チャオ・ダル・マーレ  CIAO dal MARE    (旧キッチン・マーレ)

Eat Well・Drink Well・Live Well
美味しく食べ、楽しく飲み、素敵に生きよう!

foodies festival

2013-06-14 | グルメ色な日記

Img_1711_2
テレビのニュース番組で、「イギリスの夏は終わりました」「夏を飛ばして秋がやってきました」とジョークを言っている毎日。そう、暖かかったのは4、5日だけで、またもやコートの必要な寒くて灰色の天気が続いている。毎回天気の話で、書いてる本人はもちろん、読む方もうんざりだろう。観測史上一番寒い春だという。私は3月から着たきりすずめ。とりあえずの服をトランクに詰め、現地で買えばよいわ、と思った目論見ははずれた。夏服しか売ってないし、どうすりゃいいの。日本の皆さん、暑い暑い、と文句を言わないように。四季があることは素晴らしいことだよ。

Img_1744
先週末、ここクラッパム・コモン(クラッパム公園)でフーディーズ(グルメ)・フェスティバルが開催された。金土はお天気が良かったけれど用事があって行けなかったので、日曜に行ってみた。↑ご覧の通り、やぁ寒かったわ。

Img_1709
入場料を15ポンド(約¥2500)も取るので、有名シェフの店とかが軒を連ねてて料理のデモもやって食事も提供しているのかと思いきや、ハンバーガーや豚の丸焼きバーベキュー、などの屋台、出張パブ、ワインやチーズの試飲試食が大半。入場料は高過ぎ!

Img_1753

Img_1692
最近低カロリー、低コレステロールで注目を浴びている野禽の肉のハンバーガー屋。上からダチョウ、バッファロー、ガゼル、ヌー、イノシシ。バッファロー、食べてみた。悪かないけど、無理して食べることないし、と思った。。

Img_1765

料理、ケーキ、チョコレート、キッズに分れた料理デモのテントは一応あったけれど、大したことなかった。もっぱらそこに並んだエアストリームをはじめとした素敵なワゴン車の鑑賞をし、cider サイダーの味見をしまくった。

Img_1742

バスクのピンチョス屋。↑

Img_1755_2
Img_1757

プロセッコ(イタリアのスパーリング・ワイン)専門ワゴン車。↑

Img_1766

ピザ窯を中に備えたピザ・ワゴン車。↑

Img_1707

Img_1706_6

イギリスで cider サイダーというと、発泡性のリンゴ酒を指す。フランスではシードルと呼ばれ、あちらのものは発泡していない。ビールが嫌いな人はサイダーが好きなようで、アルコール度も4~8%とビールと同じぐらい、甘口のものから熟成した臭いものまで、ビール同様、いや以上に種類がある。

Img_1749

可哀想にアイスクリーム屋さんは閑古鳥だったけど、ぬるいビールもサイダーも、イギリスの気候にはぴったりなんだわ。よく売れてたなぁ。そしてあとはお昼寝するだけ。
Img_1773


clapham common

2013-06-08 | グルメ色な日記

やっと20℃台の暖かい陽気になってきた。雨が多い国だから、そりゃ新緑は美しい。でもって、花粉のせいなんだか、私の目はかゆくて涙ぼろぼろで、読書もつらい。

Img_1668

さてお待ちかね、うちの近辺clapham common クラッパム・コモンのレストラン情報。今回は徒歩30秒圏内を紹介しよう。まずはアパートのすぐ隣の二軒から。↑
Img_1110_2
アパートのインターネットの接続が悪い時には、PCを持ってfree wifi のカフェ・デリ、esca に飛び込む。セルフサービスで、カウンターに並んでいる惣菜を選び、テーブルは混んでいるとたいてい相席。

Img_1239

Dsc_4198_3

午前8時~午後8時までの営業で、午前中はenglish breakfast もある。好きなものを入れて作ってもらうサンドイッチ、ケーキ、各種サラダ類は基本一日中あり、昼からはその日のパスタやチキン、シチュー、魚、などが並ぶ。大きなテーブルはパソコンを持ち込んで仕事しやすく、平日の昼間はゆっくりできる狙い目だ。

Img_1660

Img_1654

Img_1664
その隣のピザ屋 eco は数か月前にオープンしたらしく、こちらは娘も行ったことなかったのでなんとなく昨日まで敬遠してた。たかがピザ、って侮ってた。行きたい店がすでにランチ終了してたんで、昨日初めて行ってみたのだが、予想以上に美味しくて参った!照明の傘の色に合わせたオレンジのピザ窯もかわいかった。パスタも肉・魚料理もたくさんあったから、これからもっと利用しようっと。

Dsc_4233
ピザを食べさせるイタリアンも何軒かあるんだけど、eco が今んとこ一番だな。ここはイタリア語での料理教室もあるかわいい店。↑

伝統的なイギリス料理にenglish breakfast が挙げられるぐらい、こちらでは一日中朝食を提供しているレストランが少なくない。なんて悲しいの。。。ロンドンのbest breakfast place の一軒として選ばれた店 breadcetra が、目の前にある。ここはsourdough サワードウを専門にするパン屋なんだけど、なんで開店時間が午前10時という遅さなんだか。週末には列ができる。

Img_1424
サワードウは天然酵母パンのことで、生地に乳酸菌と酵母、複数の微生物を培養させて作る。発酵過程で生じる乳酸のため、特有の酸味と風味をもつのだけど、これが癖になると味わいがあって美味しい。カウンターの上のプラスチックのコンテナの中には、発酵中の生地が入ってる。

Img_1423

Img_1426_2
店の奥にはセルフサービスのパンコーナーがあり、好きなだけスライスし、各テーブルにあるトースターで焼く。バター、各種ジャムももちろん好きなだけ。この店に来る人達のパンを食べる量が半端じゃなくて、見てると前菜、メイン、デザートのごとくパンを取りに行っては食べてる。私のここでのお気に入りは実はパンケーキ。パンケーキ本体の中にもフレッシュベリーがたくさん入っている。esca のようにメープルシロップも好きなだけ使えるようにしてくれればもっといいんだけどな。そうそう、イギリスでは朝食からスモーク・サーモンやスモーク鯖を食べたりする。

Dscn6968
毎土曜に市のたつ映画館のある石畳の遊歩道に、お気に入りのレストランrapscallion(右手前) がある。インテリアは味気なくてもう一つなんだが、シェフの腕がいい。火を通しすぎない加減がなんともうまい。

Dsc_4553
奥はbutter squash というカボチャとココナッツ、レモングラスのスープ、手前はさっとソテーした貝柱とパリパリベーコンの前菜。

Img_1241

Dsc_4556
鮪のソテーも半生で美味しい。サーロイン・ステーキもイギリスで食べた中で一番美味しかったな。こういったいろんな国の料理の影響を受けた modern british food ‘現代英国料理‘、と呼ぶ創作料理が、目下イギリスでは流行っているようだ。

Mちゃんも、「イギリスの食べ物はまずいって聞いてきたけど、全然美味しいじゃん!」ってびっくりしてた。でもたぶん、ロンドン以外ではレストランのレベルはそんなに高くないだろうし、8割のイギリス人は普段それほど美味しいものを食べていないとは思うな。貧富の差も、食文化、食の価値観の差も大きい国だ。

Dsc_4442
賑やかな通りに面していてさぞかしうるさいアパートに住んでるんだろう、と思われてるかもしれない。ところがどっこい、部屋は裏通に面しているので、全く静か。こんなにきれいな夕焼け空が窓から見える。