座面編み用オオフトイ乾燥中

2021-08-21 | 椅子
 
椅子の座面編みの材料として使われているオオフトイという植物です。
普段は主に座面を七島い(シチトウイ)という植物で編み込んだ椅子を作っているのでこの情報はとても魅力的でした。
オオフトイはシチトウイと同じカヤツリグサ科の植物でとても繊維が丈夫で耐久性があり、椅子の座面の編み材としてヨーロッパではラッシュと呼ばれ伝統的に使われてきました。
ぜひ使ってみたいと声を上げてみたところ、森林文化アカデミーの久津輪さんのご厚意で収穫したオオフトイとこれについての資料等を早速送っていただきました。
本当にありがとうございました。
心より感謝しております。
早速一握りずつに分け、機械場の天井から吊り下げて乾かしています。
約2kg、長い物で2.5mあります。
乾燥すると約5分の1の重さになるそうです。
400gあればベビーチェアくらいの小さめの座面を編むことができます。
3週間程乾燥させ、編みに使う時にまた水分を含ませ柔らかくして使います。
編み方編み順はヨーロッパで伝統的使われて来た方法でやろうと思います。
とてもとても楽しみです。

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sunの首輪作り

2021-08-07 | 日記

左からラッキー、りんご、コロ、ハル、唯一半垂れ耳のサン
りんごちゃんはサンを含め5頭のお母さん。
りんご母さんと子供達兄妹の記念の首輪を作ろうとお声掛けいただき、集まって教えてもらいながらそれぞれ首輪を作りました。


兄妹のうちのラッキーの家は、丈夫で素晴らしく履き心地の良い革靴をオーダーメイドしてくれるForest shoemaker さん。

  
端切れとはいえ高級な牛革を使わせていただいて、丁寧なご指導のもと、おしゃれで立派な首輪が出来上がりました。
思い出に残る感動的な一日になりました。
楽しかったーありがとうございました。
手づくりはたのし!

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アンティークショップの椅子修理と編み替え

2021-08-07 | 椅子
 

 

 
同じデザインの椅子でも編んだ場所、職人によって素材も編み方もそれぞれです。
この椅子の場合、普通のペーパーコードを2枚より合わせ、表にはベースの緑色に白のラインが通ったプリントの紙を覆うようにカバーしてありました。
座面になってみると一見新しい草の元の白と先の緑を編み込んだように見えます。
経年変化は表面の化粧の紙がすり切れて中のペーパーコードが垣間見える状態でした。
七島い編みというご依頼だったので普段から使っている七島いで編み替えました。
古い座面を取り外しながら、編み順をメモし、同じ手順で編み上げました。
仕上がった座面を見れば同じでも、台形の座枠の埋め方、編み順、素材は職人の数だけあってそれぞれです。
それでも元は人間の手の仕事です。
昔の職人さんの手仕事を想像しながら今私が張り替えてまた新たに数十年座ってもらえるのはなんとも不思議で嬉しいことです。

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