おめでとうございます。ペアの栗ザフスツール

2022-12-29 | 椅子

ザフスツール
座面・クリ材、丸ノミ叩き仕上げ
脚材・サクラ材、紡錘形銑削り出し仕上げ
オイルフィニッシュクリア

2022年の仕事納めは、新婚さんにペアのザフスツールを制作させていただきました。


座面の栗材は共木(同じ木から取った板)で、それも一枚の板から隣り合わせで木取りできました。

 
栗の特徴の良く出た、とても綺麗で素直な木目が出てくれました。


座面の高さはご夫婦それぞれの身体にぴったりな高さに合わせています。
6cmの差があります。
テーブルに合わせて同じ高さの椅子を置くというのが一般的ですが、
いすには人それぞれ最適な高さがあり、合っていれば、体が一番気持ち良く、楽に長く座ることができます。
私自身、妻との身長差は20cmあり、ザフスツールの座面高の差は7cmです。
テーブル高は68cmですが、食事やデスクワーク等ふたりとも何ら問題はありません。
そのような訳で私の場合、テーブルとの関係より体優先で椅子の高さをご提案しております。

門出の椅子としてザフスツールを選んでいただけて光栄です。
本当にありがとうございます。

末長くお幸せに、心よりお祈りいたします。

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Audoux-Minet(オードミネ)のカンチレバーアームチェア座面編み替え

2022-12-16 | 椅子
Audoux-Minet(オードミネ)のカンチレバーアームチェア座面編み替え

 


1940年代フランスの椅子
アンティークを扱うお店からのご依頼。
この当時の木製のカンチレバーのこの椅子はとても貴重です。
カンチレバーとは片持ち梁のことで、フレームが脚から肘掛けまで2本のUの字で構成されていて、座面が半分浮いた状態でフレームの弾力でクッションの柔らかさを生んでいます。
見た目以上にフレームがしなり座り心地が良いです。
ただ、とても古い椅子なので壊れてしまっては大変なので緊張しながらそーっと座ってみました。

 
まずは古い傷んだ座面を取り除きます。
文字通り紐解きながら数十枚の画像と覚え書きでメモしながらの作業です。
フレームの蜜蝋ワックス仕上げ後編み始めました。
オリジナルは東南アジアのアバカと呼ばれる麻の一種を三つ編みしながら織られたものです。
編み替えの素材はマニラ麻を三つ編みしながら織り編み続けます。

 


記録を元に忠実に再現していきました。

とても気に入っていただきほっとしました。
ありがとうございました。

訂正いたします。
Audoux-Minetによるフランスの椅子と投稿しましたが、
私の間違えでした。
バス・バン・ペルト Bas van Pelt (1900-1945)による
オランダで活躍したデザイナー による椅子でした。
不勉強で失礼いたしました。

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玄関スツール座編み教室

2022-12-12 | 椅子
玄関スツール座編み教室
玄関に置き、靴を履くときやちょこっと座るための椅子を編んでいただきました。
楽に立ち座りできるように支えのアームをつけ、脚は四方踏ん張り型で体重をかけても安定しています。

 
「こんなに大変だとは思わなかった、こんな風にできているんですねーすごいすごい」と終始感心しながら編み進め
楽しいお話も交えながらまるまる二日間かけて編み上げていただきました。

 
私も同時にご注文のショートアームチェアを仕上げました。


見た目も使い勝手もとても良いとご満足いただけて何より嬉しく、楽しい時間でした。
ありがとうございました。そしてお疲れさまでした。

玄関スツール(両手支え付)
ヤマザクラ材、銑削り出し、オイルフィニッシュクリア仕上げ
座面高40cm

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粉砂糖のような雪

2022-12-12 | 日記
 
粉砂糖をふりかけたようでおいしそう
空気がキリッと冷えたこんな朝は気持ち良い快晴。

 
青空の映える素晴らしい季節となりました。


サンも元気いっぱい散歩から帰ってからのボール遊び、お決まりです。

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息抜きで器彫り

2022-12-05 | 家具・小物
長期間かかった仕事が一段落したので昨日今日は息抜き。
とは言ってもやっぱり彫るんかいって
ずいぶん前に生の栗で汁碗をふたつ試しに彫り、それがうまく乾いたので味を占めて、
今回は家族分と今年とてもお世話になった方に差し上げる分で4個作っています。



 
器は全くの素人なので、ある道具でただただ掘り掘り。


高台もまあこんな感じでいいかって考えながら工夫するのがとても楽しいです。


外側は椅子の仕上げと同じ、銑削りでざっくり大きい面で仕上げるつもり。
あと漆は塗師の方に仕上げていただきます。
とても楽しみ。

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