きらくなたてものや2

楽しむ、楽しい、いえづくり、まちづくり

あるもので生かす竹小舞壁

2013年07月24日 | 鎌倉大町ほ邸
鎌倉大町ほ邸にて。

みんなで作り上げた竹小舞が
あまりにも美しかったので、

これをデザインとして残す方法は
どうにかないものかと考えた末、

竹小舞の外側に既存の古い建具を
はめ込むことにしました。

その結果、
この時集まっていただいた
皆さんの顔と手を思い出しつつ、

光の入り方がとても楽しい
土間空間となりました。




アツい熊谷で建前二日目

2013年07月20日 | 熊谷た邸
熊谷にて建前二日目。

昨日順調に作業が進んだので、
朝方には棟木が上がりました。

今回は材木屋との共同作業で
設計を進めてきたのですが、

いい家のために図面は必要、

だけど図面には決して表れない、
建主さんと作り手の輪や
作り手一人ひとりの思いも
大いに反映されるのだ、
ということを感じた上棟でした。

そして人と人とのつながりが
お互いに刺激となり、
自分を成長させてくれるということに
改めて気づかされました。

皆さん、いい上棟を
ありがとうございました!










朝一番の様子。

昨日の余韻が
まだ続いています。







上棟直後の全景。

地を這うような二棟の切妻屋根が
鍵の手に並ぶ構成です。







垂木が架かった
直後の様子。

今日も空の
美しい日でした。







地下足袋を履いて叩く建主さん。
すっかりなじんでます。







夕暮れ前の光景。
ここは夕陽と
その時に流れる風が
心地よい場所です。







ほぼいつもの顔ぶれで
恒例の上棟の宴。

皆で大工の小山さんの
完ぺきな刻みを
ほめたたえました。

本当にすばらしい仕事で、

またホッと一息ついて
酒を飲む小山さんの姿が
印象的でした。

アツい熊谷で建前一日目

2013年07月19日 | 熊谷た邸
熊谷た邸にて。

暑いアツい熊谷北部にて、
今日から建前が始まりました。

確かに太陽はギラギラ、
暑い日でしたが、
想定していたほどではなく、

また夜はたいへん涼しくて、

その意味では、
外で仕事するには、
ちょうどよいとも言える
日和でした。

そんな日和でしたので、
前半は差し物が多くて
多少手間取ったのですが、

夕方には、
ほぼ棟木だけ、
というところまで
順調に辿り着きました。

見学者がたくさんいた、
というのも、
応援になったのかも
しれませんね。

さて明日も朝から
この作業の続きを行います。

私は鎌倉に帰らず、
熊谷に泊ることにしました。








出番を待つ材木。
予め建具の溝が
彫られています。







クリの柱に刺さる鼻栓。







材木が出番を迎えると、
大工はそれをカケヤで叩き、
所定の位置に正確に
納めていきます。







左から、センの柱、
クリの梁、カヤの柱、
マツの梁、クリの柱と、
様々な素材が楽しめる家です。

その他、土台はクリおよびヒノキ、
柱、差鴨居などにスギ、
また子ども部屋の柱にムクノキ。







カヤの柱廻りの様子。

四方から差し込まれる
梁を支える木です。








両面竹小舞

2013年07月12日 | 鎌倉みや邸
鎌倉みや邸にて。

今回鎌倉みや邸の仕上げは、
荒壁土仕上げとなる予定なのですが、

その仕上げは、
作業上幾つかの課題があります。

その一つは、
室内の間仕切り壁とする場合、

一般的には、
どちらか一面だけが
荒壁土仕上げになり、

もう一面は、
貫伏、斑直しという工程が
必要となって、

仕上げの印象が
だいぶ変わってしまいます。

これまでは、
どちらか一面は
板を貼るなどの対応を
してきたのですが、

今回はどうしても両面を
荒壁土仕上げとしたかったので、

そうだ!
両面に竹小舞をかいてしまえばいい、
という発想に辿り着き、

左官屋さんに確認したら、
それでいきましょう1
ということになり、

作業はだいぶ
たいへんになりましたが、
そのように竹小舞を
かいてみることにしました。





隣の隣の隣の町で「文化の種蒔き」

2013年07月08日 | 今日のできごと
今日は寒川中学校で
一時間いただきまして、
私とよく立場を間違えられる
大工の藤間さん、
彼が現場に来ると笑いが絶えない
水道屋の森田さんとで、
「文化の種蒔き」。

子どもたちは真剣なまなざしで
私たちの話を聞いてくれました。

私たち以外にたくさんの人たちが
講師として来られていましたが、
そこの学校の先生も含め、
隣の隣の隣の町であるにもかかわらず
偶然知っている人ばかり。

初めて来た気がしませんでした。

いずれにしても
場所はどこであれ、
「文化の種蒔き」のためなら、
木組みの模型を持って、
馳せ参じます。