きらくなたてものや2

楽しむ、楽しい、いえづくり、まちづくり

数珠の輪のように

2013年02月27日 | 今日のできごと
先週より鎌倉にて
古民家の改修を進めています。

ここの棟梁は、
通うにはちょっと遠い場所に家があるため、
現在住み込みで仕事を進めています。

おおかた不便はないのですが、
唯一お風呂は外に行かなければなりません。

近くに隔日で営業している銭湯を
基本的に使ってるようなのですが、

それに加え、
今たいへんお世話になっているのは、
昨年この現場の近くで
この棟梁と私とで手がけた、
同じく古民家を改修した家

香りのよい
木のお風呂に入れていただいたり、

さらには食事まで
いただいてしまったり、

本当にお世話になっています。

昨日は私も寄せてもらって、
夜ごはんをいただきました。

こうして地元のまちで仕事し続けていると、
点の仕事がつながって
数珠のように輪になることが
楽しくて仕方ありません。

‘や’さん、
おいしい食事と楽しい時間を
ありがとう!







思い出深い天井。
あれからもう一年かー。







‘や’さんも自宅カフェ開きましょう!
とてもおいしかった!







棟梁。

恍惚の肢体2

2013年02月22日 | 鎌倉大町ほ邸
古民家を改修している
鎌倉大町ほ邸にて。

壁解体。

すると、
裏を返していない、
土壁が見えてきました。

まあホントは、
壁の強度のために
裏を返していた方が
いいのですが、

しかしこの表情は、
ずーっと立ち止まって
眺めていたいほどの
魅力があります。



恍惚の肢体

2013年02月22日 | 鎌倉大町ほ邸
古民家を改修している
鎌倉大町ほ邸にて。

天井解体。

すると実にしなやかに
曲がりくねった梁が
見えてきました。

屋根の下地のトントンの表情も
私は大好きです。

これを活かさない手は
ありません。

こうした古民家で
天井や壁を剥がした時の
様子を見るのは、

様々な意味で
緊張感とともに、
高揚するものがあります。

こうして
美しい肢体に出会うこともあれば、

ウワー、ということも
あったりしますが(苦笑)。

その「ウワー」は
ともかくとして、

下地を剥がす時は、

人間と同じ、

ヌード写真を見るような
感覚に近いものがあります。

しかしそう考えると、
私たちが手掛けている
木組みと土壁の建築は、
「裸」の建築。

如何に美しい裸を作るか、
それが私たちのめざすところ、
ということになります。



ドラマの始まり

2013年02月20日 | 鎌倉大町ほ邸
今日から鎌倉某所で
古い古い、
古民家改修の仕事が始まりました。

古民家改修の仕事は、
フタを開けたらあらビックリ、
ということが少なくなく、

図面通りにコトが進む、
ということはありません。

問題にぶち当たっては、
職人たちとあれこれ議論の
繰り返しです。

しかしそれは、
後から読み返せば、
愛情と人情味溢れた
涙あり、笑いありのドラマ。

約2ヵ月、
空間づくりだけではなく、
建主さん、職人たちと、
このドラマ作りを
堪能していきたいと思います。





木組みと竹小舞の見学会&完成見学会のご案内

2013年02月15日 | 告知・連絡
鎌倉では、
梅の花が咲き始めています。

とともに、
日を追うごとに、
鼻がヒクヒクしはじめ…。

花と鼻、
二つのハナの様子で、
春のあしおとを
感じ始めております。

さて表記の件、
以下のとおり二つの見学会を
開催する予定です。

一つは、木組みとそして竹小舞の見学会。
伝統工法の技の過程を、
ぜひ五感で感じていただければと思います。

またもう一つは、完成見学会。
木と土が織りなす心地よい空間の様子を
ぜひお楽しみいただければと思います。

今回はいずれも、
一同に会して説明する時間を設けますので、
そちらもぜひご活用ください。

それでは多くの皆様のご参加を
お待ち申し上げております。


■木組みと竹小舞の見学会開催要領

・日時…平成25年2月24日(日) 13:30~16:00
(説明会の時間:14:00~15:00)
・場所…神奈川県横浜市港南区日野



■町田か邸 完成見学会開催要領

・日時…平成25年3月2日(土) 13:30~16:00
(説明会の時間:14:00~15:00)
・場所…町田市金森
※町田か邸 家づくりの記録



■ご参加申込要領

恐れ入りますが、いずれも予約制とさせていただきます。

ご参加希望の方は、
お手数ですがその旨以下の宛先まで
・見学会の種別(2/24、3/2)
・お越しになる概ねのお時間
・参加人数(大人、子ども)
・交通手段
・説明会参加の有無
を添えて、ご連絡をお願いいたします。
tamotsu.hidaka@kirakunat.com

ご連絡を頂いた後、
詳しい場所や事務連絡等をご返事させていいただきます。

配筋検査と梅の花

2013年02月13日 | 鎌倉みや邸
鎌倉みや邸にて。

今日は私たち、および、
瑕疵担保保険に伴う
基礎の配筋検査。

隅々まで確認。

ほとんど
問題ありませんでしたので、

明日コンクリートを
打設する予定です。

検査にはやはり、
緊張感が伴いますが、

敷地内でほころび始めた梅の花が、
ほっとするような
癒しを与えてくれました。






竹伐り隊の休憩時間

2013年02月11日 | 今日のできごと
一昨日行った竹伐り隊。

こうした共同作業で
楽しみなことの一つは、
休憩時間です。

とくにお昼ごはんは、
建主さんそれぞれの色が出た、
様々なおいしさを
味わうことができます。

また午前中、
共に汗を流した仲間たちと
語らいながらいただくことも
楽しみに花を添えてくれます。

さて、今日のお昼は、
釜揚げうどんと、五穀米のおにぎり。

とくにうどんは本場の味。
とてもおいしかったです。

周りの里山の景色、

また竹の竿と葉を敷き、
生命力あふれる緑一面の食卓も、

おいしさを高める
演出となりました。












里山のアイドル

2013年02月10日 | 今日のできごと
昨日の竹伐り隊にて。

建主さんの飼い犬の‘リ’も
竹伐り隊についてきました。

するとこうした場所が大好きらしく、
竹林の中も含めて、
元気に駆けずり回っていました。

ぬかるみがあっても
なんのその、

むしろその中に入っては、
おいしそうに水を飲むほど…

私たちが途中、
お茶休みをしていると、

今度は伐った竹に
興味津々。

いい香りがするのか、
食べようとしていました。








大みそかに竹伐り隊

2013年02月09日 | 今日のできごと
今日は旧暦の大みそかにあたる日。

そんな日に大磯で、
竹小舞用の竹を伐る
ワークショップを行いました。

月の動きに対応している
太陰暦の旧暦と、

今日竹を伐ることに、

実は関係が
ないわけではありません。

というのも、
木や竹を伐るには、
新月の直前が
いいとされているのですが、

明日は旧暦の新年。
ということは、
新月の日ですからね。

今日はその前日に
あたります。

幸いお天気も上々。

じっとしていると、
とても風の冷たい日でしたが、

竹林やその下の田んぼで
身体を動かしていると、

その風の冷たさを
忘れるほど、

身体があたたまりました。



さて今日の参加者は、

建主の‘ら’さんと、
息子の‘こ’くん、
そして飼い犬の‘リ’。

大磯から‘く’さん、
新宿から‘お’さん、
秦野から‘お’さん、
横浜から‘や’さん、

そしてきらくなたてものやから3名。

合計9名+1匹と、
おかげさまで今日も賑やかに
作業を進めることができました。



次に、今日一日の様子を
写真に沿って、紹介していきます。





まず竹林に入って
竹を伐り出す作業。

急斜面なので、
思いのほか重労働です。

これは主に
男性陣の仕事。







男性陣の一人、
‘こ’くんも一緒に山に入って、
いっしょうけんめい竹を伐っていました。







伐った竹を
竹林から下ろし、

現在お休み中の田んぼの上で、
竹を所定の長さに伐る作業。

これは主に、
女性陣の仕事。







所定の長さに
伐り揃えた竹を
割る作業。

竹の太さに応じた竹割器を使って
スパーンと割っていきます。

割る時の音といい、
割れる感触といい、
とても気持ちがよいです。

しかしいくら竹が
割りやすいからといって、
コツと力の入る作業です。







幅2、3cmに割った竹の節を
ナタできれいに落として完成。

これを50本ごとに
束ねていきます。

今日は15束できました。
すばらしい!







作業が終わった頃は、
すっかり日が暮れて、
里山は夕闇に包まれました。

しかし本当に
陽が長くなりましたね。

「医・食・住 自然界と調和した暮らしの哲学入門」のご案内

2013年02月07日 | 告知・連絡



医・食・住 自然界と調和した暮らしの哲学入門


自然界に学び、自然界との調和を追求することで、
健康的で、心地よい暮らしの哲学が見えてきます。
医・食・住全ての分野で‘目からウロコ’のお話、
葉山のおいしい料理店、ピスカリアで召し上がれ。


■会場:ピスカリア
 
2006年3月、当店のシェフ出雲択逸氏が葉山の地に開業したシチリア料理店。自然栽培した野菜と、地で採れた魚を基本的な素材として、素材の特長をシンプルに引き出した味がまたたく間に評判を呼び、葉山の人気店の一つとなる。また店の建物は、「きらくなたてものや」設計により、木組みと土壁といった伝統工法で作られたもの。シェフ自ら竹を伐り、泥をこね、竹小舞をかき、料理と同様、シェフの手と思いが詰まった空間となっている。

■「食」講師:河名 秀郎(かわな ひでお)
 
1958年東京生まれ 國學院大学卒業
自然界との調和をテーマに、ハーブティー販売会社勤務、自然栽培を実践する農家での1年の研修を経て、「ナチュラルハーモニー」を設立。自然農栽培によって生産された農産物、食品の販売を開始。自然栽培と天然菌による発酵醸造の開発と普及を行う。現在、食だけにとどまらず、衣食住トータルで自然と調和する暮らし方、ナチュラルライフスタイルを提案。 土と植物と人とが調和し、医者にもクスリにも頼らない生き方を提唱している。 http://www.naturalharmony.co.jp/

■「医」講師:三好 基晴(みよし もとはる)

1953年福井県鯖江市生まれ 医学博士 臨床環境医
スポーツ選手経験(走り高跳びで2m02cmの記録)をいかし、東海大学医学部でスポーツ医学、トレーニング方法などを研究していた。現在、アトピー性皮膚炎や花粉症などのアレルギー性疾患、化学物質過敏症、電磁波過敏症、がんや糖尿病などの生活習慣病などに対して一切薬も健康食品も使わず、衣食住の生活環境を改善する診療をしている。
全国で講演活動や小人数の健康セミナーや料理教室を行っている。趣味は手作りの料理や発酵食、自然食レストランの食べ歩きなど。2008年よりマスターズ陸上競技大会に出場。M55(男子55~59歳の部)走り高跳び神奈川県記録保持者(1m55cm)。全日本マスターズ陸上競技選手権大会の走り高跳びで2009年第2位、2012年第3位。
著書は「買ってはいけない」共著(金曜日)「買ってはいけない2」共著(金曜日)「健康のトリック」(花書院)「ウソが9割 健康TV」(リヨン社)「健康食はウソだらけ」(祥伝社)「薬の常識はウソだらけ」(広済堂あかつき)「本物が食べたい」(二見書房)、携帯小説「ドクターシェフ」http://ncode.syosetu.com/...などがある。

■「住」講師:日高 保(ひだか たもつ)

1970年神奈川県鎌倉市生まれ 一級建築士
「気持ちよい空間、楽しい暮らし」作りを追求し、建築設計活動に取り組む。この理念のもと、職人や素材と住まい手の関係を築き、また日本の伝統的な建築工法を用いて現代の空間の表現を試み、主に地元の神奈川県下で、住宅、店舗等の木造建築の設計を手がけている。また、木造建築の設計活動を通じて得た知識を生かして、森や木を媒介とする都市農村交流活動や、家づくりの体験学習教室などの教育・文化活動にも力を注ぎ、むらづくり、まちづくりを視野に入れた活動も行っている。続きを読む