三種類の樹で ザフスツール Zafu stool

　
三種類の樹でザフスツール Zafu stool


北海道産ミズナラ材
100年を超えている目のつんだおとなしい安定した木です。


ウダイカンバ材。近くの山で大水の出た時に倒れ、流されてきた木を製材して10年以上乾燥している木です。
直径30cmくらいの丸太だったので2枚接ぎです。横使いなのでクサビの向きは縦に打ち込んでいます。座面の形を前を膨らませて作ってみました。
丸ノミ跡とカバ特有の光り方で、良い艶と表情になりました。
これは今年から働きだした長男に。


そしてクリ材、これは初作です。
伐採したての生木を丸ノミで掘っては座り、掘っては座り、楽しくて勢いでできた作品です。
これが元でザフスツールが生まれました。
どうしてもこの初作が欲しいという大切なお客様のところへ。

Zafu stoolザフスツールの座面掘り

Zafu stoolザフスツールの座面掘り
銑削り、座編みに続いて大好きな作業が増えました。
真横からライトを当てて陰影を見ながら仕上げ掘り。
丸ノミで叩いて仕上げています。


手前は北海道産のミズナラ材、奥は地元の山のウダイカンバ材です。
どちらも硬いので丸ノミで叩いて掘るときのカリッカリッという感触が心地良いです。
生木のさくさく掘れる感じも大好きです。どちらも幸せホルモンを出してくれる作業です。
大好きな道具と気持ち良い体の動きから生まれた物はいい作品になるように思います。

　　
とても重い木なので、軽量化を考え裏側をえぐり掘ってみました。
どうしても顔に見えてきて笑ってしまった。トトロ？

山桜の丸テーブル Zafu Stool 2脚 納品

今日は久しぶりに朝から青空。
気持ち良く晴れ、最高の納品日和となりました。
山桜の丸テーブルに、Zafu Stool 2脚　
すっきりしたダイニングにすぐ馴染んでとても喜んでいただけました。
本当にありがとうございました。


こだわりのお施主さんのご要望に、これまたこだわりの大工さんが応え、施主さんご自身も左官や木地の下ごしらえ等大活躍、
家ごと全面改築し素晴らしい家に生まれ変わりました。
こだわりポイント満載です。
レンガ1000個積み上げたペチカも大活躍し家中ぽかぽかの快適な冬を過ごしたそうです。
無垢の栗板のオイルフィニッシュ仕上げの内装、経年変化が楽しみですね。
年々良くなるばかりの家です。
素晴らしい！

新作椅子 Zafu Stool ザフスツール完成

新作の椅子　Zafu Stool　ザフスツール完成しました。
ざふとは、漢字では坐蒲と書きます。
お坊さんが座禅をする時にお尻の下に敷く丸い座布団のことです。

　

　
座ってみるとまるで柔らかい座布団に座っているような感覚を味わえます。
お尻から太ももの裏側を包み込むように体重を分散し支えてくれるので木材なのに長く座っていてもしびれたり痛くなったりしにくく、座面の掘り込み形状により自然に骨盤を起こし、無理な力を使わず長く座れる姿勢に導いてくれます。
座っていただいた方々からは「とても楽です、背もたれはいらないですね。」というご感想をいただいています。
チェアーフィッティングの技術を応用し、座り心地を研究していくうちにここへたどり着きました。
こんな世の中になり、家にいる時間も長く、心が不安定になりがちです。
まずは深呼吸することから始め、心を落ち着け、座禅、瞑想等により自分に向き合う時間を作るきっかけとしてこの椅子に座ってみることをご提案します。
一日にたとえ10分でも自分の呼吸だけに集中することを習慣にすると必ず何かが変わってきます。
日常の食事、デスクワークなどふだん使いとしてもお勧めできます。

　

　
☆円形テーブル
直径950x高680mm　山桜材
脚は銑による削り出し仕上げ
オイルフィニッシュクリア
☆ザフスツール　2脚
座面は栗材、叩き鑿仕上げ
脚は山桜材、銑による削り出し仕上げ
オイルフィニッシュクリア
サイズはご主人と奥様にそれぞれ座面の広さと高さを合わせています。
　　

まだ探究は続くとは思いますが、現在の集大成と言ったところでしょうか。
椅子作りはおもしろくて終わりがありません。