福岡県中間市造園工事 延段設置

2017-03-15 00:42:19 | ①造園

和風庭園の玄関に続く通路、いわゆる良く言われる延段です。

やっぱり自然石で作った通路はいいですね~。
年を重ねるごとにその良さが、際立ってきています・・・

「延段」と言えば京都の「桂離宮」と言われれくらいその庭園には幾つもの「延段」が
配置されています。
(「延段」と対比される「飛び石」も配置されています)
その姿は庭園と見事に調和し美しい情景を作り上げています。
その桂離宮などの日本庭園に使われる延段の形式は3つあります。

延段

1つ目は「真の延段」。
角状の切石のみを使用した、3種の中では一番格調の高い様式です。
基本的に直線を基調として敷かれており、玄関近くなどの形式を重視した場所に使われます。
正方形の切石を碁盤のように敷き詰めた市松敷き、細長い短冊石とよばれる切石を使った短冊敷き、煉瓦のように切石を敷いた煉瓦敷きなどがあります。

2つ目は「行の延段」。
切石と自然の石を交えて敷かれた、真の延段に比べると少し趣のある様式です。
自然石を使った柔らかな雰囲気の曲線は庭のアクセントとして効果的です。別名を寄石敷(よせいしじ)きとも呼び、玉石と短冊石を混ぜて敷くことが一般的です。

最後は「草の延段」。
自然に丸みを帯びた玉石などを使用した様式です。
要素が曲線で構成されていて、素朴で自然な仕上がりとなります。侘び寂びの趣を表現したい時には大変有効です。大きめの玉石を使うと霰崩(あられくず)し、小さめの玉石だと霰零(あられこぼ)しとよばれる敷き方になります。


今回は自然石で、張り合わせ御影の石、電車道に引かれていたものを活用して組み合わせてみました。

延段は、モルタルなど使って目地を取ったりはしないのですが、最近は強度を重要視することを最優先にするとことや、その後の模様替えをしたりする事が殆んどないため、モルタルで固めてしまうことが多いですね・・・・
自分としてはしばらくして、模様替えを楽しむぐらいの余裕があると、和風庭園も楽しいと思うのですが・・・

通路の周囲には蹲や、景石などを配置してまた、苔むした様な感じの良い玄関周りに仕上がっています。

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