チャオ・ダル・マーレ  CIAO dal MARE    (旧キッチン・マーレ)

Eat Well・Drink Well・Live Well
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熊本ひとっとび

2015-02-16 | グルメ色な日記

spontaneous という英語がある。自発的、自然に、というよりかはもっと無意識的に、という感じかな。今回はまさにspontaneous tripで、東京の友達が熊本に明日から出張に行くと前の夜に聞き、突然合流することに決めた。新しく就航したLCCで大阪から片道5千円ちょっとで行けると分かったからだけどね。熊本は食べ物がすごく美味しいんだよ~と何年も前から聞いていたのが大きな決め手だったのはもちろんだ。

空港も、市内へのバスの車窓もなんてのどかなこと。閑散とした市街地に降り立ち、これまたカルチャーショックだった。人も車もなんて少ないの!東京ってここからだと本当に遠い所って感じなんだろうな~って思ってしまった。ところがどっこい、夜になるとどこからともなく人が大勢集まり、飲食街はものすごい賑わいとなる不思議な街だった。

一緒に地球放浪をはじめて30年にもなる食いしん坊のM子とは、2年ぶりの再会。早速ラーメン雑誌を片手に、どの店から行く?とホテルで待ち構えていた。熊本名物の黒マー油が入った豚骨ラーメン。二泊の旅で食べた3杯のラーメンの中で、この龍の家がベストだった。実はこれ午後6時、夕食前の軽食だった。。

夜はM子の仕事仲間の熊本っ子達に連れられて居酒屋へ。馬肉が有名な熊本。ゲテモノ食いのM子は馬肉大好き。昔一緒にモロッコ放浪中に羊の脳みそのローストを食べた強者の彼女、今回は馬の脳みそに挑戦したいと息巻いていたが、私の意向で、馬以外のものも沢山ある’蛍’に連れて行ってもらった。

馬ヒモとは骨と骨の間のアバラ肉。独特の歯ごたえがあり、噛めば噛むほど甘味が口に広がる。↑右はその炙り刺し。左は天草産コノシロの胡麻まぶし。 これも抜群に美味しかった。

熊本名産の晩白柚(ばんぺいゆ)は、世界一の重量でギネス記録を持つ柑橘類。ドッジボールほどの大きさに、初めて見た人はビックリする。↑こちらは阿蘇王薫製と晩白柚のサラダ。阿蘇王は赤牛の別名。野菜に隠れているが、この薫製はもう一度食べたいと思う一品だった。

 

ごぼう豆腐の揚げ出しと、揚げたて辛子蓮根↑。

白身昆布〆と菜の花の塩昆布和え↑。

食べたことのない料理を他にも沢山堪能した〆は、超ぜいたく玉子めし↑。メニューには玉子めし、ぜいたく玉子めしもあり、その違いをスタッフに尋ねてからの選択。他二つは玉子の違い。超ぜいたくになると、ぜいたく玉子以外に魚卵がてんこ盛りに出てくるってことだった。いや~、居酒屋のレベルが高さには、おみそれいたしました!

翌日はバスに乗り、天草の手前の三角西港まで足をのばした。海の色が蒼く、水が澄み切っている。日本って場所によって海の色もようすも全く違うのが魅力的だよね。

ホテルで熊本名物が並ぶビュッフェ朝食をたらふく食べたというのに、午前11時にこれを食べている私達ってやっぱり変?

街中に戻り、野菜市を覗く。関西でも熊本のトマトや芋類はよく売られているが、本場ではその何倍もの種類がある。そして、見たことのない珍しい野菜も一杯。

子持ち高菜、高菜のつぼみ部分。

紫のカリフラワー。 

パプリカにもこんな色があるんだね。

デパ地下のお惣菜も珍しいものが沢山だから、ついつい立ち止まって写真を撮ってしまった。もちろんM子は揚げ豚足を買っていた。

二日目の夜は、熊本で唯一のバスク料理店’IRATY’に行った。県外の人達の口コミで人気となり予約が取れないそうだが、強運ですっと取れた。炭火焼がウリのこの店、本場のバスクで思い切り美味しいものを食べ歩いた私には、バスク料理というよりかは肉のうまい店、って感じだったかな。

↑冷製玉ねぎ。丸ごとローストした玉ねぎはめちゃくちゃ甘く、アンチョビとオリーブのタペナードが合う

熊本産の食材を中心に注文、赤鶏のバスク風煮込み、黒豚すね肉の一本煮、赤牛のステーキなど、思いきり肉を食べ、ワインを楽しんだ。アルミホイルに包まれてグリルされていた芋、ねっとりと最高に甘くて、蜜一杯の芋だった。

しまった、芋の種類を聞き忘れたな~と思っていたのだが、後日神戸の元町商店街を歩いていると、新しい八百屋を見つけた。熊本の芋を何種類か置いていたので店主に尋ねてみると、まさにそこで焼き芋として使っていた’紅はるか’がそれだった。安納芋よりもはるかに甘い、ってことで2007年に開発された時に紅はるか、と命名されたそうだ。一度食べたら、他の焼き芋は食べれないよ~↑。

洒落たバーにも連れて行ってもらった。マスターがグラスのコレクションをしていて、ヴィンテージもののバカラのグラスを見せてくれた。奇麗だな~。グラスによって酒の味も随分と変わるそうだ。

さて三日目もモーニングの美味しい喫茶店を制覇し、11時にはこむらさきのラーメンを食べ、M子御用達の馬肉精肉店で真似をしてお土産用にコロッケを揚げてもらい帰路につく。が、飛行機が遅延していたから空港でまた大阿蘇鶏ラーメンを食べてしまった。これでてきめん、夜中に腹痛で苦しむことになった。

Mさんに付き合ってると食べ過ぎるから困るのよ、と熊本のメンバーも言ってたな。いやはや、M子の強靭な胃袋にいつまでもついていけると思った私が浅はかだった。「お腹こわしたわ!」ってM子にメールしたら、「ギャハハ~!」って返信がきた。

 


oyster party

2015-02-12 | グルメ色な日記

最近、生徒のKさんが色んなパーティーに誘ってくださる。今回はヨットオーナーの男性が船上で牡蠣をごちそうしてくれるという。以前太刀魚パーティーをしてもらって最高だっっという話を聞いていたから、二つ返事で、行きます!

大寒波襲来の週末。高波と風で、須磨のヨットハーバーに停泊している船は揺れること揺れること。停泊中でも船酔いするかと思ったけど、シャンパン、シャルドネ、生酒に囲まれていい調子で飲んでると揺れが全く気にならなくなるって知った。

ヨットオーナーのIさんとは以前某パーティーで顔を合わせたのだが、私のブログも愛読してくださっているジェントルマン。その彼が熟女?7人のためにせっせと室津の牡蠣を蒸し焼きにしてくれる。飲むは食べるわ喋るわ、で女性軍はトイレ以外は席を立たないという素晴らしさ。誰かに食事を作ってもらえるって本当に幸せだ。

男の料理は豪快で簡単。甘夏と水菜のサラダは甘くてさっぱり。牡蠣にチリソースをかけても美味しいんだよ、と教えてもらう。ヒットはこのセロリとイカ薫のサラダ↓。オリーブ油を回しかけて、タッパーに入れて3日間寝かせただけだそうだが、イカから味が染み出て、セロリからも水分が出てなかなか良い塩梅。次回の料理教室でやるんじゃないの?って読まれてしまった。

おろし生姜にレモン。話題のレモンスプレー、初めて使ってみたけど、気に入ったから買おうっと。リラックマのお皿もなごみます。

デザートもたくさんあったけれど、ダニエルのカヌレが一番だった。カヌレを知らない人がいたので、ちょっとwikipedia 検索してみた。フランス・ボルドー地方の伝統菓子。この地方ではワインの澱を取り除くために卵白を使っていたのだが、余った大量の卵黄を利用するために女子修道院で作っていたお菓子だそうだ。ハチミツが入っていることと、溝のあるカヌレ型を使っているのが特徴。

Iさんはその夜も大阪で同じことを繰り返すとかで、つまり会場を変えて牡蠣パーティーをするということで、みんながいい具合にお尻に根が生えてるのに「はいもう終わり~!5時で~す」と片付け始める。え~!と言いながらも女性達はだ~れも動かない。遅れて参加したMr.Mと二人で素晴らしい連携プレー。男二人が目の前で皿洗いしてくれてるのってなんとも幸せな光景だなぁ。

須磨海岸のきれいな夕焼け。明石海峡大橋に太陽が沈んでいく。酔いも醒め、電車での帰路はものすご~く寒かった。Iさんごちそうさまでした!次回の蛸パーティーも楽しみにしていま~す。

 次回のレッスンは洋食です。少しずれるので月をまたぎますが、よろしくお願いします。

  • 2月26日(木) : 豊中教室
  • 3月4日(水)、6日(金) : 神戸教室