kirekoの末路

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第四十二回『虚変実撃 妙策反謀 鬼謀の妙策、虚に見えて実にあり』

2008年01月11日 22時54分59秒 | 架空大河小説『英雄百傑』
英雄百傑
第四十二回『虚変実撃 妙策反謀 鬼謀の妙策、虚に見えて実にあり』



参謀タクエンの叱咤に励まされたキレイ官軍隊だったが、
それからの2ヶ月間は毎日が苦汁をなめる戦の日々であった。
名瀞平野を境に続く高家四天王軍団との競り合いは、
流石に一筋縄ではいかず、いかに有才の将、智者豪傑の力があっても、
その思惑通りにとはいかなかったのである。


英名山にそびえる二つの要塞、武赤関、武青関の守りは堅く
なおかつ守将が四天王の一人、鉄壁のキュウジュウともあれば
統率された守備兵は一糸乱れず、その守りは分厚い鋼鉄の壁の如く、
芯の通った歴戦の守りには、寸分の狂いもなく、付け入る隙もない。
これを力押しで破るのは不可能であった。

力押しで攻め取れないと思えば策でとるしかない。
キレイはあえて偽情報を流しては、誘引、陽動の部隊を繰り出し、
左へ右へと策を飛ばすが、四天王の一人、鬼謀と謳われたソンプトに
心を見透かされるが如く、出す策は見破られ、その時、その場所を問わず、
キレイ軍団の兵は瞬く間に敗北の辛酸をなめることとなる。

幾度となく野戦で引き分け、または小さな敗北を積み重ねると
被害も大きくなり、攻めあぐねるともなれば持久戦になる。
しかし、官軍隊が本陣をとられまいと出陣せず守備を固めたと思えば、
四天王速攻のステアは、風の如く多くの兵を走らせ、先手を打って
山の麓の数箇所に四天王軍団の陣を構えてしまう。

慌ててキレイ軍団が四天王の陣を攻めるが、そこに待っているのは
武において四天王最強を誇る、常勝将軍、烈炎のコブキである。
黒毛の馬に黒衣の武者、武器のそれを逸する破天馬哭を片手に
目の前の大軍に物怖じもせず、ただ迫る兵を強烈な技と力でなぎ倒す…
キレイ軍団の猛将オウセイ、ゲユマ、ガンリョ、クエセルでさえ
その修羅の如き働きを見て、引き分けるのがやっとという有様であった。


しかし、キレイ軍団も、ただただ指をくわえてやられていたわけではない。
金を出し渋らずに持久戦を見越して兵糧の確保し、敵の情勢を逐一知るために
密偵を忍び込ませて偵察をかかさず、辺りの地理に詳しい者を兵の端に加え、
本陣近くに敵の遠方を視るために、目渡しできる範囲に守備の陣と高い櫓を
数箇所組んで、敵の動きを監視した。

そして、ホウゲキ討伐軍として官軍の片翼を担う大将メルビ、チョウデンの軍に援軍を頼み5千を兵に加えて、かたや後詰めの弟キイに与えた援軍兵も吸収し、キレイ軍団は四天王軍に敗北を続けたいうのに、その兵数は増強に増強を加え、今や2万もの大軍になっていた。


そのため、勝利に勢いのある四天王軍も易々と攻めきれず、
戦は、にらみ合いを続けたまま膠着状態へと陥っていった。


英名山の麓 高家四天王の陣

季節は湿度の高い熱風が吹きすさぶ夏から、湿気の無い秋風が吹き、
葉は色を茶色にそめて、山はそよぐ風にその赤茶けた姿をなびき始めていた。

九月の初旬、初戦から官軍に対して負ける事の無い連戦連勝、
まさに破竹の勢いである四天王軍団は、麓に築いた陣屋に集まり、
その首を今一同に返して策を戦い合わせた。
主君ホウゲキの天下を描き、目の前の膠着状態を打破し、
完膚なきまでに官軍を倒し、一気に西の都へ上洛すべきと、
鬼謀のソンプトを中心に軍儀を重ねていた。

「オホホッ…アチキの智謀にかかっちゃ、官軍もたいしたことないわねえ。官軍には有能な策士がいないのかしら?それともアチキが出来すぎちゃうのかしら。出す策、出す策、全部アチキには見え見えで、謀をするまでもないわ。正直言って、ちょっとは強くないと戦はつまんないわよねえ。陣と兵だけ増やして手配して、あとは怯えすくんで耐えているなんて、あれじゃまるで亀だわよ!」

「フフッ、そうはいうがね。亀は亀なりに必死だよ。事実この1ヶ月、僕ら四天王が方向はどうあれ攻めあぐねているんだからね。まっ、僕らがこうやって戦っている間にホウゲキ様の本隊が南方から西へ進行しているなんて、彼等は気づかないだろうけどね」

「なあに、そのうち敵がしびればきらして攻め込んでくるでゴワスよ!そん時に、おい等四天王の力ば見せりゃあ。官軍恐るるにたりんでゴワスよ。なあ、そう思うじゃろコブキ将軍」

「………俺は『恐ろしい』という感情は持ち合わせていない…」


バタバタッ…バタバタッ…


厚手で白い布が風を防ぐ音が、大将用に立てられた大きな幕舎に聞こえる。
幕舎の中には、名瀞平野の地図を真ん中に四つの机に四つの席、
南は、紫の冠をかぶり薄ら笑いを浮かべる紫の衣のソンプト、
西は、流暢な言葉と含み笑いを浮かべる黄色の甲冑のキュウジュウ、
東は、手を空に躍らせながら大きな声で笑う褐色の鎧のステア、
北は、座す姿は威風堂々にただ寡黙を貫く黒衣と白色の甲冑のコブキ。
その後ろには四天王軍の各直属の配下の将達が立ち並んでいた。

しかし、この軍儀と席の位置関係にはいつも法則性があった。
いつもソンプトは『生』を意味する南に座り、ステアとキュウジュウを横にし、
黒衣で寡黙なコブキをいつも疎ましく対面、『死』を意味する
北向きの席に設置し、決して隣には座らせなかった。
それと同じにステアはソンプトとコブキを隣にするが、
キュウジュウの隣には絶対に座らなかった。
この法則は『同じ方面の軍を率いる』という立場でも同じであった。
関を守る時でさえステアとコブキは武赤関、ソンプトとキュウジュウは
反対側の武青関と言う風に、故意とも思えるほど分け隔たれていた。


そう、同じ君主を仰ぐこの四天王の中にも実は確執があったのだ。


「はっはっは!感情がないとはコブキ将軍も役得でゴワスな!恐れる物を知らんという事ほど武士としては立派でゴワスよ!」

「ふんっ、あーやだやだ。これだから筋肉と暴力で話をする学識の低い人間は嫌いよ。それになんなの?ふんっ、喜びも悲しみも感じないで、よく兵隊の声が聞こえるわねぇコブキ将軍?あんたの部下がかわいそうで仕方ないわ。あ、ごめんなさい!感情がわからないのよねえ?かわいそうに!」

「………」

黒衣の豪傑コブキは、目の前であざ笑うソンプトの言葉に対してただ黙り、
その表情を変えることもなく、下卑た笑みを浮かべるソンプトを見た。
コブキの後ろ将軍達は、自分達の上官に対して侮辱の言葉を並び放つ
紫の衣に、苦々しく歯を軋ませ、拳を握り、その怒りを露にしていた。

「あらら図星かしらねぇ?だまっちゃって。オホホ、あなたの後ろの部下達を見てみなさい。みんなかわいそうに怒りを溜めて、アチキを見てるわ。オホホッ、でも束ねる大将殿がこんな奴じゃねぇー」

「………」

ソンプトはそれら将軍達の無言で怒る姿を見て、
未だ寡黙を貫くコブキを見て気に食わず、そのまま侮辱の言葉を並べ立てた。
部下達の怒りもそのままに、コブキはただ黙ってソンプトを見た。

スッ

「フフッ、少し無礼だよソンプト。僕だって今の言い方をされたら怒るさ。フフッ、そういえばこの前、僕のあからさまな偽手紙にも気づかないで、帰ってきて怒る人もいたね。フフッ、馬鹿はいいよ。簡単だから。偽情報に踊らされて、僕の思惑通りに早がけして策を完成させてくれる…そう名前はたしか、四天王さんだったけな…?フフッ」

ソンプトの前へと手を差し伸べたのはキュウジュウであった。
しかしキュウジュウも、ソンプトの侮辱の言葉に続けと
ステアのほうをみて、上目線で下卑た笑いを投げかけた。

ガッ!

「おいどんを侮辱するつもりでゴワスか!」

「おやおや、僕は四天王といったんだけどね。フフッ、そういう所直さないとホウゲキ様の四天王でいられなくなっちゃうよ。君の特技は乱暴なのと、兵を進ませるのが早いことだけだからね。もっと思慮深くならなきゃぁ駄目だよ、フフッ」

「なんじゃと!おいどんに思慮がたらんというでゴワスか!」

ステアはそのキュウジュウの投げかけに机を叩いて怒った。
キュウジュウは激昂するステアの言葉に対して「ふふん」と言わんばかりに
再び見下ろすような上目線で含み笑いをしながら無礼な態度で言い返した。

ポンッポンッ

「オホホ、今のでいい策が思いついたわ!」

ニヤニヤとする顔を浮かべながら、ソンプトが声をあげた。
するとキュウジュウはステアの顔を見て、それまでの上目線をやめ
深深とステアの前でお辞儀をした。

「おっ。フフッ、ステア将軍をからかうのも終わりか。フフッ、将軍どうも失礼しました。今のは僕が意図的にやったことで、僕が悪かったということでいいですよ。さっ、恨みは忘れて仲良く軍儀に臨もうではありませんか。ソンプト将軍が今ので何かを考え付いたみたいですよ。フフッ、僕はだめだなあ。普通に話そうとするとどうしても偉そうに聞こえちゃう。フフッ、もうしわけありませんでしたねステア将軍」

「なんちゅう慇懃無礼な奴でゴワスか…!」

ステアやその部下達はキュウジュウの言葉にさらに怒った!
だが、流石に四天王軍団の一翼として、軍儀の最中に我を忘れて
怒りだすわけにもいかず、それぞれ苦虫を噛み潰すような顔で
ただ下唇を内に噛み、拳を強く握り、黙ってその感情を抑えた。


「そんで、その策っちゅうのは、なんでゴワスか!」


声をはりあげてステアがソンプトに問う。
ソンプトは肩を上へあげ、ニヤッと笑うと、
紫の衣の腰に手をつけて立ち上がり、逆の手は空にあげ
声を大にして、四天王の座の前で自慢げに話し始めた。

「オホホ…官軍は増やし続けた兵員を養うために、莫大な兵糧を置く兵糧庫をどこかに隠しているはず…。アチキは密偵を忍び込ませて、その場所が名瀞平野の西南の『琶遥谷(ハヨウコク)』近くの盆地にあると睨んだわ」

「へえ、でも琶遥谷は30里も先にあって、攻めるにも敵の監視櫓からは見え見えだよ」

「やーねぇー。何も正々堂々と馬鹿みたいに突っ込んでいく奴なんかいないでしょ?敵はアチキの智謀で何回も煮え湯を飲まされているわ。だからその猜疑心を煽って、いつもの虚を実に見せかけて、それを突くために兵を出して実を奪うのよ。いくら官軍だって、何回もやられてれば気づく奴が一人や二人いるでしょうからね。堂々と正面きって、わざわざ兵数の少ないアチキ達が危険を冒してまで兵糧庫を襲うはずがないと思うでしょ?」

「フフッ、そうか、その官軍の虚を突くわけだね?でも何度も負けている敵に虚を実と思わせるにはそれなりの算段が必要だと思うけど?」

「オホホ、鬼謀といわれたアチキにかかればそんなことわけないわよ。まずは敵にありったけの偽情報を流すの。四天王軍は勝利に酔い始めているとか、反乱が耐えないとか、兵糧がなくて餓えてるとか。情報が相手に伝わったところで、敵の兵糧庫を襲う四天王軍の大々的な陽動作戦を言いふらすわけ」

「フフッ、いつも負けている敵は『いつも逆の手を考える鬼謀ソンプトの罠』と思って、その虚が実に見えてしまう。なるほど名案じゃないか」

「オホホ、わざとらしく敵をひきつけるために陽動の兵を少なくして敵陣の周りに配置すれば、兵の大部分は兵糧庫に向かわせられるしね。時間がたって実が、どこにあるか官軍が勘付いて移動すれば、陽動の兵と合わせて挟み撃ちにもできるし。あとは、今日から守備の兵には空腹の毎日を送ってもらうことくらいかしらね。どこで敵の密偵が見ているかわからないからね。この情報を敵に知らしめて、最期に…これこそ『虚変実撃の計』よ…うふふふ」

幕舎の中でソンプトの鬼謀の計略が着々と動き始め、
その夜、計略を任せられ情報を流すように脱走兵を装って、
一人、また一人と四天王軍の陣屋から人が抜け出して言った。
その次の日から、官軍の陣屋へと一つ、二つの噂話として
四天王軍の偽の情報が流され充満し始めた。



官軍 キレイ軍団本陣

三日後、官軍隊キレイ軍団の陣屋は慌しく動いていた。
勝利を続ける強き四天王軍の弱さを突く情報が、
次々と毎日脱走兵によって舞い込んで来る。
情報は、すでにキレイの耳に届き、四天王軍団を相手に負け慣れたキレイは、
ソンプトの計略の意図にまんまとはまるように、その猜疑心を煽られ、
的確な判断を下せず、どれか虚かと迷い始めていた。
迷い悩んだ末、キレイは他の部将に気づかせないよう
秘密裏に信頼のおける参謀のタクエンと将オウセイを呼び、
誰にもわからぬよう陣の幕舎で軍儀を開いていた。

「お前達に集まってもらったのは他でもない。ここ数日の四天王軍の妙な情報に関して迷い、その答えを率直に尋ねたいのだ。敵の陣屋から連日脱走する兵の情報といい、敵の兵糧事情の漏洩といい。普通ならば千載一遇の情報であるのに、敵が四天王…特に鬼謀のソンプトとなると、まるで見え見え陽動策が実に見えてくるではないか。これをどう思う」

「若、あれほどに策知に富んだ将であれば、拙者とてその迷いはありまするが、忍び込ませた密偵からの情報によると、たしかに守備兵は、食べる物も無く痩せてきており、空腹の毎日を送っているとか…」

「ううむ…敵が琶遥谷の兵糧庫を襲う算段をしているという噂もあるしのう」

キレイはオウセイの言葉を聞いてさらに迷った。
怪しい、怪しすぎる。実に見せて虚、まるで誘っているかのようにも見える。
その姿は虚か、実か。猜疑に悩み続けるうちに、計略によって著しく低下した
キレイの判断能力は、今にその許容を超えるほどであった。

「ふふふキレイ様、何をお悩みなされるのか。智謀を売りにするこのタクエンも、立て続けての敗戦の中で学びました。たしかに局地的に私達は負け続けました。しかし、兵数、将才、どれをとっても大局としてみればまだ互角。四天王軍がなぜ今になって兵糧不足になるのか、それをよく考えなされ」

「しかし、密偵の情報と四天王軍の情勢を考えれば虚とも…」

「落ち着いてくだされ。どのような敗北を体験しても、戦は心が折れてはいけません。いつでも冷静に目の前を静観する目をもってすれば、この計略、見抜けぬはずはありません」

「たしかに…。敵が強敵と思ってしまうからこそ、情報が錯綜して判断が鈍る。頭を真っ白にしてよく考えれば、敵は我らより少数。敵の兵站も考えれば英名山の関からではなく、別路から来ている物と思えば…たしかにおかしいぞ…!これは虚をついた実計なのか…?」

「そのとおり。小さな敗北の積み重ねで、心の折れそうな我らほど、警戒しその判断を誤り、見える虚計を実計と思わせられる者はおりますまい。これは敵が我らの心理の隙ついた妙策でございます」

タクエンは自信満々にそう言った。
キレイはその言葉をつらつらと聞いて、今までモヤのように
かかっていた頭の雲が、澄み切った青空に抜けていく感じがした。

「ということはタクエン!やはりこれは虚に見せかけた実か…!」

「私も実戦の中で確認するのは初めてですが、これは古書兵法に昔からある『虚変実撃の計』です。虚を実に見せかけ、慌てて兵を動かす我らの喉元を掻っ切る算段でしょう」

「虚変実撃の計…!むう、四天王ソンプトめ、なんと恐ろしい計略だ!」

いつになく弱気なキレイの言葉を聞いて、タクエンはフフッと笑った。


「なぜ笑う。どちらにしても敵の計略に動く軍団が差し迫っているのだぞ」

キレイは、タクエンにその笑いの意味を尋ねると参謀のタクエンは
ゆっくりと口を開き、場に居合わせたオウセイにも聞こえるよう
声を大にして言った。


「キレイ様、ご安心なさいませ。敵に『虚変実撃の計』あれば、こちらには『後虚車実の計』があります」


「なにっ…!後虚車実の計!?」


その後、キレイとオウセイは、タクエンの計略を聞きながら
日が暮れれば松明を燃やし、噂が続く陣の幕舎の中で、
初秋の風の吹く闇の帳に包まれながら、長い一夜を軍儀で明かした。

やったのかやらないのか

2008年01月11日 17時56分51秒 | 末路話
松下電器がパナソニックに社名変えて、なんとなく悲しいな@kirekoです。


>そうかGOOの悪戯か

というわけでアクセス数は元に戻りました。
若干くすぶってますが、下がって安心安心ふぅ。
だが心のどこかで少し寂しい思いがしたようなしなかったような、
しかしナンだったんだろう、あのアクセス数の原因が知りたい所。
というわけで今日から通常営業に戻ります。


>ファンタズィー!

短編マラソンが終わったあと思ったのですが
なんとなく書く事が苦痛だと感じなくなりました。
やっと現実逃避の娯楽の感覚の域に入ったのかと正直嬉しいぜ!
というわけで、凄くモチベーションがあがってきてます。

>サバゲー

明日なんですが、豪雨よりは豪雪がいいです。
バッテリーは三本目を充電し終わりました。
ソノキレイナカオフットバシテヤルゼ。

>動物

キリンさんよりもゾウさんが好きです、でも、よく童話で出てくる
キリンさんやゾウさんの末路は悲しいものですな。
幸せになるのはいつもか弱い愛玩動物ばかり!
亀さんがかわいそう?馬鹿めが!
ウサギがもう少し冷静で、狡猾であれば
あのように、ぬかることなどないわ!

>のらみみ

勧められたので見ました。
とりあえず、駄目なめがねじゃなくて、ジャイアン的な性格だけど
どこぞのド根性カエルより

ポケット抜きでもいいから、俺に青だぬきを紹介してくれ。

奴とは大人になってから出会ったほうが楽しそうだ。