Mちゃんは脊髄小脳変性症という難病の女の子。小学6年生。
Mちゃんはいつも私に描いて欲しい絵や作って欲しい工作を言ってくる。
毎回Mちゃんの希望に応えようと、おばちゃんはいつも四苦八苦。
そんな私にMちゃんは、甘えからくるわがままが強い。
ちょっとでも希望に沿わない出来映えだと、怒って怒鳴ってきたり、時には叩いてくる。
毎回おばちゃんは頑張ってるのだよ。ほんと大変なのだよ。
しかしながら今日のMちゃんは、いつもに増してわがままだった。
Mちゃんのトイレの介助も私がしている。
終わった後いつものようにMちゃんを支えて手を洗っていたら、その手をタオルではなく私の洋服に拭いてきた。
まあそのくらいなら可愛いが、今日は施設の子供達と手巻き寿司を作って食べた。
Mちゃんは納豆巻きを私と作っていたのだが、「手が納豆でベタベタになった」と言って、またしても私の服に付けてきた。
「やめなさーい」と軽く言ったけど、Mちゃんは笑いながら何度もつけてくる。
ちっ、おかげで納豆でカピカピになった袖のおばちゃん。
そんな昼食タイムが終わり、Mちゃんはどこかで買ってきた折り紙セットを出してきた。
聞けば水族館に行った時買ったと言う。
イルカだのアシカだのいろいろ作れる折り紙セット。
「たかぽんさん作って」
何やら難しそうだけど、まあ作りかた書いてるしどうにかなるだろうと作り始めた。
しかし…
難しい…
何これ複雑。
それでも何とか数個作った。
Mちゃんは「そうじゃない!」「違う!」とか横でブーブー言ってたけどこんな面倒くさいのをたくさん作らせられるおばちゃんは大変なのだ。
Mちゃん的には折り紙セットの表紙の写真のようなカンペキな出来映えを想像してるんだろうけど、そりゃアナタ、無理な話よ。
しかも必死に作ってる私の横でゴロリと寝転び、「早く作ってー」「ちゃんと作ってー」と足で私を押してきた。
さすがにおばちゃんはカチンときた。
「足でそんなことするのはやめなさいね。一生懸命作ってるんだから」
カチンとは来たが、怒る口調ではなく、なだめる口調でそう言った。
するとますます態度が悪くなり、あからさまに私を足で何度も蹴ってきた。
「あ、それじゃもうおしまい。片付けよう」
そう言って私は折り紙セットを片付けようとしたら、いきなりMちゃんは折り紙セットをバッ!と奪い取った。
そして私からそっぽを向いて折り始めた。
いじけてる。
「お、Mちゃん自分で作る気になったの?すごいじゃん」
・・・(無視)
しばらくMちゃんの様子を見ていた。
意地でも折ろうとしているMちゃん。
しかし動きがままならないMちゃんにはあまりにも難関。
ウッ…ウッ…
辛そうな声が出ている。
「よし、Mちゃん、それ途中からたかぽんさんに貸して」
Mちゃんは私に背中を向けたまま、折り紙を私に渡してきた。
イルカだ。
「Mちゃん、ここまでよく作ったね」
そう言って、なんとか作った。不格好だけどコレでよし!笑
Mちゃんも文句を言わなかった。
そして私が作ったことで気が済んだらしく、徐々に機嫌を直してきた。
今日みたいな場合、軽くではなく、もっとキッチリ注意するべきなのか私にはわからない。
でも、こんなもんでいいかなとも思う。
Mちゃんの辛さを少しでも考えると、私には怒れない。
これからもMちゃんにとって、甘えさせてくれるおばちゃんでいよう。
いろんな考え方があるかもしれないが、私はそれでいい。それでいく。
Mちゃんはいつも私に描いて欲しい絵や作って欲しい工作を言ってくる。
毎回Mちゃんの希望に応えようと、おばちゃんはいつも四苦八苦。
そんな私にMちゃんは、甘えからくるわがままが強い。
ちょっとでも希望に沿わない出来映えだと、怒って怒鳴ってきたり、時には叩いてくる。
毎回おばちゃんは頑張ってるのだよ。ほんと大変なのだよ。
しかしながら今日のMちゃんは、いつもに増してわがままだった。
Mちゃんのトイレの介助も私がしている。
終わった後いつものようにMちゃんを支えて手を洗っていたら、その手をタオルではなく私の洋服に拭いてきた。
まあそのくらいなら可愛いが、今日は施設の子供達と手巻き寿司を作って食べた。
Mちゃんは納豆巻きを私と作っていたのだが、「手が納豆でベタベタになった」と言って、またしても私の服に付けてきた。
「やめなさーい」と軽く言ったけど、Mちゃんは笑いながら何度もつけてくる。
ちっ、おかげで納豆でカピカピになった袖のおばちゃん。
そんな昼食タイムが終わり、Mちゃんはどこかで買ってきた折り紙セットを出してきた。
聞けば水族館に行った時買ったと言う。
イルカだのアシカだのいろいろ作れる折り紙セット。
「たかぽんさん作って」
何やら難しそうだけど、まあ作りかた書いてるしどうにかなるだろうと作り始めた。
しかし…
難しい…
何これ複雑。
それでも何とか数個作った。
Mちゃんは「そうじゃない!」「違う!」とか横でブーブー言ってたけどこんな面倒くさいのをたくさん作らせられるおばちゃんは大変なのだ。
Mちゃん的には折り紙セットの表紙の写真のようなカンペキな出来映えを想像してるんだろうけど、そりゃアナタ、無理な話よ。
しかも必死に作ってる私の横でゴロリと寝転び、「早く作ってー」「ちゃんと作ってー」と足で私を押してきた。
さすがにおばちゃんはカチンときた。
「足でそんなことするのはやめなさいね。一生懸命作ってるんだから」
カチンとは来たが、怒る口調ではなく、なだめる口調でそう言った。
するとますます態度が悪くなり、あからさまに私を足で何度も蹴ってきた。
「あ、それじゃもうおしまい。片付けよう」
そう言って私は折り紙セットを片付けようとしたら、いきなりMちゃんは折り紙セットをバッ!と奪い取った。
そして私からそっぽを向いて折り始めた。
いじけてる。
「お、Mちゃん自分で作る気になったの?すごいじゃん」
・・・(無視)
しばらくMちゃんの様子を見ていた。
意地でも折ろうとしているMちゃん。
しかし動きがままならないMちゃんにはあまりにも難関。
ウッ…ウッ…
辛そうな声が出ている。
「よし、Mちゃん、それ途中からたかぽんさんに貸して」
Mちゃんは私に背中を向けたまま、折り紙を私に渡してきた。
イルカだ。
「Mちゃん、ここまでよく作ったね」
そう言って、なんとか作った。不格好だけどコレでよし!笑
Mちゃんも文句を言わなかった。
そして私が作ったことで気が済んだらしく、徐々に機嫌を直してきた。
今日みたいな場合、軽くではなく、もっとキッチリ注意するべきなのか私にはわからない。
でも、こんなもんでいいかなとも思う。
Mちゃんの辛さを少しでも考えると、私には怒れない。
これからもMちゃんにとって、甘えさせてくれるおばちゃんでいよう。
いろんな考え方があるかもしれないが、私はそれでいい。それでいく。