きらくなたてものや2

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直せる調整できる

2016年01月29日 | 鎌倉台て邸

鎌倉台て邸にて。

 

縁側の床下を覗き込むと、

足元は石場建て。

 

そして束と束石の間を

よく見てみると、

 

薄い木片が

挟み込まれていました。

 

恐らく上の重みで

束石が沈んでしまい、

 

縁側の建具の建て付けに

不都合が生じたので、

 

それを調整するために

木片を入れたのだと思います。

 

現代みたいに

ガチガチに足元を固める方法だと

こんな調整は容易にできないので、

ますます「固める」ことを

考えるわけですが、

 

こうして多少動いちゃっても

割と容易に直せる、調整できる

という仕組みも、

 

「よく動く」日本においては

なかなか捨てたもんじゃないと思います。