この横糸と縦糸の隙間ポケット部に乾燥した七島いを詰め込んでいきます。
クッション効果と座面のへたり防止のためです。
詰め込み終わり、編みすすんでいきます。
以前ある人に、編んだ椅子は座面がへこんで、枠に座らされているみたいで座り心地の悪いことこの上ないと聞いたことがあります。その通りです。
まずはきっちりパンパンに詰め込みます。
膨らんだまま編み進んでしまうと、詰め込んだ物が結局へたり、大きく座面ごと落ち込んでしまうので、
詰め込んですぐに座面に乗ってかかとでつぶすように踏みます。踏み固めた所でまた編み進みます。
あぐら正座椅子も編み終わり、今日は天気が良いので外で乾燥中。
料理屋さんの椅子の補修、組み直し、座面編み替えはこれで27脚目終了しました。まだまだ続きそう。こんな仕事をさせていただいて嬉しい限りです。
古くなったら捨ててしまうのではなく、直して使い続けるという文化を大切にしていきたいです。
それも意識の高い使い手のお客様あっての話なので、心より感謝しております。