チャオ・ダル・マーレ  CIAO dal MARE    (旧キッチン・マーレ)

Eat Well・Drink Well・Live Well
美味しく食べ、楽しく飲み、素敵に生きよう!

1月のレッスン

2009-12-30 | レッスン
  • 7日(木)   英会話
  • 14日(木) 洋食 椎茸のクリーム・スープ、ミートローフなど
  • 21日(木) 英会話
  • 27日(水) 中華 冷菜盛り合わせ、真珠丸子など

2010年の旧正月は2月14日ですが、その前日の大晦日から新年の15日まで延々とお祝いが続きます。少し早いですが、1月の中華では、旧正月を意識した御馳走にします。

では皆さん、良い新年をお迎えください。

Happy New Year to All of You!

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12月21日のパーティ料理顛末記

2009-12-26 | 料理教室顛末記

皆さん、素敵なクリスマスを過ごされましたか?先日のパーティメニューが少しでもお役に立っていればうれしいです。今年最後の料理教室のメニューは、同じ材料を使って異なったプレゼンテーションができるのを知ってほしくて、品数だけはやたらたくさんになってしまいました。

  • グアカモレ、スモークサーモン・ディップ、茄子のディップとメルバ・トースト
  • スモークサーモンとクリームチーズのログ
  • ラップサンド
  • ベイクド・ブリーチーズ
  • 牡蠣のベーコン巻
  • 手羽元の香味焼き
  • ピカンナッツとドライクランベリー入りグリーンサラダ
  • ロースト・ポークとポテト
  • クルミ入りブラウニー

12210027_2 まずはシャンパンがわりに、レッドオレンジの炭酸割りで乾杯。設備、器具の全くない場所でスタートした料理教室、皆さんのご理解ご協力、本当に感謝しています。料理教室を始めるなら、アイランド型キッチンに改装すれば良かったな~、と今になって切に思う次第です。作業台もないまま、まな板、包丁も足りないままスタートして3か月、徐々に徐々にものが増えつつあります。今回やっとオーブンが初登場、フル稼働のレッスンとなりました。

12210023_5 アボカドを使ったグアカモレは、サルサと並んで代表的なメキシコ料理の前菜です。ボウルで混ぜるだけで簡単にできます。スモークサーモン・ディップはフードプロセッサーがないと混ぜ込みが少々大変ですが、バリエーションを代えて巻き寿司のように巻いてログ(丸太)にしてみると、見栄えも良いし、切り分けたものをクラッカーに載せて出すと豪華な一品になります。 目先を変えて茄子のディップを作ってみました。前に勉強したバルザミコ酢を使ってローストした茄子とパプリカを味付けます。これらの前菜は、全て日持ちがします。できたてよりも冷蔵庫で寝かせた方が味が落ち着いておいしくなります。パーティの前日までに作り置きしておくと、当日は手間いらずです。グアカモレだけは変色に気をつけて、ライムやレモン汁で表面をコーティングし、ラップを密着させて保存してください。

12210031_2最近スターバックスでもお目にかかるラップサンドは、メキシコのトルティーヤという皮を使います。トウモロコシ粉と小麦粉の2種類がありますが、日本で手に入るのは小麦粉の方ですね。この日は、クリームチーズ、レタス、トマト、ハムを巻き込んでみましたが、残ったディップやマヨネーズ、具もなんでも可です。普通のサンドイッチを作るよりも簡単だし、切り分けると立派なパーティメニューになります。

12210030_2 ブリーチーズBrie Cheese は初めて、という方も多かったですが、カマンベールが18世紀ごろに作られたものであるのに対して、ブリーは8世紀ごろには既に存在していた、フランスの代表的なチーズです。カマンベールがセミハードであるのに対してブリーはソフトチーズの部類に入ります。日本とは逆で、欧米ではカマンベールよりもブリーの方が大衆化しています。リンゴのスライスと食べるととてもおいしいチーズです。今回はパーティ用に、丸いウィールの上にラズベリージャムをたっぷりのせ、パイ生地で包んでオーブンで焼きました。ナイフを入れるととろとろのチーズが流れだします。これをスライスしたリンゴやクラッカーにのせて食べます。パイ生地に包まずに、ブランデーをかけて黒砂糖やクルミなどのナッツをのせて焼く方法もあります。

091221_14030001_2欧米では、牡蠣の前菜といえばベーコン巻き、というぐらい典型的なメニューです。今回は、カイエンペッパーとパセリのみじん切りで味付けしてみました。この料理が英語ではAngels on Horseback と呼ばれているという話しましたが、牡蠣が天使でベーコンが馬の背、というのは一体なぜなんでしょうね。

手羽元は前の晩にマリネしておいたものでした。暇な時にマリネをして冷凍しておくと、いざという時に解凍してオーブンで焼くだけですみます。蜂蜜、ディジョンマスタード、ニンニク、醤油、レモン汁といった調味料のコンビネーションもなかなか美味しいと思います。

12210018_4 ロースト・ポークは、ディジョンマスタードとドライタイムだけ、という超シンプルロースト。ロースト時間以外は、手間ひまゼロに等しい一品です。ポテトはロースト前にオリーブ油で和えるだけ、塩は焼けてから。こちらも驚くほどの簡単料理です。残ったローストのスライスは、冷たいままカンパーニュなどのセミハードなパンにはさみ、玉ねぎのスライス、マヨネーズ、塩、こしょうだけでおいしいサンドイッチができます。12210033_4

今回は、コンロは一切使わず、全てがオーブン調理でした。新しいオーブンの試し焼きが不十分だったため、オーブン内の温度がうまく把握できず、思ったより焼きが足りなかったり、時間がかかったりしてしまい、段取りがとても難しかったです。二段をフルで使用すると、やはり庫内温度が低くなりますね。ブラウニーの焼きが足りなくて、本当にごめんなさい。あれから残りを自宅のオーブンで焼き直したら、上手に火が通りました。それから、訂正。クルミは生地に混ぜ込まないで、型に流し込んだ生地の上にのっけてください。

いつもいつも私のミスを笑って見過ごしてくださっている寛大な皆さん、どうもありがとううございます。備品の搬入や組み立て、お掃除、そしてお料理の写真撮影に至るまで、いつも色々と助けてくださり、ありがとうございます。皆さんのおかげで、ここまでやってこれました。

来年も、どうぞよろしくおつきあい願います。


12月9日の中華料理顛末記

2009-12-22 | 料理教室顛末記

料理教室顛末記がすっかり停滞してしまっています。今のうちに時系列にブログを立て直さないと大変なことになるので、今日は一気にいきます。

2009年最後の中華ですが、12、1月とYさんがお休みなので、彼女の知っているメニューを集中してやることにしました。そう、私が大学時代に少しだけ通っていた母の台湾人友達がやっていた料理教室に、実は彼女も花嫁修業中に4年も通っていたのです。というわけで、その李先生に教えてもらった料理を今月と来月は何品か紹介することにしました。

  • 牡蠣の春巻き
  • 麻婆豆腐
  • 白菜のクリーム煮
  • 牛肉とブロッコリーのオイスターソース炒め
  • 香港風和えそば
  • ゴマ団子&ココナッツ団子

Photo_5 牡蠣の春巻きと聞いて、えらく大そうな料理を皆さん想像していたでしょう。味付けも塩こしょうだけで、春菊と牡蠣を片栗粉で混ぜたものを包むだけ。手間は普通の春巻き作りの1/10というのも大袈裟ではないかも。それでいてアツアツをほおばるとすごく美味でしょ。冷めると牡蠣の水が出てしまうので、作り置き出来ないという難点はありますが。李先生の所ではニラを使っていましたので、ニラバージョンも試してみてください。

麻婆豆腐は味噌を使わない、酢味のあっさりバージョン。私の子供達の大好物、彼女達のおふくろの味は、どうもこの麻婆豆腐のようです。2_2

Photo_15 白菜のおいしい季節。この日は水分を多めにし、あんもゆるめにしてスープ仕立てにしました。大きな白菜も煮込むとこんなに少量になるので、白菜が余って困った時にも良い一品です。安くて温まって、冬のお助けメニューになりますよ。

1 牛肉はこの日は少し分厚い焼き肉用だったので油通ししましたが、薄切りを使用する時は普通に炒めて下さって結構です。時間的ギャップがなぜ生じたのか、2週間も前のことなのでもうすっかり忘れてしまいましたが、油通しした肉をすぐにブロッコリーと炒めなかったので、少し水っぽくなってしまいました。ごめんなさい~。本当はもっとカラッとした仕上げになるはずでした。ブロッコリー以外の青物、なんでも代用可です。色鮮やかに仕上げるために青物は一度さっと湯がいて水にとって冷ますことはお忘れなく。

オイスターソースがこの日のフォーカス調味料でした。中華では、干しアワビや干し貝柱に並んで、干し牡蠣が高級食材にあります。私の母は、それを水でもどして油で炒めて米を加えてお粥にしたり、先週の英会話の時にお出しした中華ちまきを食べて気づかれたように、ちまきの具にも加えていました。この干し牡蠣を作る工程で、牡蠣を塩水でゆがくのですが、そのゆで汁には牡蠣のエキスがたくさん出ています。このゆで汁を使って何かできないものかと、100 年ほど前に広東出身の李錦記が試行錯誤ののちに生み出したのがオイスターソースだそうです。というわけで、オイスターソースは広東地方(香港)特有の調味料、そして「李錦記」は、今ではあらゆる中華調味料を作っているマカオの大企業です。

Photo_10 では、オイスターソースを使ってもう一品何か目新しい料理ができないかな、と香港の飲茶レストランに必ずある和えそばを紹介することにしました。あまりに簡単なので、娘にまで、「こんなの料理教室で教えていいの??違反と違うん?」と言われました。でも、平麺はちゃんといいものを仕入れてきたでしょ。

Photo_13ゴマ団子は白玉粉に餡をつつみ、ゴマをまぶして油で揚げますが、ゴマをまぶさずにゆがき、それにココナッツパウダーをまぶすとココナッツ団子ができます。手間な団子作りも、手先の器用な人達がこれだけいると、なんて簡単にできてしまうのか。驚きです。柔らかい餡を包みこむのは大変なので、丸めて冷凍しておくのがおすすめです。なぜほとんどのゴマ団子が揚げている最中にふくらんでおへそが出たのか今でも謎です。小麦粉を混ぜなかったからとも思えないのですが。理由が分る人は、是非教えてください。

この日も、笑いの絶えない楽しいレッスンができました。皆さん、どうもありがとう。

ベランダから見る空も、いつの間にかすっかり冬支度です。。。

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ルミナリエ疲れ

2009-12-16 | グルメ色な日記

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Dec_914_2009_064_5 昨年の秋にルミナリエの見えるマンションに引っ越してきてからは、クリスマス・パーティや忘年会の計画を立てる間もなく、12月はとりあえずルミナリエ開催期間に合わせて我家にやってくる客人のもてなしで精一杯、という状態です。今年は例年より早く3~14日までだったため、出足が遅く、最後の5日間は滑り込みの来客ラッシュでした。

木曜、土曜と、飛び石で中2の娘の友達がお泊りに来て晩御飯の用意。みんなルミナリエなんて口実で、本当は夜の三宮をぶらつきプリクラを撮りに行くまたとないチャンス到来、というわけです。8時には戻ってくるように!との約束は守ってくれたので、プリクラ撮影のあとはたぶん大急ぎでちらっとルミナリエを見たしっかり屋さん達は、屋台なんかではお金を使わずにうちに来て晩御飯を食べるのでした。

Pa0_0018_3 土曜の日中は、実家で兄嫁たちと中華ちまきを100個作って疲労困憊。日曜、月曜は私の友人たちを招いての天ぷらデイナーでした。そうか!昨日から手の指が痛いのは、中華ちまきの笹の葉包みのせいだったんだ!今やっと気づきました。Pa0_0011_3

長年海外に住んでいた私は、実はちまき作りなんて昨年までしたことがありませんでした。何十年も母と同居していた兄嫁の方が、母に教えてもらっていたので、私より格段上手に作ります。中華ちまきのお話も、また改めて書きますね。

さて、教室の皆さんには13日日曜の天ぷらディナーでも十分喜んでもらえたと思っているのですが、翌日は和食のプロの友人が天ぷら揚げをかって出てくれたので、それはそれは見栄えもすばらしく、味も最高においしい天ぷらをいただきました。日程が逆だったら、プロの技を皆さんにも伝授できたのに、ごめんなさいね~

Pa0_0003_2 プロの友人に、どんな油と粉を用意しておけばいい?と事前に聞いたのだけど、ただの天ぷら油と小麦粉でいいよ、と言われました。油の温度と粉の濃度が大事なだけで、こだわりなんかないそうです。結局、前日に使ったキャノーラ油を処理して新しい油を足し、市販の天ぷら粉と冷水だけで、専門店で出てくるような見事な天ぷらを揚げてみせてくれました。私は前日、天ぷら粉に冷水と焼酎を入れましたが、彼女はお酒も入れずです。弘法は筆を選ばず、ではないけれど、達人はどんなに安い材料でもうまく使いこなせる、ってことですね。その彼女でさえ、50回揚げても、満足できる天ぷらが揚がるのは3回ほどだ、と言うのです。それほど温度と粉の具合が難しいそうですよ。「へ~」とみんなで感心。つまり、素人が上手に揚げられなくて当然、ってことですね。。。Pa0_0002_2

うれしかったことに、私が一目惚れし今回お披露目した砂鉄鍋を彼女もえらく気に入り、「本当にいい鍋やわ~」と何度も言ってくれました。十年後には、砂鉄鍋も私も、良い年を重ねていたいものです。

そうそう、タンや煮豚、柿の葉寿司や巻き寿司、デザートなどなど、皆さんおいしいお土産どうもありがとうございました!とっても楽しい時を過ごせましたね。

今日は朝から脱力感と疲労感で一杯。あ~そうこう言っている間に、日付が変わってしまいました。。。私にとってはこれで今年のホーム・パーティは終わり。あとは忘年会に繰り出すだけです。クリスマス・パーティのつもりではないのに、なんとなくみんながクリスマスと忘年会気分になってしまうこのルミナリエ・パーティ。いいのか悪いのか、ルミナリエのおかげで昨年から私にクリスマスはありません。

アメリカに住んでいた時と違ってやはり日本でのクリスマスは盛り上がりにかけ、自分も力が入りません。むこうでは、プレゼント選びがものすごく大きな課題で、楽しい反面ストレスも抱えてイブを迎えます。家族、親戚、友人、そしてその子供達へと、プレゼントの数が半端じゃないのです。ラッピングも全て自分でするのが慣習なので、それがまた一仕事。でも日本よりもずっと素敵なクリスマス包装紙がたくさん出回り、それを選ぶのも楽しかったかな。娘達が小さい時は、サンタクロースからのプレゼント用には、親が用意したとばれないように包装紙も買ってきては隠しておき、隠れてラッピングし、切り端や残りも見つからないように処分する、という大変な作業をしていました。今では、そういうワクワク感がとても懐かしいものになってしまいました。ちなみに、娘達は、母親のおかげで?12歳までサンタクロースを信じていました。サンタのためにミルクとクッキーを用意し、夜中に私はそれを少し飲んでかじって、夢をつぶさないように本当に頑張りました。母親に努力賞だね。では、おやすみなさい・・・Have a good dream!

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阿闍梨餅 vs えん餅

2009-12-08 | グルメ色な日記

以前、京都土産に買って初めて食べた阿闍梨餅の話を書きましたが、そのおいしさに感激した話を聞いた何人かの生徒さんが、もっとおいしいのがあるよと、もち吉の‘えん餅’を教えてくれました。あられ、せんべい、和菓子など米菓子専門店のもち吉は福岡の店ですが、全国に店舗があり、明石の北部、旧神明道路沿いにもあるそうです。みなさんよくご存じですね~。食べ物に関する情報量にはびっくりします。

091208_19460001_5京都に一緒に行ったYFさんも私同様‘えん餅’を知らなかったので、近くに行ったついでににさっそく買いに走ってくれ、おすそわけを持って来て下さいました。そして、食べ比べた感想は?

私もYFさんも、阿闍梨餅の方が餡に深みがあっておいしいと思いましたが、あっさり系の味が好みの生徒さんがえん餅に軍配をあげたのも分かる気がしました。えん餅には小倉餡だけでなく白餡もあり、こちらはよりさっぱりしたお味です。

どちらも甲乙つけがたい。たまたま私が食べた時の阿闍梨餅ができたてで温かかった、というのは味覚の第一印象に多いに影響していますしね。(日がたったものは、レンジで少し温めると良いですよ)

それにしても日本にはおいしいものが多いなぁ。これからも、おいしいもの情報、お待ちしています