きらくなたてものや2

楽しむ、楽しい、いえづくり、まちづくり

世代を超えた合作

2016年05月26日 | 改修の仕事2

戸塚の古民家改修現場にて。

 

道路側から見た

玄関廻りの様子。

 

元々のよい風情に

合うように、

 

建具と腰板を

交換しました。

 

おじいさんと

生まれたばかりの赤子、

 

いわば世代を超えて作った

合作の風景です。

 

ところでこちらからの面は、

線路に向いているので、

電車に乗っていると

望むことができます。

 

大船と戸塚間、

上り電車に乗車の場合、

右手に見えてくるので、

 

よろしければ

探してみてください。

 


最後の〆、その2

2016年05月13日 | 改修の仕事2

戸塚の古民家改修現場にて。

 

もともと北東側にあった

ガスボンベ置場を兼ねたあずまやを

作り替えました。

 

作り方はお任せされましたが、

私たちが作ると、こうなります(笑)。

 

伝統的な仕口が詰まった

ヒノキの香る小屋になりました。


最後の〆、その1

2016年05月13日 | 改修の仕事2

戸塚の古民家改修現場にて。

 

今日は最後の〆の仕事。

 

細々とした仕事とともに、

玄関建具を交換しました。

 

従前の意匠を踏襲しつつ、

框や格子の見付寸法を調整し、

また腰板をケヤキにした建具を

建て込みました。

 

小料理屋または温泉旅館のような風情となり、

ふらりと入りたくなります(笑)。

 

 


一筋雨戸の枠廻り

2016年04月13日 | 改修の仕事2

戸塚の古民家改修現場にて。

 

きらくなたてものやにとっては珍しい

新規に作った一筋の雨戸の納まり。

 

これまでよくやっている

レールに乗って引き出せる雨戸よりも、

枠廻りがすっきりとします。

 

また建具が溝に

入り込んでいるので、

 

水と風を防ぐ効果は

高いですね。

 

ぞれぞれよいところがあるので、

今後も雨戸の使い方や頻度を

よく話し合って、

 

雨戸の仕様を

決めていきたいと思います。

 

 

 

 


あげざる

2016年04月02日 | 改修の仕事2

戸塚の古民家改修現場にて。

 

いよいよ工事も最終段階。

 

今日は建物西面の開口部に

建具が入りました。

 

四枚建ての硝子戸に二本の網戸、

そして一筋の敷居に並び、

戸袋に仕舞う四本の雨戸と、

昔ながらの建具の構成です。

 

これまで雨戸は、

楽に引き出せるように

それぞれの雨戸が

レールに乗って出てくるように

納める場合が大半でしたが、

 

今回は一筋の敷居。

 

それはそれで、

建具の様々な仕掛けが見れて

おもしろいです。

 

その一つは

雨戸の鍵となる「上げ猿」。

 

これをなぜ「猿」と

呼ぶのでしょうね。

 

もう一つ、

建築には「猿」が登場しますが、

それは面の種類の一つで

猿頬面(えてぼうめん)。

 

これは猿の頬の形に

似ているからなのですが、

 

この錠の仕組みが

なぜ「猿」を連想させるのか

少し空想を張り巡らせようと思います。

 

ところで猿錠が付いている

中桟をよく見てみると、

上に溝が掘られていました。

 

建具屋さんによると、

戸袋から引き出す時に

この溝が手掛けになって

出しやすいように、とのこと。

 

さすが、の細工です。

 


レールに乗って

2016年03月09日 | 改修の仕事2

戸塚の古民家改修現場にて。

 

朝現場に行くと、

三間続く南面の開口部の雨戸が

閉められていました。

 

今回は戸袋も、

一見建具のように作ったので、

 

同じ建具が

八枚並んでいるように

見えます。

 

また雨戸とはいえ、

一枚一枚戸袋から

引っ張り出す方式ではなく、

 

レールに乗って

三枚連なって引き出す仕組みなので、

操作性はとてもよいのですが、

 

これが功を奏しているのか、

かなりマメにこの建具を

閉じたり開いたりしているものと

思われます。

 

その証拠に、

戸袋も建具部分も、

 

同じように

‘陽に焼けて’きていいます。

 

 


柱をさわらで巻く

2016年02月27日 | 改修の仕事2

戸塚の古民家改修現場にて。

 

既存の柱を残したところ、

鴨居を納めた跡や

貫穴などが見えてしまうことになるので、

 

床、壁と同じ、

サワラの板で

四方巻くことにしました。

 

大工さんが奮発して、

柾目の板を用意してくれたものだから、

とても上品な表情となりました。