見下ろしたところ。
全て居間を中心に、
要素がつながっている様子が
よく分かると思います。
子どもたちが大人の様子を
楽しみながら見下ろすさまが
目に浮かびます。
鎌倉台て邸にて。
玄関から見た居間の様子。
元々が在来工法の作りだったため、
基本は大壁の家ですが、
壁の角に真壁の土壁を
挿入してみました。
それだけでもこの家の印象は、
より温かさを感じるものと
なったと思います。
鎌倉台て邸にて。
今朝二間続きの和室に
畳が入りました。
玄関から入るなり、
イグサの青々しい香りが
心地よいです。
そして畳を見ると、
ゴロゴロしたくなります。
この季節、
湿気の多い日が続きますが、
どこまでも呼吸する
藁床の畳だからとくに、
湿気が多くても
ゴロゴロした時
さらりとした肌触りで
気持ちよさそうです。
きらくなたてものやのタイル工事は、
プローブの小澤啓一さんです。
体育会系と音楽系が多い、
きらくなたてものやの仲間たちですが、
小澤さんもバリバリの体育会系。
その昔、
誰でも知っている
甲子園出場常連の強豪高校で、
エースとして活躍していましたが、
現在は家業を継いで、
タイル職人となっています。
しかしきらくなたてものやでは
タイル職人として通ってますが、
実は左官仕事もできて
クロスも貼ることができる
内装仕上げの「万能選手」でもあります。
そんな器用な小澤さんの仕事ぶりですが、
タイルや石を貼っている時は、
話しかけてはいけないと思うほど、
ピンと張り詰めた空気が漂い、
慎重に精密に仕事を進めていきます。
そうして貼られたタイルや石は、
細部を見るまでもなく、
全体の整った表情に現れています。
いつも物静かに
仕事を進める小澤さんですが、
その背中と仕上がり具合が
建主さんの心に多くを語りかけるようで、
私の周りでは
なんと小澤ファンの多いこと。
その人気も「エース」級です。
ところでタイル貼りの下地の技法は、
幾つかありますが、
現代の主流は、
石膏ボードに接着剤で貼っていく方法です。
きらくなたてものやでも、
極力安全な接着剤を選んだうえで
そのように貼ることもありますが、
その技法が主流になる前は、
下地全体をモルタルで作り、
タイルの裏にモルタルを付けて
その下地に貼っていく、
いわゆる「だんご貼」でした。
真っ平らに下地を作らねばならなかったり、
高い技術を要するので、
今そのような技法で貼ることは
ほとんどなくなってしまいましたが、
少なくともお風呂の石やタイルは、
そのように貼っています。
それをこともなげにやってくれる
数少ない職人でもあります。
追伸
小澤さんも、
職人が作る木の家ネットの一会員です。
森田さん同様、
たぶん最初で唯一の
タイル職人の会員です。
http://kino-ie.net/tsukurite/ozawakeiichi.html
きらくなたてものやの硝子工事は、
須藤硝子です。
須藤さんは、
東京都練馬区で硝子屋を営んでいますが、
大工の藤間さんからの紹介で、
私が自宅を建てた17年前からのご縁です。
まだ右も左も分からなかった17年前、
各職人たちのところに出向いて
こんな私をぜひ相手してやってくれと
あいさつをして回ったのですが、
例外なく須藤さんのところにも
足を運びました。
最初は仕事の話から始まり、
だんだん世間話などになってきた時に、
何かのきっかけで、
「自分はラグビーをやってまして」
という話題になったところ、
須藤さんもにやりと笑って、
自分もラグビーをしていたと、
うれしそうに返事をされました。
そこで私は、
須藤さんの名前にピンときて
「もしかしてあの大東文化大学の須藤さんですか?」
と興奮してお聞きした覚えがあります。
と申しますのも、
私は高校生の時からラグビーを始め、
ラグビーのことをよく知ろうと、
その頃ラグビーの試合が
テレビであると知るや
欠かさず観戦し、
雑誌も読み漁っていました。
そして私が高校二年生のとき、
大東文化大学が大学日本一になり、
旋風を巻き起こしたのですが、
その時スクラムハーフのレギュラーとして
試合に出ていたのが須藤明さんでした。
だからその名前に
なんとなく聞き覚えがあったのです。
野球で言えば、
有名なプロ野球選手に出会ったような気分。
確か社会人に行って
ラグビーされていたはずだし、
まさかこんな形で
お会いできるとは
思いもしませんでした。
しかもポジション柄もあって
そんなごつくもなく、
いい意味で、
ラグビーで頂点を経験したとは思えないほど
とても謙虚で物静かな印象の方だったので、
まさか、まさかです。
しかしそういう目で見ると、
腕の筋肉は隆々としていて、
近年ペアガラスが主流になって
年々重くなるガラスを
何事もなさげに持ち上げるなど
その片鱗を垣間見せてくれます。
そんな須藤さんですから、
今度現場でお会いしたときは、
ぜひ今話題のラグビーの話で
盛り上がってみてください。
久々の「すばらしき仲間」の記事です。
きらくなたてものやの水道工事は、
基本的に森田水工の森田さんが担当してます。
森田さんが現場にいると、
すぐに分かります。
なぜなら、
きらくなたてものやの現場は、
いつもだいたい和気藹々としておりますが、
森田さんが来るといつにもまして、
本人や周りの人たちの笑い声が
高らかに響き渡るからです。
仕事の後の飲み会でも、
そんな感じでほぼ主役級(笑)、
楽器があればなおさらです。
つまり、
それだけ周りをぱっと明るくする
力を持っています。
森田さんが持つ力は、
それだけではありません。
まず建前の時は必ず
如何にも大工らしいいでたちで現れて、
「あなた本当に水道屋さんですか?」
と質問したくなるほど
よく掛矢を振っています。
それだけ大工が刻む継手・仕口を熟知し、
大工からも厚く信頼されています。
次に、
彼が屋外の配管工事をする時は、
必ずと言っていいほど雨が降ります。
雨が降ったら、
格段に作業しづらくなるのに、です。
なにしろ
最初に一緒に仕事をした現場では、
雨どころか、
下着が透けて見えてしまうほど
濡れてしまう土砂降りの中、
一人で作業を進めていた姿を
強烈に覚えています。
もしかしたら、
きらくなたてものやの仕事に限った
話かもしれませんが、
それにしても神がかっています。
水道屋だけに、
水を呼びたいときは、
ぜひきらくなたてものやまで
ご相談ください(笑)。
そんな愉快な森田さんですが、
実はものすごく繊細で、
細かいところまで気配りし、
仕事もていねいです。
仲間だからひいき目で
褒め称えているのではありません。
作業前や作業中、
電話でいちばん確認のやり取りが多いのは、
森田さんかもしれません。
また、
大工と厚い信頼関係があるので、
床や壁の下地などを作る際、
どうしたらお互いに仕事しやすいか、
常に話し合い、考えながら
仕事を進めています。
水道設備の仕上がりは、
工業製品を取り扱う場合が大半で
当たり前のように
取り付いているように感じますが、
ぜひその背景にある仕事を
ご覧いただければと思います。
そういえば、
建物の中でいちばん老朽化が早いのは、
水道設備かもしれません。
その時は真っ先に森田さんがかけつけ、
明るくていねいに、
仕事していくと思いますので、
ぜひご安心ください。
追伸
森田さんは水道屋ですが、
「職人が作る木の家ネット」の会員でもあります。
水道屋ではたぶん初の会員です。
http://kino-ie.net/tsukurite/moritaatsuhiko.html