにします。そしてより良い価値を提供してくれた大学にはインセンティブを与えます。そうする事で大学教育にお金を出せない中間層の子供を無くすことが出来るのです。

毎月の学生ローン支払い額に収入の10%という上限を付け、多くの機会を提供します。そして学生ローンの債務によって追い詰められていると今なお感じている多くのアメリカ人をどうすれば救えるのか、私は議会と共に取り組みたいと思っています。そして幾人かのアメリカの優れた財団や法人へ働きかけ、イニシアチブを取って欲しいと思っています。厳しい差別に直面している多くの有色人種の若者達がレールの上をしっかり進み、持っている潜在能力を充分に発揮する助けとなるために。

つまりMichelleと私は、この国で与えられるチャンスを全ての子供達が同じように持てるようにしたいのです。しかしこの「機会目標」は、我々の経済が労働の尊厳に敬意を示し、全ての独身アメリカ人の重労働が報われるという事を成し得られないのであれば達成されない事を承知しています。今日労働に身を置く多くの若者達が、うわべだけの「アメリカン・ドリーム」を夢見ることになるのです。

今、女性は全ての労働人口のほぼ半数を占めています。しかし彼女たちは、男性が1ドル稼ぐ間に77セントしか稼げていません。これは間違っています。そして2014年においてこれは恥ずべきことです。女性は労働に対し、等しい対価が支払われるべきです。職を断念すること無く子供をもうけるべきです。母親は困難にぶち当たる事無く、病気の子どもや親を世話するために休日を取るべきです。勿論父親も同様であるべきです。今こそ「Mad Men」のエピソードに出てくるような仕事場のポリシーを捨て去るべき時です。今年は議会、ホワイトハウス、そしてウォールストリートからメインストリートまでみんなで一緒に協力して、全ての女性たちに相応しい機会をもたらしましょう。何故なら私は堅く信じるからです。女性達が成功した時、アメリカもまた成功すると。

現在、低賃金労働の大多数を女性が占めています。しかし賃金の停滞によって苦しいのは女性だけではありません。アメリカ人は、他の人より多く稼ぐ人たちがいることを理解しています。そしてそうした人たちを不快に思ったりはしません。それが努力や素晴らしい成功に対する美徳なのです。しかしフルタイムで働く人が、貧困の中で家族を育てる状況にあるべきではないという事については、アメリカ人はみな同意するでしょう。

私が議会に最低賃金を引き上げるよう要請して以来、5つの州でそうした法案が可決されました。多くの企業が彼らのやり方で実践してきました。Nick Chuteは今夜、彼の上司であるJohn Sorannoと共にここに居ます。JohnはミネアポリスにあるPunch Pizzaのオーナーで、Nickはパン生地作りを手伝っています。彼は今だけ生地をより多く作っています。Johnがちょうど従業者の賃金を1時間10ドルに引き上げたのです。この決断が彼らの財政的圧迫を軽減させ、また士気が向上したのです。


2014年一般教書演説、日本語訳(その8)

2014年一般教書演説、日本語訳(その6)

2014-02-09 14:40:00 | 2014年一般教書演説
議会の皆さん、こうした勤勉な、責任あるアメリカの人たちにチャンスを与えて下さい。チャンスを、チャンスを与えて下さい。彼らは私達の助けを必要としています。しかしもっと重要なのは、この国が競争の中で彼らを必要としているのです。ゆえに私は企業のCEO達に対し、より多くの長期失業者へ公平なチャンスを、彼らの家族を養うための新たな職の機会を与えるよう求めています。そして今週多くのCEOが、そうした事を実現させるためにホワイトハウスへ来ます。今夜アメリカの全てのビジネスリーダーにお願いしたい。我々に加わり、同じ事をして欲しい。何故ならアメリカがひとつのチームとして臨んだ時、我々はより強くなるからです。

勿論、今日の労働者に訓練を施すだけでは充分ではありません。我々は明日の労働者にも備えなければなりません。つまり全ての子供たちに世界レベルの教育を保証することです。

Estiven Rodriguezは9歳でニューヨークに移ってきた時に英語を話せませんでした。しかし先月、素晴らしい先生たちの支えと革新的な指導プログラムのお陰で、先月彼はクラスメートを引き連れて ー 両親や近隣の人たちの応援の一団をくぐりながら ー 高校から郵便局へ向かい、大学の願書を提出しました。そしてこの工場労働者の息子が、今年の秋から大学生になる事が決まったのです。

5年前、我々は全ての子供達の不平等を変えることを目指しました。貸し手と共に学生ローンの改革に取り組み、そして今はこれまでより多くの若者たちが大学の学位を取得しているのです。両政党の知事の協力もあり、「Race to the Top」は州の期待も成果も高めました。テネシー州からワシントン州にかけて、学校の教師や校長は新たな経済に必要なスキルを生徒たちに身につけさせ、大きな一歩を踏み出させています。スキルとは問題解決能力であり、批判的思考法、科学、技術、工学、そして数学です。こうした変化の幾つかは厳しいものです。全てにより難しいカリキュラムが必要です。両親もより多くのことを求めています。教師へのより良いサポートも必要となります。そして子供たちがいかによく考えるかを評価する新たな方法も必要です。いかに穴埋めテストが出来るかという事ではありません。しかしそれは価値が有り、そして機能するのです。

問題は、全ての子供に手を差し伸べられていないということです。間に合ってもいません。変えなくてはなりません。

子供たちに出来うる最高の投資の一つが、質の高い初等教育であるという調査結果が出ています。昨年私は、州が4歳の子供全てに質の高い幼児教育を施すことを奨励するよう議会に求めました。大統領として、一人の親として、私は今夜この要望を繰り返します。しかしその間にも30の州が、幼児教育に対する財政支援額を増やしました。時間がないことが彼らには分かっているのです。だから我々は州と共に学校の改革に取り組むと同時に、年内に新たな連携へ投資します。最も幼い子供たちの「トップへの競争」において、国中の州や地域と結ぶ新たな連携です。議会が何をすべきかを決める一方で、私は選ばれた役人やビジネスリーダー、そして慈善家と協力するつもりです。より多くの子供達に必要な質の高い幼児教育を施す事に尽力を厭わない人たちです。


2014年一般教書演説、日本語訳(その7)

2014年一般教書演説、日本語訳(その5)

2014-02-09 00:05:00 | 2014年一般教書演説
最後に、もし我々が経済成長に真剣に取り組むのであれば、企業の指導者や労働組合の指導者、宗教指導者、そして法執行機関の声に耳を傾けるべきです ー そして私達が壊してしまった移民システムを作り直すのです。上院で共和党員と民主党員が動いてくれました。下院議会の両党員たちも同じことを望んでいます。エコノミストがこう言っています。移民制度改革はアメリカ経済を成長させ、この先20年でほぼ1兆ドルもの財政赤字の縮小をもたらすと。そして正当な理由で、つまり彼らが夢を叶えるため ー 勉強し、新たなものを生み出し、我々の文化に貢献するためにここへ来る時 ー ここアメリカを、企業が本拠地を置いて雇用を生み出す魅力的な場所にしてくれるのです。だから年内に移民制度改革を成し遂げましょう。やり遂げましょう。まさにその時なのです。

私がこれまで示してきたアイデアで成長を促し、より多くの雇用を生むことが出来ます。しかしこの急激に変わりゆく経済において、全てのアメリカ人に業務をしっかり行えるだけのスキルを確保させなくてはなりません。

我々がその方法を分かっていると言う事は良いニュースです。2年前に自動車産業が再び活性化した際、Andra Rushがデトロイトに製造会社を立ち上げました。彼女はFordがアメリカで最も売れているトラックの部品を必要としている事を知っていました、作り方も分かっていました。彼女に必要なのは労働者だけでした。そこで彼女は、我々が「American Job Center」と呼んでいる、人々が新たなよい職を得るために必要な援助や訓練を得て、実際に職に就けるようにするための場所へ連絡を入れました。彼女の元には新たな労働者が溢れました。そして今、Detroit Manufacturing Systemsには700人以上の従業員がいます。

Andraと彼女の従業員が体験したことは、全ての雇用者が ー そして全ての求職者が体験すべきものです。だから今夜、私はBiden副大統領へ、アメリカの職業訓練プログラムの全体的な立て直しを求めます。それは一つの目標を持っています。つまりアメリカ人に雇用者が必要としている技術に関する訓練を施し、今すぐ受け入れが必要なよい職に就かせるというものです。より多くの現場訓練(OJT)や、若い労働者を出世コースに乗せる見習い期間が大切でしょう。企業と特有のニーズを満たすデザイン訓練を支えるコミュニティカレッジとの結びつきも大事でしょう。そしてもし議会がそうした事を望むなら、より多くの「働く準備ができている」アメリカ人と「受け入れる準備ができている」雇用とを結びつける実績あるプログラムへ財政支援を集中させるべきなのです。

私は確信しています。失業保険の立て直しによって、我々がアメリカ人をより早く労働に復帰させる助けとなれることを。今日の経済においてそれはより効果的なのです。しかしまず議会は、失効してしまった160万人もの人々の失業保険を元に戻す必要が有ります。

何故なのか話しましょう。

Misty DeMarsは二人の男の子の母親です。彼女は十代の頃から地道に働いてきました。大学も卒業しました。失業手当を貰ったことなど無く、税金をきちんと払っていたのです。5月に彼女と彼女の夫は、初めてのマイホームを買うために貯めてきたお金を使いました。一週間後、予算削減により彼女は愛する仕事を失いました。失業保険が打ち切られた先月、彼女は椅子に座り、私に手紙を書きました。それは毎日届いています。「私達は失業の危機に直面しています」彼女はこう書きました。「私は政府に依存してはいません。私達の国は、キャリアを積み、社会に貢献し、近所の人たちを大切にする私達のような者に依存しています…私は確信しています。いつかは職を見つけられると。税金を支払えると。私達が所有する家で、愛する地域社会の中で子供たちを育てられると。どうか私達にチャンスを下さい」


2014年一般教書演説、日本語訳(その6)

2014年一般教書演説、日本語訳(その4)

2014-02-08 18:15:00 | 2014年一般教書演説
さて、より多くの雇用を取り戻す最大の要素の一つは、アメリカのエネルギーに対し我々が関わることです。私が数年前に発表したエネルギー戦略の全てが施行されています。そして今アメリカは、数十年で最もエネルギーに関し自立した状態に近づいています。

それを成し得た理由の一つが、天然ガスです ー 安全に抽出できれば、気候変動の原因となる炭素汚染を生じさせずに我々の経済にエネルギーを供給してくれる「架け橋としての燃料」なのです。天然ガスを使用した新たな工場に対し、企業はほぼ1,000億ドルもの投資を行っています。州がそうした工場を建設できるように仕事を効率化させます。そして議会は、外国製のオイルからアメリカの天然ガスへ車やトラックの燃料をシフトさせるための燃料補給所の新たな建設に、人々を動員させられるようにしなくてはなりません。私の政権は産業界と共に、空気、水、そしてコミュニティの保護に力を入れながら、生産と雇用の伸びを維持させるよう取り組み続けます。そして将来の世代のために、自然のままの政府所有地を守る権限を行使するつもりです。

拡大しているのは石油や天然ガスの生産だけではありません。我々は太陽光発電においても世界を牽引しています。4分ごとに、アメリカの家庭や企業が太陽光発電を新たに導入しています。そして外注ではない(国内)労働者によって、全てのパネルが設置されています。こうした取り組みを続けましょう。化石燃料業界へ不必要に年間40億ドルも与えることを止め、より賢明な税務政策をとりましょう。そうする事で我々は、必要な未来の燃料へより多くの投資を行うことが出来るのです。

そして我々はエネルギー生産を増やすと同時に、エネルギーの消費を減らすために企業や建設者、地方のコミュニティと提携してきました。例えば自動車メーカーを救済した際、我々は彼らと共により高い燃費の基準設定に取り組みました。数ヶ月のうちに、トラックに新たな基準を設けた成果を確認することが出来るでしょう。こうする事で我々は、石油輸入やガソリンスタンドでの支払いを減らし続けることができるのです。

これらを基に、我々のエネルギー政策は雇用を生み出し、よりクリーンで安全な地球へと導いていくのです。過去8年間で、合衆国は他のどの国よりも二酸化炭素の総排出量を減らしてきました。しかし我々はより緊急性をもって動かねばなりません。何故なら気候変動は既に西部の地域に干ばつの被害を、沿岸市街に洪水の被害をもたらしているからです。こうした理由で私は政権に対し、発電所が大気に排出することが許される二酸化炭素汚染量の新たな基準を設けるために、州や公共施設などと共に取り組むよう指示を出しました。クリーンエネルギー経済への転換は、一晩で成し得られるものではありません。この先も厳しい決断が求められるでしょう。しかし議論は決着しています。気候変動は事実なのです。そして我々の子供の、そのまた子供たちが我々の目を見て、新しいエネルギーを用いて、彼らにより安全でより安定した世界を残すために我々は全力を尽くしたのかと尋ねた時に、私は彼らに「ああ、全力を尽くしたよ」と言えるようにしたいのです。


2014年一般教書演説、日本語訳(その5)