きらくなたてものや2

楽しむ、楽しい、いえづくり、まちづくり

住みながら足していく

2016年04月15日 | 逗子せ邸

逗子せ邸にて。

 

一年半越しに

厨房の背面収納家具が

入りました。

 

設計の段階で

ここに背面収納家具を置こうか

という話は出ていましたが、

 

様々な経緯で、

住んでから考えよう

ということになり、

とりあえずは

なしとしました。

 

そして住んでみて

やはりあったほうがいい、

ということになり、

今日取り付ける運びとなりました。

 

そう、家づくりは、

最初から作り込まなくても、

 

住みながら考える。

住みながら足していく。

 

これでいいのです。

 

住みながらわかってくること、

あるいは考えが変わることも

ありますからね。

 

また私たちが

経年変化を確認する

機会にもなるからです。

 

 

 

 

 


家の中心は

2015年02月02日 | 逗子せ邸
逗子せ邸にて。

畑拓さんが撮影した
写真、その5。

この家の中心は、
厨房。

私は、
家の中心が「食」、

そしてたとえ
全体が小さくても、

「食」の空間が
豊かであるとよいなと
思いながら、
計画を進めます。

単に栄養を採る
ためだけではなく、

家族が集まり、

家族が語らい、

文化を伝える、

楽しく、心地よく
健康に暮らしていくうえで

たくさんの大切なことが
凝縮された場であるからです。

この家の厨房も、
シンプルですが、
まさにそんな場所だと
思います。

紙に包まれているような

2015年01月29日 | 逗子せ邸
逗子せ邸にて。

畑拓さんが撮影した
写真、その3。

とくに最近主な居室には
ことあるごとに引き込み障子を
提案させていただいております。

意匠的なこともさることながら、

居室の熱、視線、光を
調整してくれること、

また後でカーテンを
つけるくらいだったら、
かかるおカネが大幅には
変わらないことが
その主な理由です。

今回居間には、
一間幅のアルミサッシが
三枚並んでいるため、

六本の引き込み障子が
ずらりと並ぶことに。

閉めると紙に包まれているような
空間となります。


未来を育てる船

2015年01月28日 | 逗子せ邸
逗子せ邸にて。

畑拓さんが撮影した
写真、その2。

西側からの夜景。

海のすぐ近くに
建っているから

というわけでは
ないのですが、

この家は船に似ているな、
と思うことがあります。

育ちざかりの
子どもたちを乗せた、
未来を育てる船。








機能が意匠を焙り出す

2015年01月20日 | 逗子せ邸
畑拓さんが撮影した
逗子せ邸の写真、その1。

障子でありながら、
戸締りしながら風を通すため、
上下に無双の障子が付いた
横繁障子。

機能が意匠を焙り出す一例。

無双の開け閉めによって、
光の印象が変わるのも、
気に入っています。

無双の障子を取り入れることが
きらくなたてものやの定番となる予感。

きらくな網戸に引き続き、
今度はどんな名前にしようかな(笑)。






きらくな網戸

2014年09月27日 | 逗子せ邸
逗子せ邸にて。

ここ数年
よく採用している
横格子の入った
この網戸が、
建具職人の間で

「きらくな網戸」と
呼ばれていることが
先日判明しました(笑)。

はい、鍵がかけられるので、
きらくに通風できます。

おススメは、
夕暮れ時の影。





家族に代わって

2014年09月27日 | 逗子せ邸
逗子せ邸にて。

家族の人数分の
敷瓦が迎えてくれる玄関。

生き物や人と同じように、
達磨窯で焼いた敷瓦は、
一枚一枚違います。

だから何となく、
家族に代わって
ここでまず
挨拶してくれているような、
そんな気になります。



夜は紙に包る

2014年09月25日 | 逗子せ邸
逗子せ邸にて。

2階の居間は、
昼間は光溢れる白い間、

夜は白い和紙に
包まれた間になります。

とくに寒い夜には
効果的。

しかし暑い日の昼間、
日を遮るために障子を閉めてたら、
風は妨げられるものの、
かえって涼しかったです。