きらくなたてものや2

楽しむ、楽しい、いえづくり、まちづくり

普請はおまつり

2016年01月30日 | 今日のできごと

熊本県の水俣で、

出張竹小舞かき隊。

 

設計は篠節子さんですが、

竹小舞かきのワークショップを

頼まれました。

 

作っているのが

保育園ということもあり、

 

保育園関係者、保護者、

まちの建築関係者など、

40人くらいいるでしょうか。

 

まるでお祭りのように

大勢の人でにぎわいました。

 

いわば昔の「結」の

現代版。

 

かつてたてものづくりは、

まちやむらの「お祭り」だったのです。

 

お祭りになると

わくわくする私は、

ずっとこれで

メシ食っていきたいです(笑)。

 

この機会を作っていただいた

篠さん、保育園の皆さん、

どうもありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 


直せる調整できる

2016年01月29日 | 鎌倉台て邸

鎌倉台て邸にて。

 

縁側の床下を覗き込むと、

足元は石場建て。

 

そして束と束石の間を

よく見てみると、

 

薄い木片が

挟み込まれていました。

 

恐らく上の重みで

束石が沈んでしまい、

 

縁側の建具の建て付けに

不都合が生じたので、

 

それを調整するために

木片を入れたのだと思います。

 

現代みたいに

ガチガチに足元を固める方法だと

こんな調整は容易にできないので、

ますます「固める」ことを

考えるわけですが、

 

こうして多少動いちゃっても

割と容易に直せる、調整できる

という仕組みも、

 

「よく動く」日本においては

なかなか捨てたもんじゃないと思います。

 


2月の2つのエネルギーカフェ(2/11鎌倉、2/13茅ヶ崎)のご案内

2016年01月28日 | エネルギーカフェ

最近少し、

電車に乗る機会が

増えました。

 

サラリーマンをしていた頃は、

朝のさわやかな時間を

毎日毎日犠牲にして、

満員電車に揺られて

東京に出ることがイヤでイヤで、

 

それで独立を図った(笑)、

というのは半分冗談ですが、

何とか職住近接の暮らしが

できないものかと

考えていたものです。

 

しかしこうして

たまに電車に乗ると、

 

ぼーっとしたり、

本を読んだり、

ブログ書いたりする時間を

作ることができて、

 

それはそれで

豊かな時間にも思えます。

 

「たまに」というのが

ミソだとは思うのですが、

 

毎日だとイヤで、

たまにだといいと思うなんて、

 

人間って勝手な生きものだな(笑)

と思いました。

 

 

さて、

少し前置きが長くなりましたが、

今回は来月行う

二つのエネルギーカフェのご案内です。

 

まず鎌倉エネルギーカフェですが、

昨年に引き続き、

鎌倉市環境政策課の澁谷さんをお招きして、

 

市のエネルギー施策の

現在の取り組みなどについて

お話をいただくとともに、

 

参加者の皆さんと

膝を突き合わせて、

まちのエネルギーのあり方について

話し合う予定です。

 

実はこういう場所で、

行政の人と市民が輪になって

施策を議論しあう場って

貴重な機会だと思うのです。

 

昨年澁谷さんが発した言葉の中で

とても印象的だったのは、

 

「とにかく仲良くして。」

 

裏を返せば、

両者の関係が

あまりよろしくないと申しますか、

両者を隔てるカウンターの間に

すごく高い、見えない壁が

そびえていると申しますか、

そういう傾向にあると思うのですが、

 

いずれもまちを想う立場であることには

変わりません。

 

交わることで生じる化学反応に

私は大いに期待したいと思っています。

 

 

 

次に、

茅ヶ崎エネルギーカフェのご案内です。

 

茅ヶ崎のエネルギーカフェでは、

毎回目の前で採れる食材を

ソーラークッカーやロケットストーブを活用して、

自然の恵みで精進料理を作るという企画です。

 

こうしてできた料理は、

本当においしい!

 

このおいしさを体感しに、

ぜひ茅ヶ崎リベンデルまで

お越しください。

 

 

■2015-2016年第6回鎌倉エネルギーカフェ

鎌倉市のエネルギー施策~草の根交流会

講師:澁谷 毅(鎌倉市環境政策課)

日時:2016年02月11日(木・祝)15~18時

場所:カジュアートスペース(鎌倉市二階堂57-1)

会費:1,000円
定員:20名(先着順)

 

■2016年冬の茅ヶ崎エネルギーカフェ
日時:2016年2月13日(土)10~14時

場所:リベンデル(茅ヶ崎市矢畑183)

会費:1,500円(資料費、飲食費込)

(RIVENDEL会員1,000円)

定員:20名(先着順)

雨天中止(当日7時までに判断のうえ連絡いたします。)

 

 

■お問い合わせ・お申し込み

きらくなたてものや 日高

E-mail tamotsu.hidaka@kirakunat.com

TEL 080-5467-8701


不思議(笑)な顔ぶれ

2016年01月28日 | 藤沢ひ邸

藤沢ひ邸にて。

 

今日はバルコニーの建前でした。

 

作業員は、

大工の藤間さんと、

左官屋の湯田さんと、

設計屋の私という、

不思議な(笑)顔ぶれ。

 

作業の途中、

この三人が出ている

木の家ネットの記事↓を思い出しました。

http://kino-ie.net/interview_351.html

 

職種関係なく、人手が必要な時は、

お互い助け合おうではありませんか。

 

作業のほうは、

ぽかぽかとあたたかい陽気の中、

順調に進みました。

 

それにしても、

何かを組み立てるって、

ワクワクしますね。


当時は壁より柱

2016年01月27日 | 神田え邸

神田え邸にて。

 

引き続き、

構造の傷んだ水廻りを中心に

解体工事が進行中です。

 

ところでこの家の柱は、

多くは4寸角以上。

 

中には5寸角近い

柱もあります。

 

床下に潜ると

土台も5寸近くあって、

家の規模と比べると、

全体的に太い感じがします。

 

関東大震災直後に建てた建物なので、

地震に強い建物を作ろうと、

当時の大工さんの意気込みを感じます。

 

そう考えると、

その頃地震に強い建物を作るには、

現代のように「壁」ではなく、

柱の太さが大事!

という考え方だったように思います。

 

確かに柱が4寸角以上あるあたりは

まだまだ健在、

 

引き続きそのまま使う方針です。


朝十三度

2016年01月27日 | 家づくりの理念2

暦どおり、大寒の頃から

たいへん寒い日が続きます。

 

そんな日々の中、

今朝仕事机の上にある

温湿度計を見たら、

13.6℃でした。

 

我が家の壁は、

厚さ約7.5cmの土壁だけで

断熱材は入っていませんが、

 

それでも一晩寝ている間に

足の裏が凍りつくほど

家が冷めきるということはありません。

 

その点はむしろ、

以前住んでた

現代的な工法で作られた

賃貸マンションのほうが

辛かったです。

 

こうして土壁は、

熱を蓄えてくれるのですが、

 

この特長を活かして、

断熱材にむっちゃ頼らんでも

心地よい住まいを

作っていきたいものです。

 

そりゃ手厚く断熱材を入れたほうが

もっと冷めづらいのは分かってます。

 

だけどこの温度を見ると、

土壁だけでも必要にして十分という

着地点を見つけることが

できるんじゃないかと思っています。

 

一方で住んでて

正直寒いなーと思う箇所は、

木建具の周辺。

 

当時駆け出しの私は、

木建具の気密を高める

納まりの工夫を考えなかったのが

原因と思います。

 

 

それと吹抜け周辺。

いわゆる冷気が降りてくる

コールドドラフト現象ですね。

 

断熱云々ではなく、

いやそれも大切かもしれませんが、

 

縁側などの緩衝帯を設けたり、

 

障子を取り付けたり、

 

吹抜けを閉じたり開いたり

できるようにしたり、

 

あるいは先ほどの

土や木の特長を活かしたり、

 

建築計画上の工夫が

むっちゃ大事と思ってます。

 

というのが、

木と土の家に

15年住んでる実感です。

 

長年自分で住むことにより、

見えてくることがあります。

 

理論を学ぶとともに、

この体感も

大事にしていきたいと思います。


春が訪れる前に竹伐ります

2016年01月26日 | 告知・連絡

さすが「大寒」の時節。

ここのところ、

とても寒い日が続きます。

 

この寒さは

「記録的な」という言葉が

並びますが、

 

しかしお日さまが

出ている時のあたたかさは、

変わりません。

 

とくに縁側的な空間があると

そこはぽかぽかです。

 

この自然の恵みを

生かしていきたいですね。

 

さて標記の件、

今季最後の竹伐り隊を

立春前の新月前に行います。

 

第一の目的は小屋作りに使う

竹小舞用の竹を確保するためですが、

 

竹林に人手が入ると、

竹林が風と光の通る

空間に生まれ変わる達成感も

心地よいです。

 

平日ではありますが、

ご都合のつく方、

一緒に「野良仕事」しましょう!

 

ご都合のよい時間だけでも

かまいません。

多くの皆様のご参加を

お待ちしております。


なおご参加いただける方は、

お手数ですが交通手段を添えて、

その旨以下の宛先までご連絡を

お願いいたします。

tamotsu.hidaka@kirakunat.com

 

・日時…2016年2月2日(火) 9時~日没まで
・場所…小田原市沼代(みかん農園「あきさわ園」の一角で作業します。)
・集合…別途ご連絡します。
・持物:作業できる服装、運動靴、タオル、軍手
・雨天中止となります。
  (当日6時までに作業実施を決定します。)


動かない

2016年01月26日 | 鎌倉稲村お邸

鎌倉稲村お邸にて。

 

今日は2回現場に

顔を出しましたが、

 

いずれもずっと、

タイル屋の小沢さんは、

一坪の場所に座り込んで

手を動かしていました。

 

あくせく動き回るのも

たいへんですが、

 

動かないことも

もしかしたらもっと

たいへんです。

 

あと数日、

この場所での作業が

続きそうです。


銅に真鍮

2016年01月26日 | 改修の仕事2

戸塚の古民家改修現場にて。

 

銅版の上に

建具屋さんが仕込んだ

真鍮レールの列。

 

銅に真鍮。

 

二人とも生きもののように

経年変化。

 

成分が近いこともあり、

とても相性のよい

お似合いの金属カップルです。

 

金属同士だけではなく、

木の表情とも相性がよく、

近隣関係も良好です。